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細川さんは病気との闘いが長く続いた。
94年にけいれん発作重積症のため舞台「ラ・カージュ・オ・フォール」を降板し、翌95年には糖尿病で入院。
映画「ゴジラVSデストロイア」を降板した。その年には再び脳出血で倒れて入院したが、
脳出血については09年に初めて明かした。

その後も体調がすぐれない状態が続き、俳優活動を減らし、芸能事務所も辞めていた。
04年からは大阪芸大教授に就任。
演技・演出の授業を担当し、年15回ほど教壇に立ち、昨年12月9日が最後の授業。
俳優としては昨年放送のTBS系月曜ゴールデン「西村京太郎サスペンス 探偵左文字進14」が最後の出演となった。

細川さんは文学座を経て、甘い二枚目から冷徹な悪役、三枚目までこなす演技力で、
映画「エロス+虐殺」「ラヂオの時間」、ドラマ「時間ですよ」「ムー一族」「毛利元就」など数多くの映画やドラマで活躍。
低音の美声を生かしてラジオのディスクジョッキーや数多くのナレーションを担当。
声優としても劇場版アニメ「あしたのジョー」の力石徹役を演じた。
また、木の実ナナと共演した渋谷パルコ劇場のミュージカル「ショーガール」は
74年から88年まで15年間も続き、12月の人気公演として師走の名物ともなった。

細川さんは67年に同じ文学座に所属していた女優小川真由美(71)と結婚。1女をもうけたが、73年に離婚。
翌74年、宝塚歌劇団出身のダンサーだった藤本典江さんと再婚した。

[2011年1月15日8時9分 紙面から]