それを「こころ」と呼べるかはわからないが、生身の人間より接していて心地よいロボットなら、国家予算1兆円くらい裂けば開発可能な気がする。
そして、それは確実に需要があると思える。

店員や公共施設職員による客(利用者)への乱暴な対応を目の当たりにすると、対応できる範囲が限定されるのを承知で
店員(職員)のロボット化が急務である。
そして、今の技術を組み合わせれば、それはさほど困難とは思えない。悪意ある開発担当者が故意に利用者を不快にさせる
言動をプログラミングしない限り、人間のぬくもりを再現できないかわりに人間の負の感情を排除し、淡々と職務を遂行する
ことで相対的に「平均的な人間よりも思いやりのある」ロボットを実現することは可能であろう。
特に、社会的に弱い立場にある人間と対話するロボットを作るメリットは非常に大きい。人間の嗜虐心を排除して
電力以外の負担なしにマニュアル通り丁寧に対応させることが可能だからである。
これは介護を受ける人や求職者の精神的負担を格段に軽減することになり、社会的メリットが極めて大きい。

<必要と思われる技術>
・人型ロボットを物理的に動かす制御技術→最低限の運動(物理的動作)能力
・音声認識技術→利用者の要求の抽出
・音声合成技術→利用者が違和感や不快感を覚えない程度の技術
・ヒューマンインタフェース技術→利用者が安心して意思疎通できるための総合技術
・画像(動画)認識技術→表情などから快・不快、疑問・納得などの基本的感情(感覚表現)の抽出
・利用者が容易にかつ安全に緊急停止する手段の提供→万が一著しい不快感を受けたときに緊急停止できることは重要

もっとも、人徳のある人と同等に仕事できるロボットの開発は極めて困難と思われる。