劉文兵著『中国10億人の日本映画熱愛史 ― 高倉健、山口百恵からキムタク、アニメまで 』
(2006年、集英社新書)の「第一章 日本の光と影 (二) 階級抑圧とエロティシズム
―『サンダカン八番娼館 望郷』」(p.32〜46)は学術論文級の高度な作品評になっている。
p.40のサキ(高橋洋子)が裸で大雨に打たれるスチル写真のキャプションには
「『サンダカン八番娼館』を観ようと駆けつけた人々の心中には、エロティックな期待感が
多分に隠されていた。」とある。絶版だけど古書はネットで安く入手できるのでお勧めです。