三船は兵歴六年に及ぶ萬年上等兵
上におへんちゃらを使うなどとは無縁、軍隊での栄達に関心がない
腹が立っても俺みたいな馬鹿なことはするなと後輩に諭し、仲間を集め消灯後にも兵舎で酒盛りを始めたが古参兵であるため下士官も黙って見過ごさざるを得なかった
上官反抗で重営倉の男を連れ出して風呂へ入れたり一緒に食事をしたりもした
かつての戦友は、三船上等兵は暖かな人柄でありながらその行動は大胆、軍律に納まらない人柄という
頼りになる男だぜ