原節子を大いに語ろう Part.14
いや、悪役だからじゃなくてショボすぎてショックを受けたんだよ 映画を見始めたばかりの学生を別にすれば、ある程度の邦画ファンで「東京物語」の良さが分からない人物は、映画の本質的な見方ができないと告白しているようなもの。
これは「好き嫌い」の次元を越えた映画の鑑識眼の尺度になりうるし、日本の近代史や家族観の見方にも通じるだろう。なにより、普遍的な社会問題を映像芸術として昇華させた映画として「東京物語」は世界の映画史に残る最高峰の傑作。
「東京物語」を駄作と断定する人物が評価する名作邦画は、どのような作品なのか、ぜひ知りたいものだが。 >>184
で、あれば
東京物語のどこがどう素晴らしいのか、解説希望 >>182
里見浩太朗はまだ、いいよ。石坂浩二の方が最悪ではないか。知的すぎるかな。
最近、また武田鉄矢がやっている。 >>184
結局何のレスもない
ようするに、東京物語の素晴らしさを説明できない
と、いうことは、本人もどこが素晴らしいのか判らない
世間が、世界の映画監督が誉めているから素晴らしい、、と思っている
そういうことだな >>185
俺は>>184ではないが、「東京物語」は高度成長期に向かうなか、家族制度の崩壊を描いた先端の映画であり、その普遍性が世界的にうけたと思う。その中に原節子のような次男の嫁はいるが。同時に小津調の様式映像の独特な仕方も斬新だった。 スマン。挿入していないのに発射してしまった
>>188
誰でもいいから、東京物語を評価している人のレッスが欲しかった
その点で字は、感謝!!
だが、貴方のレスを呼んでもどこが良いのかサッパリわからない
>家族制度の崩壊を描いた先端の映画であり、その普遍性が世界的にうけたと思う。
と、云うが、映画の評価はテーマで決まるものではなく、作品としてその表現内容で評価されるべきものだと思う
>小津調の様式映像の独特な仕方も斬新だった。
と、書いてあるが、どのような表現が斬新だったのか皆目わからないので、具体的に説明をしてほしい
小津独特の様式美は認めるし、丁寧に作られた作品だとは思うが、感情移入を拒否するような無機的な台詞回しや、殆どが正面からのハバストショットと云う退屈極まりない構図で、ただただ見ることに
苦痛を生じさせる演出の良さと云うものが、私には判らない
その辺りを、納得できるように説明していただければ、有難いのだが、、、
184の云う映画の本質的な見方とはどう云うものなのか
逃げた184に代わり、貴方の考えで結構ですから、よければ教えて頂ければ有難い
急ぎませんので、、、 東京物語の素晴らしさを言葉で言い表すのは難しいよ。
俺も20代での初見ではそれほど感じなかったが、歳を重ねて見ると若い頃とは違った感情が沸き上がってくる。
世界の映画人に高い評価を受けているのは、他の国の映画にはない小津調といわれる「映像の間」の取り方が絶妙にはまっている点もあると思う。
これは、ウェルズや黒澤と同じく「全く新しい映像表現を創出」した功績として絶賛されている。
もっとも「市民ケーン」も「七人の侍」もその良さがサッパリ分からないという人もいるので、そういう意味では分からない人にいくら文章で説明しても無意味。
「何度か見れば分かるよ」としか言いようがない。 「東京物語」について、一点だけ強く印象に残ったシーンを挙げておこう。
それは、遊園地に行きそこなった孫に祖母がつぶやく場面。
これは後半のクライマックスに繋がっている。
かつては孫と同じように無邪気だった長男も父親となって生活に追われている。久しぶりに逢った親子なのに、長男は母をゆっくりもてなすことができない。
孫の姿を見て、過ぎ去った昔を懐古する母。
無情感と寂寥感が静かな場面の中に凝縮されている。
「東京物語」は、かつて日本に存在した家族制度が戦後の高度成長と共に、ゆるやかに崩壊していく様を、ひとつの家族の日常を借りて表現しつくした傑作。 >>191
>>192
有難うよ
また、時間見つけて観てみる
一応、録画はしているんだが、なかなか一気に最後まで辿りつかない
以前観たときも2、3回の分割だったと思う
小津映画の印象は、スチル写真の連続体
構図はしっかりしているから、何処で切り取っても画にはなる
殆どが台詞を言う人物を正面からとらえたバストショット
登場人物は怒ることもなくことも、笑うことも殆どない現実離れした台詞回し
相手の云うことを遮って喋るシーンなんか見たことない
兎に角退屈で、小津映画を観ることは私にとっては永平寺における禅の修行のようだ 小津映画についての考察は、多くの書籍が出ているので、それらを図書館で読めば「なぜ傑作と評価されるのか」が理解できると思う。
作品自体に好き嫌いはあるので「退屈でつまらない」と感じる人は確かにいるだろう。
小津の凄さは「平凡な日常の中に潜む普遍的な人間の業」というものを映像で描写したところにあると思う。
したがって、ただ物語の筋を追っただけでは小津作品の本質には迫れない。
驚くべきことに、小津は戦前にはすでにその境地に達していて「戸田家の兄妹」は「東京物語」と同じテーマを扱っている。
若くして、このような前人未踏の映像表現に挑戦し、興行的にも成功せしめた実績は、やはり称賛に値する。 スレ違いなので、小津の話題はこれまでにしておこう。
小津安二郎は「松竹ホームドラマの元祖」とか「小津の後継者は山田洋二」などといわれることがある。
したがって、若い人が「寅さん調」の人情喜劇を期待して見ると退屈に感じることはあるだろう。
しかし、小津作品はそのような形容とはかけ離れた存在。確かに喜劇調の作品もあることはあるが、それはあくまでも物語のアヤとしてのユーモアに過ぎす、作品の本質ではない。 したがって、山田洋二は決して小津安二郎の後継監督ではないし、山田が「東京物語」のリメークと称する作品を作ったのは、山田の大いなる勘違いとしか言いようがない。 山田洋次は小津安二郎にはなれないが、松竹には寅さん映画で利益をもたらした。「民子三部作」もつくった。彼が小津を評価したのは、ここ20年くらいではないか。 4月に、神保町シアターで、原節子生誕100周年の特集をやるそうだ。未見のものがあればみたい。 NHKラジオ第2「小津安二郎と原節子⑴〜⑶」は、先週の2月12日に終了。2月19日(水)から「溝口健二と田中絹代」が始まった。西村雄一郎映画評論家が講師。4月に原節子の回は再放送する予定。 「驟雨」がDVD化する事に決まったそうだ。6月に販売か。「めし」「山の音」「娘 妻 母」も、再発売される。 全集黒澤明(88年発行)6巻にも井上ひさしとの対談
黒澤「あの台詞変ですよね。他人行儀って言葉があるでしょ。
他人だからこそ気を使って親切に振舞う。身内だからこそっけない。
それは、親に対する甘えもあるんですが。」
井上ひさし「そう。そうです。」
黒澤「小津さんもわかってますよ。
でも映画だから、この台詞で感動させてやろうと欲が出たんでしょう。
『東京物語』は評判の良い映画なんですけど私はあまりいいとは思わない。
小津さんのそういう計算が鼻に付くところがあって。
この映画の原君なんて、正直いって・・・うーん・・・僕・・・気持ち悪いなあ(爆笑)」
井上「ええ、ええ。非常にわかりますよ。
でも黒澤さん。本当はあまり好きじゃないというよりは(東京物語が)大嫌いと言いたかったのでは?(笑)」
黒澤「(爆笑)」
黒澤明は東京物語をあまり評価してないね
俺もあの原節子はカマトトぶってて気持ち悪いなと思った 小津作品「紀子三部作」での原節子は「麦秋」が一番いい。自然体でコミカルな演技もうまくこなしている。
兄から結婚を反対され、下を向いてちょっとすねるところとか、浜辺で兄嫁に自分の意志を話すシーンは特にいい。この場面では、相対する三宅邦子がまた素晴らしく、風景と二人の心情が見事にマッチしていて映画史に残る名シーンとなっている)。
「晩春」は少しケバ過ぎて演技も背伸びしている印象があるし「東京物語」は、貞淑な未亡人像を作っているように感じられる。 原節子の活かし方では黒澤のほうがずっとセンスあるね >>204
原節子は、小津安二郎より黒澤明の方が相性は良かったみたい。小津映画より、黒澤映画を代表作にしていた。 小津映画の中の原節子は、小津が思い描く女性を一生懸命演じている風。
黒澤映画では、男達に対抗する強い女を堂々と演じている印象。
原節子の内に秘める魔性の美をうまく引き出しているのも黒澤作品。
黒澤映画の原節子をもっと見たかった。「静かなる決闘」での三船の元恋人役なんてぴったりだと思うが。 三船敏郎は、「愛情の決算」では原節子が恋人になり、原節子は不倫か。なんせ、旦那は佐分利信だもの。ダンスシーンがグッド。「東京の恋人」では、三船は振られた。これは来月にDVD化される。 青い山脈は、代表作だと思う。3作品あげるなら、その1つにはいる。あと2作は、俺なら「わが青春に悔なし」と「東京物語」。あと2つあげるなら、「晩春」と「めし」かな。名作が多い。 成瀬監督の没後50年とかはスルーだったけど、
さすがの東宝も、原と三船の生誕100年のタイミングでは
初DVD化商品をいくつか出すんだな
これを機に他にもいろいろ出して欲しいよ
大映や日活みたいに 「ノンちゃん雲に乗る」(1955)を初めてみた。鰐淵晴子、可愛いな。8歳か。原節子は、療養明けか。 元祖ロリータスター、年取るにつれ外人顔が強くなって↓へ 鰐淵晴子は、代表作としては何だろう。意外に主役は少ない。「ノンちゃんー」と「伊豆の踊り子」は主役だが、代表作かな?
他にあるかしら。 美空ひばり主演映画が160本以上あるのは納得いかない >>210
3作品を挙げるなら
青い山脈、続・青い山脈は当確
残る1作は東京物語かお嬢さん乾杯で迷う >>207-211
成瀬巳喜男の驟雨って、DVD化されているの? 東京物語は誰が演じてもそこそこ成り立つ
お嬢さん乾杯は原節子じゃないとダメ >>218
「驟雨」は、まだソフト化されていない。
6月にDVD化になるから、購入しよう。
これは、原節子生誕100年に関わるからだな。 「東京の恋人」
しかし、あの東宝がよくDVDにしたなw >>221>>223、224
杉葉子も出てるヤツ? そうだよ。杉葉子は立ちんぼ。
「東京の恋人」のソフト化は、三船敏郎と原節子の生誕100年だから、発売だろ。 さすがの東宝も「三船敏郎と原節子の生誕100年」は看過できなかったわけだw 「東京の恋人」のDVD、もう売ってるんだな
でも買おうか微妙(金の問題じゃなく)
「吹けよ春風」だったら迷わず買うけど 「吹けよ春風」より、「東京の恋人」の方が断然いい。俺はDVDを申し込んだぞ。1.勝鬨橋の開閉が見られる映画は、ほとんどない。2.森繁が出て社長シリーズの先駆をなす。3.絵描きの節子は新鮮。4.小泉博がでてある。三船が節子に振られる 日本人の芸術全般に対する価値観なんて貧しいもんだよ
芸術だけじゃなく、美的センスすら低い(特に色)
例えば21世紀の今だに街中に無粋な電信柱があちこち立っている(減ってきてはいるが)
とにかくエコノミックアニマルばかりなのが日本人 「東京の恋人」を2200円。500円値引きで、購入できる。注文した。 >>227
山口淑子の「東京の休日」も出して欲しかったね
彼女も生誕100年
おまけに三船や原も特出してる >>234
「東京の休日」は、山口淑子の引退記念とオールスターという資料的な意味はあるが、内容がお粗末過ぎ。
これがあの名匠山本嘉次郎監督の晩年の作品かと思うと悲しくなる。
原節子が出るのはほんのワンシーンだね。 東京の休日は確かに駄作だな
東京の恋人はどうか知らんが 三船敏郎の現代劇なら、『東京の恋人』よりも『ひまわり娘』がDVDになってくれりゃ良かったな
原節子は出てないけど >>234
「東京の休日」は山口淑子の引退映画。企画したのは、原節子だと。辞めるので計画したらしい。 山口淑子は自分の人生はドラマチックだけど、
戦後の映画では名作はないよね。黒澤明の映画も、それ程面白くない。スキャンダル。
辞めて、司会、国会議員か。女優と議員はあわないな。 >>241
「醜聞」ね。
確かに、あの映画での山口淑子は、全編通して、何か困っているような感じの演技だった。
物語の筋書では、事実無根のスキャンダルを書き立てられた男女が、悪徳雑誌社と闘う過程で、次第に本当の愛情が芽生えてくる…という内容。
ところが不思議なことに、映画では三船も山口も、お互いの感情があいまいなまま終わっている。
この映画は、黒澤と高峰秀子との恋愛スキャンダル事件から構想された作品で、山口淑子の役は最初高峰本人にオファーされたそうだ。
三船は画家という設定なので、これは黒澤本人のことだろう。
デリケートな事件がモデルだけに、撮影の進行中に、なんらかのトラブルがあり、それが山口の演技に影響しているようにも思えるが… >>242
「醜聞」は、山口淑子は黒澤明とデコのことは知っていたんだろうか。山口淑子の代表作は、何になるのかしら。 >>244
大陸三部作でしょ
支那の夜の挿入歌だった蘇州夜曲が今でも色んな歌手にカバーされるぐらいだし >>245
李香蘭は戦前に代表作があるが、戦後山口淑子になり、その代表作のことだと思う。戦後は、八千草薫のダンナの作品か。 「東京の恋人」観たことないけど、
例えば「吹けよ春風」よりも面白い? 「暁の脱走」は良かったよ。
小沢栄(栄太郎)が本当に憎たらしくて、スクリーンの中に入ってぶん殴りたい、という衝動を覚えたほどw 「東京の恋人」は「吹けよ春風」より、ずっと面白い。勝鬨橋が三度開閉し、それが筋書きに入ってくる。偽ダイヤの指輪と本物のダイヤの行方が、1つのテーマか。原節子の胸が強調されている。ブラをしてるようだ。 勝鬨橋が三度開閉し、原節子の胸が強調されているのは映画の面白さとはなんの関係も無いかと 『銀嶺の果て』、石井輝男の『猛吹雪の死闘』はパクリ?
内容が似てる >「東京の恋人」は「吹けよ春風」より、ずっと面白い。
なるほど 「吹けよ春風」は、つべでみたな。短い映画だったような。三船敏郎がタクシードライバーか。「東京の恋人」のコメディに比べて、やはり劣るな。原節子と三船敏郎は絵になるね。 「東京の恋人」の中で、本物のダイヤの指輪を持っていた高山スズ子は、指輪を都電の中で外に落とし、その後勝鬨橋が上がってしまい、橋から隅田川に落ちてしまう。原節子らが橋で探すが、見当たらない。 小泉博は靴磨き屋が似合わない。知的だから。
「娘 妻 母」では、夫婦だから良いけど? >小泉博は靴磨き屋
「東京の恋人」を観たくなったw 「東京の恋人」は1952年の作品だが、もうこの頃から小泉博は映画に出演してたのか ああ見えても、三船敏郎や池部良を差し置いて、小泉博は李香蘭引退記念映画の相手役だぞ。
馬鹿にすんじゃないよ。
クイズ・シランプリ! 小泉博はいいよね。「娘 妻 母」では草笛光子の夫。靴磨きでは、三銃士の代表だね。三人でユキ(原節子)に憧れる。そしたら、三船敏郎も仲間に入れて欲しいという。 >>265
神保町シアターで、4月6日から5月1日まで原節子特集あり。「東京の恋人」も上映。但し土曜・日曜は中止。平日は4回目は中止。 >>266
「東京の恋人」に限らず見に行きたいけど、コロナがなあ 今日の東京の感染者がついに3桁
外出しないほうがいい 「東京の恋人」見に行って、「東京のコロナ」感染しちゃってもなあ 俺は平日に観にいくぞ。平日は3回だけ。なんか、映画を観に行くのは命がけだね。 俺は「女医の診察室」は初見だから、やはりみたいな。 >>272
テックコミニュケーションズからDVD化されていたけれど、廃盤になって残念 今日、神保町シアターで「女医の診察室」(1950.4)を初めてみた。泣けてしまった。原節子の映画みて悲しくなったのは、初めてだ。キリスト教系の病院の産婦人科部長で、果敢に手術をしている。ドクターXを思いだしたよ。 *ニュース: 神保町シアターの原節子特集が、今日で終了だと。たった2日間で終わりかよ。
これは、今日の夜、政府が非常事態宣言を出すからだろう。残念! 秋に、国立映画アーカイブでの原節子特集に期待しよう。 >>277
DVDは発売されている。それくらいは把握しようね。これは三船敏郎の生誕百年記念発売なんだな。原節子の生誕百年記念発売には、「驟雨」「ふんどし医者」などがあるよ。 映画館でみた方が、DVDよりはいい。
しかし、原節子特集は中止になってしまった。
コロナを恨む。