小津安二郎 『東京暮色』
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有馬稲子って今でも70代くらいに見えて若々しいな、草笛光子も喋りとか若々しい 小津の中で一番冬らしい映画だから、クリスマスにピッタリだね 海のある場所で2人でいる薄暗いシーンなんて
高画質ので観たら相当いいだろうな
動画サイトによくあるような諧調がすっ飛んでピントの芯が
ハッキリしないのを観てると印象までボヤけるから >>143
小津映画は冬は少ないが、東京暮色は冬だね、
今年、映画館でみて、やはりいい映画だと思っている。 山田五十鈴と嵯峨美智子の本当の親子もずっと疎遠だったみたいだな >>146
娘が母親を嫌った感じだな。
最後は、母親より早く死んだよね。 山田五十鈴と原節子は本当は親子ほど年が離れてませんよね
山田五十鈴は成瀬監督の「流れる」でもあまり年が離れてない高峰秀子と親子役だったし早めに母親役に回ったんたですね 栗島すみこは、サイレント時代のスターか。
小津映画にも出ていた。「流れる」では、存在感があったな。 「流れる」は、成瀬映画では好きだな。
「驟雨」が一番好きだよ。「浮雲」は、好きになれないな。 謹賀新年だ。
今年も宜しく。東京暮色は冬だけど、正月はなかったね。 節ちゃん、おめでとう。
今年も語るからね。 よろしく。 原節子は、生前正月は雑煮を食べただろうね。
好き嫌いなさそうだし。 普通は子供でも雑煮ぐらい食べるけど
好き嫌いが分かれるような特殊な雑煮の地方なの? >>156
なんで、雑煮を食べるのが特殊なのだ。
関西は丸餅、関東は四角な切り餅だね。 きな粉もちは安倍川餅かな。
節ちゃんも、食べただろうな。
映画では、餅を食べるシーンはないよな。 そういえば、正月で餅を食べる原節子の映画はなかったよな。夏が中心の撮影だしね。 >>156
好き嫌いがないから雑煮を食べたというのを特殊な考え方だと言ってる 杉村春子と原節子は、座談会なんかで仲が良かったみたいだ。当時は、映画雑誌で多かったね。 1951年の映画雑誌「映画ファン」の杉村春子・原節子・淡島千景の座談会は、ビールを飲みながらの座談会だった。そこで、杉村春子と原節子は、お互いにあんた呼ばわりしており、驚いた。よほど仲がいいみたい。アルコールのいきよいがあるかも。年は離れているね。 東京暮色は、最後に原節子が子供には親が必要という。当たり前というか、保守的な映画かな。 原案はスタインベックの「エデンの東」。文学史に残る傑作小説をうまくアレンジしているところは流石。
二人の幼子を捨てて男と出奔し、成人した娘たちに「あなたたちを片時も忘れたことはなかった」などとおためごかしを言う身勝手な母親。
軽音楽調の明るい音楽をバックにダラダラ麻雀しながら、他人の不幸を肴にダベっている録でもない連中。
退廃的な当時の世相を背景に、庶民の悲劇が描かれているが、平凡な生活の中にあるどうしようもない人間の業を淡々と冷徹に描写仕切っている。
再評価されてしかるべき秀作。 東京暮色は、道徳的には子供は親がいた方がいいということかな。 不幸の原因がどうという話ではない
不幸に対してどうするかという話 小津は、結局子供には親が必要ととく。
それが暮色の結論。
最後に、原節子が唱え、自分の宅に戻る。 子供には親が必要という当たり前過ぎる道理を説いているのではなく、
身勝手な理由で子供を捨てる親の非常識を戒めているのだと思う。
長女は父親の勧める相手と結婚するが、その男は、弱者に対するいたわりの心が欠けた人物だった。
父親は厳格で生真面目な性格ではあったが、母親にとってはどこか息苦しさを感じる夫だったのだろう。幼い二人の娘を捨ててまで離れなければならなかったのにも、それなりの理由はあったはず。
次女もまた、厳格な父親を嫌い、自堕落な遊び人たちと付き合うことで、精神の癒しを求めることになる。
それによって破滅していくのは、自分を捨てた母親への最後の抵抗だったのかもしれない。 小津監督の映画って、理想はあってもそれに向かおうという話ではないと思うけどな 揉め事の元凶は、お父さん
自分の筋を通すことしか考えてなくて、周囲に不合理をまき散らしてる 小津作品のお父さんは幸せでもどこか寂しそうな感じだよな、人の晩年ってそんなものなのかもしれないけど この映画で、父親の笠智衆はそんなに頑固だったか。母親の浮気理由が父親が原因だと、小津はいっているのかい。 妻の離婚理由を、小津安二郎は何て言っているんだろうな。 小津の映画は基本的にアンチヒューマニズムを描いていると自分は思ってたんだけど、このスレの人たちはそう思ってないのかな 撮影現場はアンチヒューマニズムだったろうな
「お前らは棒役者なんだから、俺の言うとおりしてればいいんだ!」
内容は小市民映画の延長線でイコールアンチヒューマニズムという感じはしないな ヒューマニズムどうのいう思考はたぶんないと思うよ。
そんなもの持ち込んだらややこしく小難しい映画になるに決まってる。
脚本の段階で、小津の頭の中にはすでに映像が仕上がっていたのだと思う。
したがって、小津にとっての撮影現場は、そのイメージ映像をいかに具現化するかという作業の場。
俳優にアドリブを許さなかったり、同じシーンを何度も撮り直ししたのも、自分のイメージに合わせるゆえだったのでは? >>182
それだと物語性皆無のイメージ映像みたい >>182
それは当たっている。元々、映画は監督のものだし。アンチヒューマニズムを目指しても、いつのまにかヒューマニズムになっていかないかな。黒澤は人間的にヒューマニストか。 何げない言葉使いや日常の行動に潜む人間の本質をえぐっている。
普段は親しく付き合っていても、いざとなると我関せずで付き離す。
他人の不幸を茶化して笑い物にする。
どうしょうもない人間のサガというか、笑顔の奥に秘めた市井の人々の残酷性が炙り出されている。
小津監督自身の人間観が最も鋭く冷徹に描写された作品。 東京暮色は、小津映画の中では初めてドラマチックな映画であったことは確かだな。当時は失敗扱いされたが。今は評価が高くなる。時代を先取りしたかな。 何年か前に山田洋次が東京物語をリメイクしたそうだが
東京暮色のほうがリメイク向きじゃないか 「東京暮色」は、今でもタイムリーというか、ありえる状況である。「東京物語」は家族崩壊を描いているが、現代の家族はもう少し複雑かな。 ドラマチックな「東京暮色」。笠智衆はいつもの父親か。原節子と母親山田五十鈴の対決あり。原節子は、娘2人を心配するが。 暗い基調の映画だが、「東京暮色」は音楽が救っているかもね。サセレンシアかな。 何で当時の映画評論家は、「東京暮色」をキネマ旬報の19位にしたんだろうか。今みたら、いいと思うなぁ。 >>189
「東京物語」のリメイクは「東京家族」が有名だが、TVでは何度もあるよ。また、新派が舞台でもやった。監督は山田洋次だけど。 新派は「麦秋」もやってないか。
「お嬢さん乾杯」は、何度か舞台でやっている。 たしかに、時代背景が深い意味を持つ「東京物語」よかリメイク向きかもしれんな。
でも、下手すると山田洋二の「東京家族」みたいなトンデモ映画になりかねないのでリメイクは勘弁して欲しい。
横尾忠則が出したアイディアに「ただ乗り」した山田洋二は、金輪際小津安二郎の名声を汚さないでくれ。 >>195
「麦秋」「東京物語」は、新派で舞台化された。演出は山田洋次だ。「お嬢さん乾杯」も松竹だから、山田洋次が演出。新派も関係するし。
舞台化は見てないが。 「生まれてはみたけれど」をリメイクしよう
お父さん役が問題だが、なんとかなるだろう 例の喜多村緑郎ー浮気男ーは、今は新派に属する。去年舞台で「家族はつらいよ」に出演。2013年には「お嬢さん乾杯」に出て、主役の佐野周二をやった。山田洋次が演出。 日本にもまた小津安二郎みたいな監督が出現しないかな 小津安二郎の2番煎じでは、ダメだろう。
公開時点では世界的に評価されていないが、徐々に評価されていくのはいいね。「東京物語」や「晩春」などは、1970年代になり世界的に認められていく。今は世界一。「東京物語」 今は韓国映画にクオリティで負けてるな、優秀なのは是枝くらいか \
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当時は、なぜか評価が低かったな。
小津映画では、「早春」と暮色が小津安二郎の挑戦というか、ガンモドキかな。 今年は、生誕100年の原節子。だから、DVDが発売されるのかな。 >>209
東京暮色を今観て面白いのは当然だよ
当時評価が低かった理由も簡単でしょw 幼い二人の娘を捨てて夫の部下と駆け落ちした身勝手な母親。
仲間の不幸を、麻雀しながら野球解説者の声色で茶化して笑いものにする男。
自分が原因だというのに、瀕死の恋人放って姿をくらます無責任な青年。
これほど庶民の生活をクールに突き放して描いた映画というのも珍しい。 ネオレアリスモの影響が残っていた頃だから珍しくはないだろう
「日本の悲劇」なんかずっとひどい話だよ 「気違い部落」なんてのもあったな
今の映画が嘘の人情ばかり描こうとするだけで、
昔は突き放した作品は色々あった 脚本上の展開では他の映画の方が悲惨でも、演出に底知れない怖さがあるんだよな暮色は
渋谷実だと面白くなっちゃう 悲劇を悲劇風に描かないところに、この映画の真価がある。
幼い子を捨てておきながら、何も知らない成人した我が子に平然と話しかける身勝手な母親。
同じアパートに住む麻雀仲間の不幸を平然と笑い話にする男たち。
生きるか死ぬかの場面で能天気な言い回しで店の宣伝をするラーメン屋の主人。
これらの無慈悲で悲劇的なストーリーが、軽やかな音楽をバックに淡々と進行する。
通常の映画に慣れた観客は戸惑うだろうし、当時の評論家連中も違和感を覚えて低評価となったのだろう。
映像作品の常識とされていた既成概念にとらわれず、日常に潜む人間の深い業を、当時としては画期的な全く新しい感性で描いた秀作。 「東京暮色」は長いけど、ドラマチックだな。
小津安二郎では珍しいくらい。日常から非日常へ、非日常から日常へのテンポも好きだな。 小津の中では画期的かも知れないが、日本映画は非常に幅が広いから
「当時としては画期的な全く新しい感性」は言い過ぎだな この映画の山田五十鈴を見ていると木下の「香華」の母親役をやってもらいたかったと
つくづく思う。木下が五十鈴を毛嫌いしていたようだが、それなら監督を降りてもらい
中村登監督で、当初の企画どおり娘の嵯峨美智子との共演で撮ってほしかったw 木下恵介は山田五十鈴を嫌いだったのか。
なんでだろう。木下映画に出てないのか。 木下恵介は、自分好みの俳優には凄く優しいが、会社から押し付けられた好みでない俳優は正反対に接する陰湿なタイプの監督。
栗原小巻の演技が気に入らず、徹底的にいびりまくった逸話は有名。たしか高峰秀子もどこかで「あれはやり過ぎ」と書いてたはず。 木下恵介は栗原小巻が嫌いなのか。
どこか相良嫌なんだろう。吉永小百合も、木下映画に出ているよね。 「お嬢さん乾杯」で、佐野周二と佐田啓二が頬っぺたを付けておどったのは、妖しいなあ。 妖しいな。
木下恵介は、女言葉を使っていたようだ。
暮色の原節子はマスクをしているシーンがある。マスクをしているのは、この映画だけかな。 他に山田五十鈴と笠智衆が夫婦を演じた映画では丹羽文雄原作の「山麓」がある。
子供は娘ばかりが四人。五十鈴は、事業に失敗して今は自宅で盆栽いじりばかりしている
旦那の笠を甲斐性無しと小馬鹿にし、女の幸せは金が全てとばかりに娘たちを資産家に
嫁がせることに躍起になっており、娘たちの意見すら世間知らずと否定して聞く耳を持たない
嫌な女を水を得た魚のように演じている。
長女の淡島千景は夫の西村晃の浮気症にほとほと愛想を尽かし分かれたがっており、
三女の岩崎加根子は母の勧める縁談が嫌で恋人だった木村功と駆け落ち、
末っ子でOLをしている三田佳子も同僚の千葉真一に惹かれていて、母が勝手に進めた
見合い相手の渡辺文雄との縁談に迷っている。
次女の扇千景だけは母の意見に従順で、夫の丹波哲郎との仲もうまくいっているという設定。
自分に自信の持てない笠は、娘たちが縁談や離婚のことで相談してきても、いやあ、それは
母さんが・・・、といった具合で全く頼りにならない。
しかし色々あって大人しかった笠が最後にブチ切れて・・・w 笠智衆が、ブチ切れたのか。みてみたいぞ。いつも、温厚だからな。「山麓」は、いつの映画だよ。 森田芳光「それから」でも笠さんのぶち切れシーンがある 「お早う」は、子供がTVを買って欲しいところで、笠智衆が起こった。「麦秋」でも怒るよ。 笠智衆といえば、木下恵介の「海の花火」も見もの。
おっとりした演技が多い笠しか知らなかって自分にとって、あまりの熱演ぶりに驚かされた。
名優揃いの作品で、しかもストーリーが「これでもか」というくらいに波乱万丈に詰め込まれている秀作。 笠智衆の小津安二郎以外の特集を、都内でやって欲しいな。プレーボーイの映画なんか、あればいいな。 >>238
『風の女王』(1938)と『元気で行かうよ』(1941)では悪役演じてる 笠さんはエッチな話がお好きだったそうだが、原さんにも言ったのかな? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています