森田健作は「おれは男だ」に尽きるのでは
高度経済成長期で日本人はみな将来は明るいと漠然と考えていた。
そのノホホンとした時代の雰囲気を、図らずも森田の能天気な演技が
よく映し出していた。
映像の中の稲村ヶ崎や七里ヶ浜は現在よりもむしろ明るく今っぽく見える
脚本は鎌田敏夫や石森史郎などの一流どころが担当、
健在だった松竹大船撮影所のカメラワークもなかなか凝っていた