>>13
「アフリカ物語」も、それ以前からアフリカに執着していた羽仁進監督の作品だから、
‘筋’は通っている。
元々は、アフリカ現地を一度も取材しないままに空想だけで書き上げた寺山修司の脚本を映画化するはずだったんだけど、
羽仁の方は現実のアフリカを撮りたかったんで、撮りながら脚本をどんどん改変していって、
結果、どうにも収集のつかない凡作になってしまった。
確かに「見る価値」はないが、それは凡作だからであって、大自然賛歌のお説教映画だからではない。
月刊シナリオに掲載された寺山のオリジナル脚本の方は、いかにも寺山らしくて、それはそれで面白い。