「父ありき」はGHQから検閲を受け特定のシーンがカットされましたが、ロシアにある保存機関で検閲前のフィルムが見つかりました。
こうした中、松竹は4K映像でオリジナルに近い形に復元したということです。主人公が「正気歌」を吟じる場面や「海ゆかば」が流れるエンディングなど、カットされた内容が含まれています。

国立アーカイブの研究員は「小津が、戦争とどう向き合ったのかを伝える作品をオリジナルで見てもらうことは意義がある」と話しています。