all about 小津安二郎 2
前スレ
all about 小津安二郎 [無断転載禁止](c)2ch.net
https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/rmovie/1471333387/
ということで、よろしくお願いします。 >>355
ワンパターンだよな。その点では寅さんと似ている。黒澤と組んだらもっと
幅のあるスケールの大きな女優になっていたかもしれない。 そもそも羅生門は原節子の予定だったわけで、わが青春と白痴と合わせて三部作扱いになってたはずなんだよな >>358
京マチ子が眉毛を剃り落とし
黒澤明監督に直談判して
京マチ子の覚悟と心意気に絆された
黒澤明監督が羅生門に抜擢したのは
有名だが、原節子が候補だったとは
知らなかった。 DVDも持ってるしガチ定番作品だからそうそう廃盤になることもないと思って購入をあと回しににしていた晩春と麥秋の4K修復版Blu-rayが、Amazonでは在庫切れになってやがる
東京物語やカラー作品のように初期リリース作品はまだ在庫があるのになあ >>311
生前は黒澤とか溝口は海外の映画祭にコンペ出しまくったから知名度得たのと対局に小津の世界観は外人には分からんだろってことで松竹の幹部がほとんどコンペ出品しなかったので海外の人間が知る機会なかったのが海外のでの評価が遅れた理由の1つ。
日本国内での小津の評価は文字通り戦後は大ヒット連発する巨匠、松竹の看板監督として批評家の評価も観客の評価も高かったよ
ただ死後はだんだん忘れ去られたのを蓮實などが小津再評価して海外でも徐々に認知度が上がって行った >>358
黒澤明は原節子とは、戦時中も撮る予定でいたよ。「荒姫様」といい、戦国時代のジャンヌダルクだったが、ダメになる。それで戦後「わが青春に悔なし」が最初となる。「白痴」の原節子は、今の映画部の学生の評価は高いね。佐藤忠男なんかも評価しているが。 小津のカラー作品って何故か小早川家の秋だけブルーレイ化されてないんだよな
名作なので是非ブルーレイ化して販売してほしい >>361
ヒットしてたとか当時の日本人文化度高いじゃんw >>363
権利を持ってるのが東宝だからな
この会社ほどブルーレイに消極的なところは無い 小津だと一人息子、戸田家の兄弟、風の中の雌鳥が好きだな
正直この3作品はもっと注文されてよい作品だと思ってる >>366
「戸田家の兄弟」はいいね。戦前はあれで解決した。
戦後の「東京物語」に解決はない。 清水宏にとっての子供なんて一種の小動物、むしろ多少は自ら動くことができる小道具
一方で小津はなんだかんだ言って子供が嫌いだったんじゃないか?
少なくとも赤いケトルと子供が川に流されていたら、ケトルの方を助けたであろうことは想像がつくw 小津:われわれが撮影所に入った時は、二十五までに監督にならないやつは、よほど馬鹿だった
岩崎昶(映画評論家)あんたはいくつでなった
小津:わりあいに遅かった。二十四だったから 東京物語見るとピーマンの煮物をアテにしてお銚子で一杯やりたくなる
今日もまたピーマンの煮物で一杯やってしまった
小津の演技指導の賜物か紀子の家で下戸の笠さんが実に旨そうに酒を飲むんだわ
同じく下戸の東野英治郎の酔っ払いも素晴らしい
泥酔しながらも元警察署長の東野さんが送ってもらった警官にご苦労と敬礼する小ネタも地味に好きw (´. _ `)ゝこうじゃない!
(´. _.ゝ) こう! >>364
当時の多くの人は小津映画の凄さとか言うより原節子とか佐田啓二とか出演しているスタアを見たかったんだと思う
あとやっぱり当時は映画は娯楽の王様だからね
今より娯楽の数が少ないし当時は映画と言えば一大娯楽だった 戦後直後から1950年代は、映画黄金期だった。娯楽が映画くらいしかないから、映画みるねさよな。脇役の女性も多かったし。スターもいた。60年代はTVの導入が増えるから、映画観客が減少する。吉永小百合は、映画斜陽期に出てきた女優か。 小津映画のDVD借りてよく見るんだけど、DVDをスタートするたびに松竹とか小津安二郎生誕百年の
CGや音楽が流れて、その異様なまでの安っぽさにげんなりするね
金がないんだ!って言うんだろうけど、松竹のほとんどのDVDにつける頭のCGとかそういうものを
安っぽく仕上げるってのはあまりにも貧乏くさすぎ
小津安二郎生誕百年のやつも、作ったの2003年でしょ
それが、映像の安さもすごいけど、音楽も素人レベルの打ち込み音楽
せめて、名のあるミュージシャンに頼んでいいもの作ろうって気にならないのかね 最近嫌な事が多くて小津の映画見ると現実逃避出来たり癒されたりで良い
綺麗な絵しか出てこないもんね
やりとりも喧嘩してても笑顔で挨拶するように喧嘩してるし本当に綺麗な世界だ コンテンツでいくつか買ってたけど(すぐ見れるのが良い)
東京物語はBDがいいかなぁと思ってBD買った 小津安二郎監督作品のプロデューサーを務めた山内静夫さんが96歳で亡くなった。父親は白樺派の作家里見ク。
映画の仕事を離れてからも小津芸術の語り部として活動を続けた。
毎年、小津の命日の12月12日に鎌倉・円覚寺近くの料亭で松竹関係者、小津の親族やファンが集まる「小津会」が開かれる。
そこでも中心は山内さん。昨年は中止となったが一昨年の会では、元気そうに小津の思い出を語っていた 先日、企業の面接に行ったら佐分利信そっくりの総務部長が出てきて話をしたんだが、なんだか自分も小津映画の中の人物になったみたいな不思議な感じだったなあ
事務所もとてつもなく昭和の雰囲気があった 戸田家の兄弟、Blu-ray化して欲しい!!!
音声が酷くてもったいない、、、
女優さんがみんな品が良くて美しい
特に坪内美子さん大好き 今年も年始から幾つもの作品を
映画館のスクリーンで観ることができてサイコーです。 ブルーレイ2000円代なら買うんだがな
4000円代はあまりにも高すぎる >>389
名画座全盛の昔ならどこかしらの映画館で小津作品観れたが
今は劇場では滅多に見れない
もちろん昔はなかったDVDや配信でほとんどの作品観れるようになったのはいいんだけど
映画館で観たい派の自分には昔のほうがよかったわ 淑女は何を忘れたか
終わり方にワロタそしてこの夫婦は何歳の設定なんだ >>391
祝日の午後にNHKで「お早よう」観た氷河期世代が横切りますよ。。。 お早ようのオナラは何が面白くてしつこく繰り返すのか
コメディだそうだが全く笑うところがない 小津は晩春が一番いいな
あれは実は父と娘の禁断の愛を描いた物語だ
小津も原節子もアブノーマルな性癖を持っていたため生涯独身だったのだ >>396
晩春は確かにそんな危ない雰囲気を感じさせるよね 京都旅行は別れの旅行だったのだ
映画では映せなかったが、実は別れの晩に二人は激しく燃えたのだった
結婚する前に原節子がすごく怖い顔をしてたのも、理不尽な父との別れに憤っていたのだ 本当に小綺麗なんだよね
構図一つ
本当に小津監督自身がこだわってたみたいだけど
小綺麗すぎだよね
日本の本来の姿だーみたいなこというけどさ
本当は見てる人も
現実逃避してたんじゃないかな
山の手というか
上流の話みたいだし
戦後の混乱とかドロドロさみたいのは皆無だし 構図が見事とかいうけど、どれ見てもおんなじ
ストーリーもおんなじ
水戸黄門みたいに決まりきったもの見て安心するための映画だな 同じかどうかはわからんけども
脚本家の野田高梧さんは
現代劇の構成から
ヒッチコックやクルーゾーまで研究してたよ
過激なもの作ろうと思えば作れたんじゃんないかな
必要ないからやらなかったまでで
なかなかスゴい人だよ 野田高梧さんが書いてる「シナリオ構造論」は名著でとても面白い
最初にこういう設定ですってやってしまえば
お客さんは簡単に信じちゃうということが書いてある
だからいつも同じでも飽きないのかもね
最初の数分の1、2シーンで
世界観を言ってしまうという例で
例えば「北京の55日」の最初のシーンなんかを例に出してた 浮草が一番面白いと思うのは小津が好きではないんだろうな 何個か見たほうがいいと思うよ
ちょっと前にも書いたけど
脚本から高等テクニック使ってるんだよ
だって普通
大体はおじいちゃんと娘の話で
そんなに見て
楽しめるわけないじゃないか
当たり前だけど
チャンバラのが楽しいわけで
それなのに昔から普通の人が楽しんでたんだぞ 6本見たが、気に入った順に、
浮草
晩春
秋刀魚の味
東京物語
東京暮色
お早よう
それほど面白くないと思いながらもVODで無料で見られるものが多いので結構見てしまった
これだけ見ると小津の構図、ストーリー、配役がほぼ把握できてしまった
原節子もいいが、有馬稲子、岩下志麻、若尾文子、香川京子もよかったな 小津の映画に出演した女優では岩下志麻が一番美しいと思った >>412
秋刀魚の味だったっけか。
カラーだったし凛とした雰囲気が本当にきれいだった。タオルを首にかけた姿に萌えた。 >>412
極道の妻とは思えないよね
バラじゃないけど
肥料みたいにおじさんおじいさんばっかだから
女優さんも映えるね 若いころの岩下志麻は日本女性の純正な美しさを湛えていた
東京物語に岩下志麻が主演で出ていたら本当にいい映画になった、と思うな 小津作品は昭和30年代初期のほのぼとしたよき時代の映画
戦争からようやっと復興した時期を見事に描いている 実際はそんなに
いい時代ではないと思うけどな
小津監督の美しい世界という感じ 晩春の頃なんて戦後すぐだけど、戦争の影なんか微塵も感じさせない
世相なんてそもそも全く反映されてない世界 青空文庫に見つけたよ
小津 安二郎
https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1761.html#sakuhin_list_1
映画界・小言幸兵衛 ―泥棒しても儲ければよいは困る‼ ―(新字新仮名、作品ID:60425)
ここが楢山 〈母を語る〉(新字新仮名、作品ID:55949)
車中も亦愉し (新字旧仮名、作品ID:55950)
性格と表情 (新字新仮名、作品ID:59480)
丸之内点景 ‥‥東京の盛り場を巡る‥‥(新字旧仮名、作品ID:55948) 小津 安二郎
映画界・小言幸兵衛 ―泥棒しても儲ければよいは困るー
町へ出て常設館に入って、ある会社の予告篇を見た。
オッパイは隠しているけれども
ほとんどすれすれまでにズロースをさげた女が出てきて、
男と踊る。踊りながら暗い所へ引っぱりこんで行き、ベッドの上に腰をおろす。
次のシーンは、カーテンの後で接吻する、接吻しながら踊る……。
最近はこういうものが無闇と多い。
同業者の悪口を云うわけではないが、私が親だったら、
忰に映画なんぞ見るなと云うだろう。
映画で銭を儲けるのはいいけれども、儲け方があるのではないか。
もう少し道徳的になって貰いたい。
泥棒するのも金儲けの一方法ではあろうが、始めはこそ泥だったのが、泥棒になり、
居直り強盗になり、遂には庖丁を突きつけて強姦するに至るというのでは世も終りだ。各社ともよく考えて、せめて子供と一緒に見て赤い顔をしないで済む映画を作るようにしたいものだ。 本当に昔から
殺人とセックスしか無いような
暴力の方はゲームで
拡張して一方的に出来るし
セックスは日本のポルノのがスゴイもんだから
もう映画は厳しい
それにしてもアニメまで超暴力的だよな
文明人なら
いい加減にしてほしいが >>427
お前のオヤジのプーチンみたいに実行に移しちゃいないだろキチガイ野郎 >>415
確かに東京物語の原節子には違和感がある。
小津映画を愛したあるアメリカ人も東京物語は傑作だが原節子はミスキャスト
だと昔、映画雑誌に書いていた。 東京物語の原節子がミスキャストなんて意見は初めて聞いたわ
個人的にはソース顔の原節子よりショーユ顔の岩下志麻のほうが好きなんだが
映画のキャスティングに関してはまた別の話 「東京物語」は原節子だから、よかったんだよ。
小津は全てあてがきで決めていく。東京物語の原節子については、濱口竜介が監督をやる理由の1つは原節子にあると、論文に書いている。、,の 夜中に連投失礼。
「秋刀魚の味」の岩下志麻は、最初は別の女優だった。でも五社協定でダメだったので小津は岩下志麻にしてようだ。その女優は原節子ではなく、「小早川家の秋」に出ていた女優。新珠三千代だった。 戦後の小津の作品ではお茶漬けの味が一番好き
それまで小津の有名作品を見ても特に感銘は受けなかったが、この映画見て
小津ってこんなに面白いのかと思った
その次に秋刀魚の味、浮草が好きだな 秋刀魚の味は可もなく不可もなくといった感じかな
ダラダラ見るのにいい感じ 小津と黒澤は海外にいったとき、会話で質問されることがあるかもらしい。
小津が海外で有名になっていくのは、1970年代かな。 小津が海外で評価されてるのが不思議
一番面白くないと思われそうなのに この質問するのすごい恥ずかしいんだけど東京物語の紀子の私ずるいんですの何がずるいのか分からない >>433
当時松竹でもそう思われていたんだよなぁ
あまりに日本的過ぎて小津作品は海外では受けないだろうと
でも逆に家族の問題は普遍的で時代も国境も関係ない最大公約数的なテーマ
今では日本以上に海外で評価の高い映画作家になった
そのテーマのシンプルさに加え小津独自の高い芸術性とユーモアが海外での人気の秘密だろう カラーのお茶漬けの味を観た。
なんか不思議な世界。 小津はそれほど面白いとは思わないけど上品だよね
そこが海外の知識人に受けたんじゃなかろうか 外国の監督が来日すると、必ず鎌倉の小津の墓参りをするようだ。
今や、ハリウッドの代わるオールターナティヴは小津安二郎といわれている。
今年の8月、英国で「サイト&サウンド」誌が世界中の監督や評論家にアンケートを
実施する。10年に1回。2012年8月では、世界の監督360人くらいが選んだ最高の
作品が「東京物語」。知っている人はしているけど。それまでは「市民ケーン」だった。
今年も、「東京物語」がとるかもね。そしたら、この映画は国宝にすべきと、山田洋次はいいそうだな。 「サイト&サウンド」誌では、評論家のアンケートも有名。800人以上のアンケートでは、
東京物語が3位。15位が晩春、17位が七人の侍。
七人の侍より晩春が上をいく。日本人が聞いたら、有り得ないというかも。
「晩春」は、普遍的な父娘の相手に対する思いやりが評価が高いらしい。 近所のツタヤで小津作品が何本も長期間貸出中になっていて
最近その店借りパクのままいなくなって欠品になる作品が多いから
心配していたけど、無事戻ってきたようで
安心して早速宗方姉妹を借りた 宗方姉妹はわざとだろうけど嫌な人間に描いてるなあ
こんなムカつく姉妹もなかなかない
面白いけど、いやな姉妹 >>433
少々小津作品っぽい「めぞん一刻」がフランスで人気だったしな
われわれだって全然文化が違うアメリカや欧州の映画を楽しく見ている 日本人が見て面白いものは、外国でも面白さが伝わることは多いよ
絶対ではないけどね
俺は今57歳だが、高校生の頃にアニメを見ていて
「日本のアニメはこれだけ面白いのだから、外国の映画等と競合できるものになっていくだろう」
と思ってた
その頃は海外でも一部で受けていることが伝えられてたけど、日本のアニメオタクは
強烈な差別を受けていたし、海外でも日本のアニメ映画が大ヒットなんてことはまだなかった 秋刀魚の味って季節は秋だっけ?
数年前に初めて見たときが春だったからなぜか春の印象があるけど 『秋刀魚の味』の公式英語タイトルは “An Autumn Afternoon” だから
おそらく秋なのだろう ワンシーンだけと思ったのにまた全編見てしもうた東京物語
名作映画はチラ見を許さない。何度見ても素晴らしいね。
香川京子は実姉は姉さんと呼び義姉はお姉さんと呼び使い分ける
普通なら出オチ程度の兄弟の中では端役と言える大坂志郎もしっかりと人物像描かれている
脇役のエース酔っ払い東野英治郎はじめ髪結いの亭主中村伸郎、リアル過ぎる飲み屋の女将桜むつ子
小津作品に欠かせない高橋豊子も幕開け閉めの大事な役どころで役割果たしどの脇役陣にも隙がない
そして小津本人がいうところの4番バッター杉村春子は小津作品の中でも最高の出来でしっかりと4番の役目果たす
完璧に練りこまれた脚本とその脚本を熟知した小津の完璧な演出
日本人という贔屓目抜きにしても究極の映画作品ですな >>433
監督デビュー前、カイエ・デュ・シネマで評論家やってた時代のトリュフォーははっきり小津安二郎は退屈と言ってる
トリュフォーが当時評価した日本の映画監督は溝口健二、市川崑、中平康、今村昌平、羽仁進など
時代劇は暴力的なので観てないそうだ
あとくだらないと批判したのは新藤兼人の「裸の島」 小津は溝口健二や黒澤明と違って三大映画祭で金獅子賞とか受賞してないからなあ(ロンドン映画祭で受賞はしてるけど)
敗戦直後に黒澤明の羅生門がヴェネチアで金獅子賞は映画界にかなりインパクトあったはず
同じく海外の映画賞とは無縁だった成瀬巳喜男も批判を受けてる
吉田喜重との論争で小津自身が言ってるように、溝口、黒澤は芸術で小津映画は娯楽みたいに見られてたところもあったと思う 小津は映画のための映画を撮ろうとしてついには制度としての映画に挑戦するようになった。
本人がどう韜晦しようともモダンな意味では小津ほど芸術的な監督はいないだろう。
現代では芸術と娯楽との区別に意味があるのかどうかは知らないが 大映好きなんだけど浮草は好きではない
原節子がいないとしっくり来ない