「吉永の出世作といえば『キューポラのある街』(62年/浦山桐郎監督)です。

しかし、この作品の根底にあるのは極左思想で、当時の北朝鮮を楽園のように描き、在日朝鮮人の”北朝鮮帰国運動”を支援する結果になりました。

北朝鮮を楽園だと信じて渡った9万人の人たちは、現地で最下層の身分差別を受け、過酷な食料環境に耐えながら今も暮らしている。

左派で有名な脚本の今村昌平でさえ、生前『北朝鮮は天国だとデタラメを書いてしまった』と後悔していました。

しかし、吉永はその問題をなかったことにして触れず、『平和』だ『反戦』と叫んでいるので人間性が疑われているんです」

吉永は、なぜ「反核」を訴えたいのなら今まさに進行形で核を使おうとしている北朝鮮について何も言及しないのか。

反戦を叫ぶのも結構だが、いま我が国が直面する危機を忘れているのではないか。

彼女の出演作が遠因となり、今現在も北朝鮮に暮らしている不幸な日本人たちに成り代わり、平和ボケしたベテラン女優に「リメンバー北朝鮮」の言葉を贈りたい。