>>939
石原裕次郎が亡くなる頃に松田優作が
当時、石原軍団で一人だけレギュラー出演番組が無くて
実質干されてた峰竜太にバッタリ会って

「おい、峰。俳優になって何年になるよ。未だに主役ひとつも無いじゃないか!!」
「いつまで石原さん所に世話になってんだよ!! こんなんじゃ俳優じゃないだろ」

って、相当ボロクソ言われて、峰竜太本人もかなり図星つかれたらしく
それが優作との最後の思い出になったって
峰竜太が書籍のインタビューでコメントしてた。

実際、峰竜太が俳優としてリスペクトしてるのが
石原裕次郎や渡哲也でも無く、『大都会PARTU』の頃の松田優作で、
峰竜太がある事情でいつまで経っても一端の俳優になれない事に
優作が凄く苛立っていたし、峰竜太本人も勿論苛立って居て
それが、現在に至るマルチタレントに移行する最大要因にもなった。

優作的には、石原裕次郎や渡哲也には遺恨は無いけど
三浦友和とか舘ひろしを『西部警察』に連れ込んでヒーロー扱いして
そこそこ俳優として育ってた峰竜太の居場所を日増しに無くしたり
石原良純をデビューさせる為に、優作の盟友の村川透監督のコネで
松竹の奥山和由に無理矢理ブッキングさせた『凶弾』とかの一件で
石原プロのやり方をとにかく嫌った。

藤竜也は基本的に特定の集団を作ったり、それに群れる事をしないタイプ。
藤竜也と芦川いづみの結婚をバックアップしてくれた
石原裕次郎を恩人で好意的に思ってるし、
藤竜也がある時期に傾倒してたガンアクションに関しては
神田正輝の事を評価してたし、
藤竜也VS神田正輝のハードボイルドアクションの2時間ドラマもやってるから
『大門軍団=石原軍団』って構図の親分子分的な集団行動に対して
自分とは方向性が全く違うって認識なんだと思う。