金色夜叉の生理的な不気味さ
野菊の墓が明るい近未来の自由恋愛的な時代の雰囲気を持ってるのに対し、
金色夜叉は当時の日常の一般家庭が描かれている。それはいいのだが、
金色夜叉にはしばしば生理的に不気味な描写が出てくる。まずはあの高利貸しの貫一。
容貌からして不気味やし、何よりもあの熱海でお宮をバコッと蹴る描写が気色わるい。
実際の撮影では寒天を使ってたそうやけど、不気味なイメーヂは大きかった。
つづく