ナンシー関は知ったかぶりしないのと露悪も自虐もしないのが良かった。
プライベートではカラオケなどで仲良くつるんでも仕事上の派閥を形成はしなかったし。かと言って孤高を気取るわけでもなし。
アカデミックだったりマイナーだったりする知識をちらつかせるのも
悪ぶってマウントとろうとするのも過剰に自分を卑下して見せるのも当時から現代に至るまでサブカル連中の得意技だが
そこら辺は綺麗に回避してた。
二代目はクリスチャンで泣いただの、好きな映画はディーヴァだの公言してるように、自分が映画に疎い事はくどいほど公言していた。
好きな映画を語る事に対してたびたび胡散臭さを表明していたが、これまた少しくどかった。
中森明夫から「ムーンライダースが好きなんだってよ」とバカにされていたが、なぜバカにされなければならないのか?
フリッパーズギターもムーンライダースをバカにしていた。
たけしが映画監督する事について訊かれた時に
「本当はやってほしくなかった。ずっと悪ガキのままでいてほしかった」とまるで中野翠のような事を言ったのは意外そうで意外でもない。