>>557
 幕末や大東亜戦争など歴史の時期には「一歩判断を誤れば、日本は明日にも
消滅してしまう」と上は天皇陛下から一般人に至るまでそういう緊張感があったんだと
想います。それは「今のまま進めば日本は消滅する」という危機感は右でも左でも
この映画では戦争継続派でも和平派でも同じように持っていたと思います。
ただ「じゃあ、日本が消滅しないようにするためにはどうすればいいか?」
の方法論が違っただけで、継続派は「戦争継続こそ!」和平派は「和平こそ!」だし
映画には描かれていないが左翼なら「社会主義革命こそ!」とつづき、
その先には「(我らの方法こそが)日本を滅亡の危機から救うのだ」と続いたでしょう。
 敗戦により被占領状態になり、二等国民として国家の危機や国防の義務から
占領者の意図により、意識的に切り離されて70年がたった日本人は、国民の義務が
年貢だけだった江戸期の農民や町人同様の無責任国民と成り下がった。
 そんな緩みきった時代に、日本建国来2000年で最大級の「危機」である
大東亜戦争の終戦などを描いた映画に、なんの重みがあるものかと思ってしまいますね。