>>467
 東條が開戦決定時に首相兼陸相だったが、東條が主導して開戦を決意したわけではない
 近衛内閣の陸相時代から東條首相時代まで東條はその職責においてポジショントークをしていただけだ

 仮に東條の代わりにほかの陸軍軍人が首相だったどうだったか
 畑、小磯、梅津、板垣、蓮沼等、陸相に据えられる閲歴の陸軍軍人はいくらでもいる
 では彼らであれば開戦しなかったか、開戦後の戦局に何か変化があったかと考えてみると、これが全く影響ない、と断言できる
 東條も含め彼らはすべて忠実な軍事官僚で、個人の力で国家を主導する、などという人物ではない

 戦後、庶民生活の実情を把握するためにゴミ箱まで確認したと嘲笑される東條首相
 それも仕方ない。ヒトラーは、国防軍の作戦について軍集団から1個大隊の配置まで指図していたし、スターリンも同様だ
 チャーチルやルーズベルトも作戦にはあれこれ口を出した
 しかし東條は、作戦に関しては海軍の作戦はおろか陸軍の作戦にすらものはいえない
 会議を主催してみたり、ゲッペルスばりに演説してみたり、ゴミ箱の確認くらいしかすることがなかったのである