「終わりの始まり」などではなく、「エイズは続いている」という日本のキャンペーンテーマの方が正しい
だろう。国連合同エイズ計画(UNAIDS)のエイズ調査はいまどうなっているのか。最新情報を紹介し
よう。(宮田一雄)

UNAIDSの最新推計では、エイズの原因となるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染している人は、
2011年末現在3400万人。地域別にはサハラ以南のアフリカ諸国が依然、最も多い。

エイズで死亡した人は世界全体ですでに2500万人を超え、死者を含めるとエイズの流行が始まった19
81年以降、HIVに感染した人の数は6000万人に達するという。

11年の年間新規HIV感染者数は250万人、エイズ関連の死者170万人。パンデミック(世界的大流
行)は続いていると言わざるを得ない。