「説明」する映画としない映画がある。少し乱暴な区分けだが、最近の映画は
どうも説明なしの物が多い。わからなくてもいいという姿勢。

昭和期のものは、すべてわかりやすい。推理映画では必ず最後のほうに説明が
ある。その説明がドラマになっていて、観客は納得、感動もする。代表は『砂
の器』『ゼロの焦点』など。また『切腹』などは最初から最期まで「説明映画」。

歌の世界でもそうだ。Jボップスは英語多用で、歌詞も明確ではなく、何を言
ってるのか聞き取れない。雰囲気を楽しんでくれればいいといってるよう。
昭和歌謡黄金時代のものは違う。メッセージを伝えることを第1義と考えている
のでわからない言葉はご法度。できるだけわかるように歌う。それが歌がうまい
かどうかの基準。聞き手がわからなくては致命的。〜〜これも時代の流れか〜?