映画全般について語り合おう
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いまや映画はCS・BSで観る時代。
映画館より、名作が多いよ。 @
「道」という映画はすばらしい。哀しくもせつないし、人生の何たるか
を示唆してくれる映画でもある。
フェデリコ・フェリーニ監督
アンソニー・クイン/ジュリエッタ・マシーナ主演
いままでこんな映画は見たことがなかった。主演俳優といえば美男美女
と相場が決まっていて、アンソニー・クインのような、醜男で粗野な主
人公はいなかったからである。さらにヒロインは大人か子どもかわから
ない、知恵遅れの女なのである。 A
ジェルソミーナという貧しい女は、大道芸人のザンパーノに売り渡され、
妻とも助手ともつかない曖昧な立場のまま、イタリア各地を巡業してゆ
く。途中で知り合った綱渡りの男を喧嘩で殺してしまったザンパーノは
逃げ去るが、ジェルソミーナは罪の意識にさいなまれ、頭がいっそうお
かしくなってしまう。気味悪く思ったザンパーノは彼女を路上におき去
りにする。
時が経ち、すっかり老人となったザンパーノは、その地を再び訪れる。
そこでジェルソミーナの死を知らされた彼は、浜辺で泣き崩れるのであ
った。 B
神と人との関係を追求してゆくといったフェリーニのテーマがイタリア
・リアリスモの影響が強いこの初期の映画にも垣間見てとれる。
綱渡りの男はジェルソミーナにいう。「この世で無用のものは何もない。
みんな何らかの形で役に立っている。この小さな石ころでさえ、きっと
何かの役に立っているんだ」と。ここには監督の人生観・宗教観が如実
に表れている。
「ジェルソミーナのテーマ」の音楽は哀調を帯びてせつなくも美しい。
作曲は「太陽がいっぱい」「ゴッド・ファーザー」のニーノ・ロータ。 【その1】
昔、文芸坐で短編『ふくろうの河』という映画を観た。あっと驚くよう
なストーリー展開で、絞首刑を描いているのに描写がとてもロマンチッ
ク。「生きる」ことへの執着、命の大切さと輝きが見事に描き込まれて
いた。
ロベール・アンリコという監督の名が頭に刻み込まれた。
後日、同監督の『冒険者たち』を観た。これも傑作。次に書く。 【その2】
『冒険者たち』〈仏〉
ロベール・アンリコ監督
アラン・ドロン/リノ・バンチュラ/ジョアンナ・シムカス主演
人生につまずき、それぞれ心に傷を負った男二人と女一人が、心機一転
海に眠る財宝探しの旅に出る。無骨なリノ・バンチュラ、美男のアラン
・ドロン、初々しく可憐なジョアンナ・シムカス、この三人のキャラク
ターの組み合わせが絶妙で、物語に膨らみを持たせる。
財宝を引き揚げることに成功するが、同じことをもくろむ別のグループ
がいて――。
これぞ、詩情あふれる海洋アドベンチャーの傑作。 『冒険者たち』。DVDになってるよ。
【amazon】――『冒険者たち』新品。
定価1173円。 【Amazonの解説】
パリ郊外の飛行クラブでインストラクターをしているマヌー(アラン・ドロン)と
新型エンジンの開発に熱中す元レースカーのエンジニア・ローラン(リノ・バンチ
ュラ)のもとに、レティシア(ジョアンナ・シムカス)という女性が現れる。芸術
家の卵である彼女に恋心を抱くふたり。やがて3人は、アフリカの海底に5億フラン
の財宝が眠っているとの話を聞き、コンゴに旅立つ。
男ふたり、女ひとりの恋愛関係、複葉機で凱旋門をくぐるマヌー、船の上でふざけ
あう3人、海中に沈んでいくレティシアの遺体、そして海にぽっかりと浮かぶ軍艦島。
口笛を使ったフランソワ・ド・ルーペの音楽が、名シーンの数々をいっそう忘れが
たくしている青春映画として、友情を描いた作品として、冒険を描いた作品として、
その輝きは永遠に色あせることはないだろう。マヌー、ローラン、レティシア、ま
るで実在するかのように彼らと彼らの行動が愛おしくなってしまう。ロベール・ア
ンリコ監督の映画には、いつまでたっても大人になりきれない人間が登場し、夢追
い人たちに微笑みかける。(斉藤守彦) 『レ・ミゼラブル』を観た。結論を先に言うと、ちょっと期待外れ。学校でも
習ったヴィクトル・ユーゴの『ああ無情』が原作というよりミュージカルの『レ・
ミゼラブル』が原作といったほうが正しい。山は二つある。教会の銀の食器を盗む
が警察の追及に司教は「これはあげたもの」とかばい、さらに燭台をも与える。力
持ちと知っている、執拗に付きまとう刑事の前で、荷車に挟まれた男を助けるべき
か悩むが、結局助けてしまう。この二つ。これは誰でも知っている名場面。
映画はこの二つを簡単にやり過ごしてしまっている。この映画は主に三つに分けら
れる。最初はパンを盗んだ罪で牢獄に入れられ、苦役する話。次に面倒をみること
になったコゼッタを巡る恋愛話。そして革命の話。最初と最後はおもしろいが、中
間はわかりにくく退屈。それに映画でミュージカル仕立ては違和感を伴う。 [訂正]コゼッタでなくコゼットでした。変換ミス。
で、全般的に言うと、なんとなく宗教訓話になってしまっている。最後のほうで
教会が頻々に出てきて、その広場で「赤旗」を振るのは、宗教否定の主張と齟齬
をきたす。全編歌のセリフといい、日本人から見れば、乖離した描写といい、中
間の話の展開といい、なんとなくしっくりしない映画。カネをかけているのはわ
かるが、映画なのだから、ミユージカルに気を使うことはなく普通のセリフでや
ったほうがよかったと感じた。 いや、だからあの映画は正にあのミュージカルの映画化として作られたわけで… いまは観る陰もないが、かつてフランス映画は優れた作品が多かった。
派手ではないが、人生と向き合う姿勢が貫かれていた。『舞踏会の手帖』
はその頂点を為すものと思う。そこで紹介。 【舞踏会の手帖】〈仏〉
ジュリアン・デュヴィヴィエ監督
マリー・ベル主演
人は時とともに変わってゆく。それも醜い形に――。
昔、心を寄せてくれていた男たちを訪ね歩いてゆく初老の貴婦人。だが、
昔の美しい思い出はあとかたもなく消え去った。それぞれ皆が、俗物と
化していたからである。
しかし人生とはそういうものだと割り切るしかない、と考え、自分の子
どもを初舞踏会に送り出す主人公。
オムニバス方式で描く、ペシミズムの色濃いデュヴィヴィエの真骨頂。 〈Amazonレビュー〉
【舞踏会の手帖】
36歳にして未亡人になってしまったクリスチーネ(マリー・ベル)は、身辺を整理していた際、20年前の日記を発見する。
亡き夫からは他の男性との交流をまったく許されていなかった彼女は、もう一度人生をやり直す糸口として、18歳で初めて
舞踏会に出たときに出会い、彼女に愛をささやいた男たちを訪ねる旅に出る…。
名匠ジュリアン・デュヴィヴィエ監督が、遠き過去へと思いを馳せる女性のノスタルジックな思いをモノクロならではのめ
くるめく映像美で描いた秀作。過去のロマンティシズムと現実のリアリズムの対比も素晴らしい。『外人部隊』で知られる
マリー・ベルの美しさ。彼女が遭遇する大小さまざまなエピソードにはピエール・ブランシャール、フランソワ・ロゼー、
ルイ・ジューヴェなど名優がずらりそろえられている。ヴェネチア国際映画祭最優秀外国映画賞受賞。(的田也寸志) 着想・発想は新しく珍しいので『英国王のスピーチ』を観た。なんだ、吃音を
治すだけの話で、なぜこれがアカデミー賞受賞なのかわからない。 【映画の中の名セリフ @】
■「この娑婆には辛いこと、悲しいことがたくさんある。だが忘れるこった。忘れて日が暮れりゃあ、あした
になる」
――『関の弥太っぺ』山下耕作監督/成澤昌茂脚本/中村錦之助主演
■「どんなものでも何かの役に立ってる。たとえばこの石だって」「どの石?」「どれでもいい。何かの役に
立ってるんだ。⋯⋯無用のものなど、ない」
――『道』フェデリコ・フェリーニ監督/フェデリコ・フェリーニ エントニオ・フライア脚本/
アンソニー・クイン ジュリエッタ・マシーナ主演
■「愛することは罪?」「愛さないことこそ罪だ」
――『パルムの僧院』クリスチャン・ジャック監督/ピエール・ヴェリ脚本/ジェーラール・フリップ主演
■「明日は明日の風が吹く」
「人はなぜ、きっと悲しむことになるとわかってて誰かを愛するんだろうな?」
――『風と共に去りぬ』ヴィクター・フレミング監督/シドニー・ハワード脚本/
ヴィヴィアン・リー クラーク・ゲーブル主演
■「愛とは決して後悔しないこと」
――『ある愛の詩』アーサー・ヒラー監督/エリック・シーガル脚本/
ライアン・オニール アリ・マッグロー主演 【映画の中の名セリフ A】
■「ゆうべどこにいたの?」「そんな昔のことは忘れた」「今夜逢えるの?」
「そんな先のことはわからない」
――『カサブランカ』マイケル・カーティス監督/ハワード・コッチ脚本/
ハンフリー・ボガート イングリッド・バーグマン主演
■「人生は自分の手でつかむのです。恋も同じです」
――『麗しのサブリナ』ビリー・ワイルダー監督/サミュエル・テイラー脚本/
オードリー・ヘプバーン ハンフリー・ボガート主演
■「何かいい物語があって、話す相手がいる限り、人生捨てたもんじゃない」
――『海の上のピアニスト』ジュゼッペ・トルナトーレ監督 脚本/テム・ロス主演
■「人間とは、人生とは不思議だ。たった一人の人間に出会うか出会わないかで、こんなにも人生が変わってしまう」
――『素晴らしき哉、人生』フランク・キャプラ監督/フランク・キャプラ フランセス・グッドリッチ脚本/
ジェームズ・ステュアート主演
■「人がこの世で知る最高の幸せ、それは誰かを愛し、その人からも愛されること」
――『ムーラン・ルージュ』バズ・ラーマン監督/クレイグ・ビアース脚本/ユアン・マクレガー主演
■「一目ぼれは愛じゃない。発作だ」
――『嘆きのテレーズ』マルセル・カルネ監督/シャルル・スバーク脚本/シモーヌ・シニョレ主演
■「あなたは言葉で語るのね。私は感情で見つめているのに」
――『気狂いピエロ』ジャン・リュック・ゴダール監督 脚本/アンナ・カリーナ ジャン・ポール・ベルモンド主演
■「長続きするたった一つの愛は片想い」
――『影と霧』ウディ・アレン監督 脚本 主演 【映画の中の名セリフ B】
■「よし、わかった。もうわめくな。このメシ、おろそかには食わんぞ」
「離れ屋は三つ。部落の家は二十だ。三軒のために二十軒を危うくはできぬ。またこの部落を踏み
にじられて、離れ屋の生きる途はない。いいか、戦さとはそういうものだ。人を護ってこそ自分
も護れる。おのれのことばかり考えるやつは、おのれをも滅ぼすやつだ」
「今度もまた負け戦さだったな」「はぁ?」「いや、勝ったのはあの百姓たちだ。わしたちではない」
――『七人の侍』黒澤明監督/黒澤明 橋本忍 小国英雄脚本/志村喬 三船敏郎主演
■「本当にいい刀は鞘に入ってるもんだ」
――『椿三十郎』黒澤明監督/黒澤明 菊島隆三 小国英雄脚本/三船敏郎主演
■「狂った今の世で狂うなら、気は確かだ」
「道に迷ったの」
「人はいつも道に迷ってる」
――『乱』黒澤明監督/黒澤明 小国英雄 井出雅人脚本/仲代達矢主演
■「君だけが孤独なんじゃない。自由はいつだって孤独なんだ」
――『他人の顔』勅使河原宏監督/安部公房脚本/仲代達矢主演
■「あなたは一人で複雑がってますけどねぇ、大きい神様の目から見ると、どっちだって同じなんですよ」
――『お茶漬の味』小津安二郎監督/小津安二郎 野田高梧脚本/佐分利信主演
■「人間は幸せを前にすると急に臆病になる」「幸せを勝ち取ることは、不幸に耐えることより勇気がいる」
――『下妻物語』中島哲也監督 脚本/深田恭子主演
■「誰にでも優しいということは、誰にも優しくないということなんです」
――『黒い十人の女』市川崑監督/和田夏十脚本/船越英二主演
■「お願い。信じて」「信じるってことは人に強制されてできるものではない」
――『タイム・リープ』大林宣彦監督/藤長野火子脚本/佐藤藍子主演
■「心というものは、たとえそれが自分のものでも、よくわかりません」
――『SADA』大林宣彦監督/西澤裕子脚本/黒木瞳主演 【映画の中の名セリフ C】
■「運命は作るものだ」
――『アラビアのロレンス』デヴィッド・リーン監督/ロバート・ボルト脚本/ピーター・オトゥール主演
■「人生の持ち時間はいつかゼロになる」
――『ファイト・クラブ』デヴィッド・フィンチャー監督/ジム・ウールス脚本/エドワード・ノートン主演
■「一人を殺せば犯罪者だが、百万人を殺せば英雄だ」
――『殺人狂時代』チャールズ・チャップリン監督 脚本 主演
■「人生に確かなことなんてない。それだけが確かなことなんだ」
「宇宙ってどうなってるの?」
「果てしなく続いているんだ」
「なぜ知ってるの? 見たこともないのに」
「みな、そう信じてるよ」
「じゃあ、愛と同じね。目には見えなくても、みなが信じてるなんて」
――『ビューティフル・マインド』ロン・ハワード監督/アキヴァ・ゴールズマン脚本/ラッセル・クロウ主演
■「憎しみは愛と同じように人の心を満たす」
――『海底二万哩』リチャード・フライシャー監督/アール・フェルトン脚本/カーク・ダグラス主演
■「人生はチョコレートの箱だ。開けてみるまで中味はわからない」
――『フォレストガンプ』ロバート・ゼメキス監督/エリック・ロス脚本/トム・ハンクス主演
■「人生の節目となる瞬間は、自分でそれとわからない」
――『フィールド・オブ・ドリームス』フィル・アルデン・ロビンソン監督 脚本/ケビィン・コスナー主演
■「自分にとって何が大切か考えること。それで人の生き方が決まる」
――『再会の時』ローレンス・カスダン監督/バーバラ・ベネデック脚本/トム・ベレンジャー主演
■「愛の想い出がない冬は寒い」
――『めぐり逢い』レオ・マッケリー監督/レオ・マッケリー デルマー・ディヴィス脚本/ケーリー・グラント主演 【映画の中の名セリフ D】
■「ねえ、キスしたいけど、どうすればいいの? 鼻が邪魔にならないかしら」
――『誰が為に鐘は鳴る』サム・ウッド監督/ダドリー・ニコルズ脚本/ゲーリー・クーパー イングリッド・バーグマン主演
■「体が重いと足跡も深くなる。恋心も強いと傷が深い」
――『ニュー・シネマ・パラダイス』ジュゼッペ・トルナトーレ監督 脚本/フィリップ・ノワレ主演
■「片想いでもいいの。二人分愛するから」
――『荒野を歩け』エドワード・ドミトリク監督/ジョン・ファント脚本/ローレンス・ハーヴェイ主演
■「誰でも人を愛することができるわ。でもそれは人を所有するということじゃないわ」
――『予期せぬ出来事』アンソニー・アスキス監督/テレンス・ラティガン脚本/エリザベス・テイラー主演
■「君は逢うたびに美しくなる」
「逢ったのはついさっきよ」
「その間に美しくなった」
――『ジョルスン物語』アルフレッド・E・グリーン監督/スティーヴン・ロングストリート脚本/ラリー・バークス主演
■「博打はするな。人に金を貸すな。女に関わるな。この三つを守れば大きな失敗はない」
――『舞踏会の手帖』ジュリアン・ディヴィヴィエ監督 脚本/マリー・ベル主演 いやあ〜、疲れた。もうこれ以上思い出せない。思い出したらまた書き込む。
誰か他の人も書き込んで。 「日本映画専門チャンネル」放映で録画してあった『の・ようなもの』を観た。
森田芳光のデビュー作で評判が高かったもので、期待していたけど、それほどいい
とは思わなかった。
下積み落語家やソープ嬢の日常を描いたもので、題材が珍しく、リアリティがあっ
たが、踏み込み方、最後の終わり方が今一つ。伊藤克信、秋吉久美子は自然体の演
技で、好演。 歌舞伎には殺人を延々と演じるものが多い。『夏祭浪花鑑』『女殺油地獄』『盟三五大切』
『伊勢音頭恋寝刃』などがその代表で、殺人を描くための作品としか思えない。不謹慎だが、
殺人場面はおもしろい。おもしろいのだから、非難されても、おもしろいとしか言いようが
ない。
映画『悪の教典』も殺しを描くための〈殺人映画〉である。ライフルで生徒たちを40人以上
次々と殺していく場面は迫力満点。現実の事件では日本の場合「津山三十人殺し」が、1人
の凶行では最多の被害者だそうだが、架空ではあるが、『悪の教典』はそれを上回る。そし
て、今の時代では、全くの虚構と言い切ってしまえないところが怖い。ただこの映画は何を
言いたいのかわからないところが難点。 ●●●ケネディ大統領は何故、死なねばならなかったのか?●●●
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¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥ 黒澤明の全盛期の作品は、だまし・だまされのストーリ展開があっ
てどれもおもしろいが、『天国と地獄』は、アイデアの勝利! よ
くいろんなことを考えつくなと感嘆。
【天国と地獄】
監督/黒澤明
出演/三船敏郎 山崎努 仲代達矢 香川京子 木村功 三橋達也
誘拐事件と会社乗っ取りとを絡め、苦悩する実業家と警察の執念を描
く。窓のあかない特急列車を利用した、原作にはない身代金の受け渡
しはアイデア抜群。
エド・マクベインの87分署シリーズ『キングの身代金』を一応原作
としているが、本のほうは誘拐された息子の身代金を払うため、父親
が車に乗り、公衆電話で次々と行き先を変えられ、犯人に翻弄される
という凡作で、映画の内容とは程遠い。映画はほとんどがオリジナル
と言ってよく、原作のクレジットを入れたのは理解に苦しむ。
この映画を見た小原保が、吉展ちゃん誘拐事件を引き起こしたことで
も話題となった。 あまり注目されないが、脚本家の仕事は映画の心臓部である。脚本が良くなければ
いい映画はできない。映画の質を左右するのは、監督もさることながら、脚本家の
存在である。中でも「橋本忍」は素晴らしい。彼がいなかったら、日本映画はきっ
とうらさびしいことになったであろう。次に橋本忍の作品を挙げる。リストを見て
その凄さに驚くだろう。 【橋本忍の脚本】
■羅生門(1950年8月26日公開、黒澤明監督、大映)
■平手造酒(1951年11月2日公開、並木鏡太郎監督、新東宝)
■生きる(1952年10月9日公開、黒澤明監督、東宝)
■加賀騒動(1953年2月19日公開、佐伯清監督、東映)
■太平洋の鷲(1953年10月21日公開、本多猪四郎監督、東宝)
■さらばラバウル(1954年2月10日公開、本多猪四郎監督、東宝)
■花と竜 第1部 洞海湾の乱斗(1954年3月3日公開、佐伯清監督、東映)
■花と竜 第2部 愛憎流転(1954年3月24日公開、佐伯清監督、東映)
■勲章(1954年4月14日公開、渋谷実監督、松竹)
■七人の侍(1954年4月26日公開、黒澤明監督、東宝)
■次郎長三国志 第九部 荒神山(1954年7月14日公開、マキノ雅弘監督、東宝)
■大岡政談妖棋伝 白蝋の仮面(1954年8月10日公開、並木鏡太郎監督、新東宝)
■大岡政談妖棋伝 地獄谷の対決(1954年8月17日公開、並木鏡太郎監督、新東宝)
■初姿丑松格子(1954年11月30日公開、滝沢英輔監督、日活)
■生きとし生けるもの(1955年2月25日公開、西河克己監督、日活)
■生きものの記録(1955年11月22日公開、黒澤明監督、東宝)
■白扇 みだれ黒髪(1956年3月15日公開、河野寿一監督、東映)
■真昼の暗黒(1956年3月27日公開、今井正監督、現代ぷろだくしょん) ■蜘蛛巣城(1957年1月15日公開、黒澤明監督、東宝)
■伴淳・森繁の糞尿譚(1957年5月21日公開、野村芳太郎監督、松竹)
■憎いもの(1957年5月28日公開、丸山誠治監督、東宝)
■妻こそわが命(1957年6月11日公開、佐伯幸三監督、大映) - 原案
■女殺し油地獄(1957年11月15日公開、堀川弘通監督、東宝)
■どたんば(1957年11月24日公開、内田吐夢監督、東映)
■張込み(1958年1月15日公開、野村芳太郎監督、松竹)
■夜の鼓(1958年4月15日公開、今井正監督、松竹)
■奴が殺人者だ(1958年7月29日公開、丸林久信監督、東宝)
■鰯雲(1958年9月2日公開、成瀬巳喜男監督、東宝)
■隠し砦の三悪人(1958年12月28日公開、黒澤明監督、東宝)
■コタンの口笛(1959年3月29日公開、成瀬巳喜男監督、東宝)
■七つの弾丸(1959年10月27日公開、村山新治監督、東映)
■空港の魔女(1959年11月22日公開、佐伯清監督、東映) ■黒い画集 あるサラリーマンの証言(1960年3月13日公開、堀川弘通監督、東宝)
■ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐(1960年4月26日公開、松林宗恵監督、東宝)
■いろはにほへと(1960年5月20日公開、中村登監督、松竹)
■地図のない町(1960年6月11日公開、中平康監督、日活)
■弾丸大将(1960年9月13日公開、家城巳代治監督、東映)
■悪い奴ほどよく眠る(1960年9月15日公開、黒澤明監督、東宝)
■最後の切札(1960年9月20日公開、野村芳太郎監督、松竹)
■ゼロの焦点(1961年3月19日公開、野村芳太郎監督、松竹)
■八百万石に挑む男(1961年9月13日公開、中川信夫監督、東映)
■切腹(1962年9月16日公開、小林正樹監督、松竹)
■白と黒(1963年4月10日公開、堀川弘通監督、東宝)
■悪の紋章(1964年7月11日公開、堀川弘通監督、東宝) - 原作
■仇討(1964年11月1日公開、今井正監督、東映)
■暴行 - The Outrage(1964年12月26日日本公開、マーティン・リット監督)
■侍(1965年1月3日公開、岡本喜八監督、東宝)
■その口紅が憎い(1965年5月16日公開、長谷和夫監督、松竹)
■霧の旗(1965年5月28日公開、山田洋次監督、松竹)
■香港の白い薔薇(1965年8月25日公開、福田純監督、東宝)- 原案
■大菩薩峠(1966年2月25日公開、岡本喜八監督、東宝) ■白い巨塔(1966年10月15日公開、山本薩夫監督、大映)
■上意討ち 拝領妻始末(1967年5月27日公開、小林正樹監督、東宝)
■日本のいちばん長い日(1967年8月3日公開、岡本喜八監督、東宝)
■首(1968年6月8日公開、森谷司郎監督、東宝)
■連合艦隊司令長官 山本五十六(1968年)※参考資料
■太平洋の地獄(1968年)
■風林火山(1969年)
■人斬り(1969年)
■影の車(1970年)
■どですかでん(1970年)
■暁の挑戦(1971年)
■「されどわれらが日々-」より 別れの詩(1971年)
■人間革命(1973年)
■現代任侠史(1973年)
■日本沈没(1973年) ■砂の器(1974年)
■続人間革命(1976年)
■八甲田山(1977年)
■イエロー・ドッグ(1977年)
■八つ墓村(1977年)
■幻の湖(1982年)
■愛の陽炎(1986年)
■旅路 村でいちばんの首吊りの木(1986年)
■私は貝になりたい(2008年))
■南の風と波(1961年)
■幻の湖(1982年)
■怪談蚊喰鳥(1961年7月5日公開、森一生監督、大映)
■いろはにほへと(1959年)
■正塚の婆さん(1963年)
■剣(1967年 - 1968年)
■お庭番(1968年)
■ナタを追え(1970年)
■非情のライセンス(1973年 - 1977年) >>155
エド・マクベインは警官小説の嚆矢だし、
公衆電話でたらい回しも、電話が一般に普及し始めたのをうまく利用した作品。
特急列車が広く利用されることに乗じた「天国と地獄」も同じ構図。
どちらも今となっては古い部分があるのは仕方ない。 >>100 が挙げていた、これを観ないと映画を語る資格がない、という中の1本、
『飢餓海峡』について、あらすじなどをまじえて述べる。名作だが、この映画は
『七人の侍』等のように有名ではなく、あまり観られていない気がする。
【飢餓海峡】
重厚な推理・サスペンスドラマ。台風で青函連絡船が沈没、時を同じくして北
海道で強盗殺人・放火事件が起こる。犯人の三人は、沈没事故にまぎれて本州
に向かう。だが二人は殺され、犬飼多吉(三國連太郎)だけが下北半島の仏ケ
浦に上陸する。果たして彼は二人を殺した犯人なのか、それは最後までわから
ない。 話は一転、左幸子演じる下北の娼婦に移る。犬飼から多額のお金をもらった彼女
はそれを懐に上京する。だが結局は東京でも心ならずも娼婦になる。時が経って
も彼女は犬飼のことが忘れられない。下北の宿で、切ってあげた犬飼の足の爪を
秘蔵し、事あるごとに爪に話しかける。この、水上勉の原作にはない、爪のエピ
ソードは秀逸である。 売春防止法が成立し、仕事をつづけられなくなった彼女は、ふと目にした新聞の写真・
記事から、いまは実業家となって成功している犬飼の存在を知り、訪ねてゆくが――。
主演の男よりもどちらかといえば、娼婦の女性の哀しさに重点をおいた作品。原作の
水上勉のモチーフが女の哀しさを描くところにあるからかも知れない。映画ファンな
ら一度は観ておきたい作品。この映画をテレビで観て、「私は洋画しか観ない」とう
そぶいていた友人が日本映画も観るようになった。私事ではあるが、参考に。 1位シベールの日曜日
2位がんばれ!ベアーズ
3位卒業
4位レザボア・ドッグス
5位E.T.
6位カリフォルニアドールズ
7位Back to the future
8位七人の侍
9位大人は判ってくれない
10位ロンゲストヤード >>167
『シベールの日曜日』が1位とは驚いた。でもうれしくなった。私もランクイン
させたが、他の名作を押しのけて1位に挙げるのは「勇気」がいる。ちょっとカ
ルト的な映画で、知ってる人は何度も観るが、知らない人のほうが多い。さしず
めパトリシア・ゴッジの大ファンだな。>>91〜>>93であらすじなど書き込んだの
で一読し、観ていない人は、ぜひ観てほしい。すばらしい映画である。 三池崇史監督の『一命』を観たが、これは小林正樹監督『切腹』のリメイク。
内容はほとんど同じだが、『切腹』には到底及ばない。『切腹』の脚本は橋本
忍。この人は物語展開やセリフの言い回しが非常にうまい。『切腹』は、その
頂点に立つ作品。あらすじを述べる。
【切 腹】
小林正樹監督
仲代達矢 三國連太郎 岩下志麻 石浜朗 丹波哲郎出演
生活に困窮し、生き恥をさらすより潔く切腹したい、ついては貴家の庭先を拝
借したいと井伊家を訪れる浪人。家老は対応に迷うが、以前同じような名目で
訪れた浪人の話をし、引き取らせようとする。
それは千々岩求女という若い浪人者で、切腹する気などなく、井伊家は迷惑回
避のため、なにがしかの金を出すだろうという思惑で訪れたのである。実は求
女には切迫した事情があった。息子が重病となったが医者に診せる金がなく、
困り果てた末の行為だった。 この時代、幕府の政策で由緒ある大名家が次々に取り潰しに遭い、江戸には浪
人者があふれ、みな生活に困窮していた。そこで思いついたのがこの「たかり」
の方法だった。まさか、いくらなんでも切腹などさせないだろうという甘い考
えが浪人者たちにはあった。
だが、武勇を誇る井伊家の対応は違っていた。悪習を撲滅するため、口上どお
り本当に切腹させてしまおうとの意見が大勢を占める。のみならず、武士の魂
である自分の刀で切腹するのが本懐、と腰の刀が竹光であるのを知りながら、
千々岩を追い詰める。やむなく彼は竹光で腹を突くが当然死に切れず、舌をか
む。 話し終えた家老は「どうだ。作り話ではない、本当にあったことだ。悪いこと
は言わぬ。今のうちに引き取られたほうが賢明だ」と浪人者を諭す。
だが、津雲と名乗る今度の浪人者は違っていた。それでも本当に切腹すると言
うのである。ついては介錯人に希望があり、次々に三人の名を挙げ、ぜひその
方々にお願いしたい、と述べる。それはたやすいことと家老は請け負うが三人
とも病で出仕していないと告げられる。ここで裏に何かあると気づく。 実は津雲は千々岩の義父で、切腹を強硬に主張した三人との決闘はもう終わって
おり、殺しはせず、髷だけちょうだいしたと告げる。三人の侍は病と偽り、髪が
伸びるまで家に引き籠っていて「これが井伊家の武士道か?」と津雲はあざ笑う。
いわば復讐劇で、原作は滝口康彦の短編『異聞浪人記』。脚本は橋本忍。体言止
めの台詞が多く、回想と現在が微妙に入り組み、緊張の連続で、観客を引きつけ
て飽きさせない。
カンヌ国際映画祭「審査員特別賞」を受賞。 『切腹』はフランスでも人気で、ジャン・ベッケル監督『殺意の夏』(イザベル・
アジャーニ主演)の最後のあたりの復讐描写が『切腹』によく似ている。模倣では
ないが、なんらかの影響を受けたのではないか? と思わせる。 「日本映画専門チャンネル」で、岡本喜八監督の『斬る』を観た。お家騒動の
ゴタゴタで、どこか黒澤明監督の『椿三十郎』を思い浮かべた。少なくとも、
なんらかの影響を受けていると感じた。ちなみに『椿三十郎』1962年、『斬る』
1968年製作。『斬る』は話の筋が複雑すぎて、理解しがたいところも多い。枝葉
を切って、もっとすっきりとしたストーリーにしたほうがいいと思った。やはり
黒澤明には及ばない。 『武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新』は、2003年(平成15年)に新潮新書で
発刊された歴史学者磯田道史の著書。一般向けの教養書で、ドキュメンタリー的なノン
フィクションであるが、2010年(平成22年)にこれを原作として映画『武士の家計簿』
が製作されている。
――というわけで、題材としては目新しいが、映画化するのはちょっと無理がありそう。
全体が平板で、ヤマがなく、何を言いたいのかわからない。 『ヘッドライト』――想い出深い懐かしい映画である。恋に疲れ、ひとり地方
都市のビジネスホテルで観た。映画はその時々の自分の人生と二重写しになる。
「ああ、この映画はこんなときに観たなあー」という具合。現在では、もう作ら
れない淡々とした、それでいて人生のなんたるかを教えてくれる映画。
『ヘッドライト』(仏)
アンリ・ベルヌイユ監督 ジャン・ギャバン フランソワーズ・アルヌール主演
哀しいい映画である。妻子ある長距離ドライバーと宿場町の女とのいわば不倫の恋物語。
パリとボルドー間を走るトラックドライバー、初老の男・ジャン・ギャバンが人生の哀感、
せつなさを漂わせて素晴らしい。親子ほども年の違う女に恋をし、また女も男を受け入れ、
妊娠する。男は些細なことから失業し、ふたりの行く手には当然のように哀しい結末が待っ
ていた――。
そして、月日は流れ、何事もなかったかのように平凡で退屈な日常がまた戻ってくる――。 【『暗殺』について 1】
篠田正浩監督 丹波哲郎 木村功 岩下志麻 佐田啓二出演
司馬遼太郎の『奇妙なり八郎』を原作に、幕末の風雲児・清河八郎の後半
生を描く。
清河八郎は幕府に働きかけ、将軍上洛の際の警護として浪士隊を結成する。
だが京都に着いたとたん、旗を翻して尊皇攘夷を主張。いま、勅許を申請
中で、決定に背くものは逆賊となると隊員に告げる。
寺の本堂で刀を抜き、宙にかざして勅許の届くのを待つ丹波哲郎の迫力と男
の美学を醸し出す演技は秀逸。
ちなみに、八郎の翻意に同意せず、あくまでも佐幕の立場を貫いたのが、
近藤勇、土方歳三、沖田総司などで、のちに新撰組となる。
【『暗殺』について 2】
自信に満ちた八郎であるが、その裏側には非常に弱い心を持っていたということ
が、のちに明らかになる。
かつて試合で八郎に敗れた佐々木只三郎は、八郎の行状をいろいろ調べ、町人を
斬ったとき、動揺してしまい、うちに逃げ帰って妻に慰めを乞う脆弱な心を持っ
ている彼の裏面を知り、今度は勝てると確信する。そして八郎の癖を徹底的に研
究、暗殺に成功するのだった。
篠田監督はフランスのヌーベル・バーグの手法を取り入れ、この作品で和製の
ヌーベル・バーグをめざしたという。
彼のテーマである弱者と強者の確執というのが、最もよく表れた作品といえる。 【『暗殺』Amazonレビュー】
動乱の幕末に生きた剣士清河八郎。若くして死んだこの文武両道の志士を、司
馬遼太郎の原作をもとに篠田正浩監督が映画化した作品。清河に扮しているの
が丹波哲郎で、その豪快なキャラクターを見事に表現している。また本作での
篠田監督の演出は、実験精神に満ちており、八郎が登場するシーンの立体的な
構図と緊張感、手持ちカメラの多用、セットの間の狭い路の巧みな使用、拷問
シーンのリアルな描写など、今日観てもその旺盛な表現への執着には驚くばか
り。冒頭で字幕とナレーションを使って、作品の背景となる時代性等が説明さ
れるものの、そういったものを一切無視して、シャープなモノクロ映像の凄み
に 身を任せてみるのもまた一興か。
伝説のスター、佐田啓二が特別出演している他、岡田英次、木村功、竹脇無我、
小沢栄太郎と、硬軟織り交ぜた個性豊かな男優たちが顔をそろえている。
(斉藤守彦) 「東京家族」を観た。さすが山田洋次監督、観客を泣かすのがうまい!
観ている側はその術中にはまり、ヤマ場のたびに何度も涙をこらえることができなかった。
観る前は小津安二郎監督の「東京物語」の現代版リメイクと軽く考えていたが、観てみると
映画全体の印象はずいぶん違っていた。登場人物の名前も同じ、職業もほとんど同じ。セリフも
あえて同じにした箇所が多かったけれど、「東京物語」では家族の崩壊を描いているのに対し、
「東京家族」では「東京物語」時代以降、いつの間にかバラバラに暮らし、互いを理解できなく
なっていた家族の「家族としての再生」を描いている。その、監督の心優しい視点が、観る者に
涙を流させるのだろう。私は心地良い涙を存分に流してきた。 >>183
>>181 です。あなたの言われるとおり。「崩壊」は言い過ぎ。『一人息子』と
いう小津作品を観ましたか? この作品に小津のテーマが一番よくあらわれて
いると思います。上京して出世しているかと思って訪ねてきた母が、平凡なし
がないサラリーマンとなって暮らしている息子を見てガッカリ。でも郷里の近
所にいた男(笠智衆)も、小さな店の主。まあ人生とはそんなもので、高望み
しても仕方ない。健康で平凡に暮らしていくのが幸せかもしれないと考え、息
子を許し、故郷に帰っていくという話。『東京物語』に通じるものがある。と
いうより、手を変え品を変え、その思想をずーと描き続けた監督。 >>184 です。サラリーマンというより、定時制の教師でした。
【アマゾンの内容紹介】
『一人息子』
小津安二郎監督のトーキー第一作であり、晩年加山雄三主演の「若大将シリー
ズ」等で活躍し、活発な明るいお婆さんのイメージが強く残る飯田蝶子が母親
役を演じ、一人息子の成長だけを楽しみに、貧しい生活に耐えながら、一人子
供を育て上げ、最後まで成長した息子と一緒に暮らすことを夢見ながら生き続
ける女を演じきっている。子供に期待する親とその期待に応えられず悩む息子
の姿を描き、人間誰もが一度は直面する問題を描いた作品である。平凡な人間
の人生の一断面を切り取ってみせる小津作品の特徴が初期のこの作品にも顕著
に見て取れる。 映画『一人息子』のAmazon.co.jpでの検索結果
[DVD]
新品: ¥ 421
1 点の新品/中古品 ¥ 421 より アメリカ映画は、ほとんどハッピー・エンド。楽天的なのか、能天気なのか?
映画『ロード・オブ・ザ・リング』を観て、その思いをいっそう強くした。 「爆発(撃ち合い)」「カーチェイス」「家族愛」――この三大要素がなければ
いけないみたい、最近のアメリカ映画は。特にコンピュータ・グラフィックス
を使うようになって顕著。映画は人生を語るものから見世物に堕してしまった。
また、アメリカ人(映画産業に多いユダヤ人)は、エンターテイメントの映画を
通じてキリスト教(もしくはユダヤ教)の教えを全世界に伝えることを任務と心
得ている。 『シベールの日曜日』『道』『さすらい』『太陽がいっぱい』『アラビアのロレンス』
『ひまわり』『シェルブールの雨傘』『恐怖の報酬』『サムライ』『鬼火』『モンパル
ナスの灯』『灰とダイヤモンド』『冒険者たち』『ヘッドライト』『殺意の夏』『仕立
て屋の恋』『地下室のメロディー』『隣の女』『アデルの恋の物語』『死刑台のエレベ
ーター』『愛すれど哀しく』『自転車泥棒』『夜行列車』『異邦人』『禁じられた遊び』
『郵便配達は二度ベルを鳴らす』『わらの男』『刑事』『アポロンの地獄』『気狂いピエ
ロ』。
『望郷』『舞踏会の手帖』などの一連のジュリアン・デュヴィヴィエの作品群――ヨーロ
ッパの映画で名作といわれるものは、ほとんど哀しい結末である。こう並べてみると、ア
メリカ映画の楽天性がいっそう際立つ。最近あまり見かけなくなったヨーロッパ、とりわ
けフランス、イタリア映画、どうなった! 【3D映画 1】
『ロード・オブ・ザ・リング(シリーズ)』――話の筋が複雑過ぎ。指輪が邪悪をもたら
すという最初の設定が噴飯もの。大の大人が割増金を払ってまでも観る映画ではない。
『ハリー・ポッター(シリーズ)』――魔法学校に入学? 笑ってしまう。とても付き合
い切れない。
『スター・ウォーズ(シリーズ)』(3Dは一部の作品のみ)――ふんだんにSFXを取り入れた
ことで愚作となった。珍奇な生き物、跋扈。やたらうるさいだけ。第23回ゴールデンラズ
ベリー賞(最低映画賞)を受賞している。
『アバター』――人間もどきの青い生き物、美的感覚に欠ける。背景複雑過ぎ。ストーリ
ー展開不可思議で荒唐無稽。
上記の作品が世界的にヒットしているのが不思議。みんな幼児化してしまったのか? 【3D映画 2】
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』――3Dで初めて傑作に出合った。神の問題
がうるさいが、映像はびっくりするほど美しく叙情的。トラが演技? 小動物が演技? 魚
が演技? どうしてあんな映像が撮れるのか不思議。CGを使っているのだろうが、とても自
然。命の大切さを語って感動的。泣ける映画でもある。上映が始まったばかりなので、一見
をお勧めする。この映画は3次元映像が効果的なので、3Dで観たほうがいい。
あらすじは次項で。 【3D映画 3】
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
誰もがその目を、その耳を疑うような奇跡と感動のストーリー。サブタイトルに記されて
いるとおり、トラと227日間もの日々、太平洋を漂流した一人の少年の物語。
少年パイは動物園を経営する家族とカナダに移住することになり、動物たちと一緒に航海
に旅立つ。しかし大嵐に見舞われた船は沈没。ただ一人生き残ったパイがたどり着いた救
命ボートにはなんとトラが身を潜めていた……。トラと漂流することになってしまったパ
イは、どうやってサバイバルしていくのか? どのように共存の道を探していくのか?
刻一刻と表情を変えていく大海原を舞台に、パイとトラの数奇な運命が、壮大なスケール
と美しい3D映像で描き出されていく。観る者の心を鷲づかみにする物語は、どのようなラ
ストに行き着くのか──それは想像を超える感動に満ちたものだった。 >>190
人生を肯定的に描いてる。少なくとも野田が絡んでいるものは。
小津はちょっと変わったのも撮ろうとしているが。少なくとも戦後に二度は。 『脳男』を観てきた。前半は精神鑑定の話。後半は爆発+アクション。
わかりづらい映画だ。わかってもらおうというのを最初から峻拒している。
なぜ? なぜ? という疑問がつきまとう。なぜ主人公は感情を持っていない
のか? なぜ爆破犯の少女は爆破を繰り返すのか? 「わかろう」というのが
むしろ野暮なのかもしれない。生田斗真と、まゆげを剃ってまでの二階堂ふみ
は怪演。でもあまりお勧めできない。 【脳男 あらすじ】
常識では考えられないほどの高い知能と、驚異的な肉体を兼ね備えるも、人間
らしい感情はない謎めいた男「脳男」をめぐるバイオレンス・ミステリー。
残忍な手口の無差別連続爆破事件を追う刑事の茶屋は犯人の居所を突き止める
が、身柄を確保できたのは身元不明の鈴木一郎だけ。共犯者と見なされた一郎
は犯行が常軌を逸したものだったため、精神鑑定を受けることに。担当となっ
た精神科医・鷲谷真梨子は感情を表さない一郎に興味を持ち、彼の過去を調べ
始めるが……。 「説明」する映画としない映画がある。少し乱暴な区分けだが、最近の映画は
どうも説明なしの物が多い。わからなくてもいいという姿勢。
昭和期のものは、すべてわかりやすい。推理映画では必ず最後のほうに説明が
ある。その説明がドラマになっていて、観客は納得、感動もする。代表は『砂
の器』『ゼロの焦点』など。また『切腹』などは最初から最期まで「説明映画」。
歌の世界でもそうだ。Jボップスは英語多用で、歌詞も明確ではなく、何を言
ってるのか聞き取れない。雰囲気を楽しんでくれればいいといってるよう。
昭和歌謡黄金時代のものは違う。メッセージを伝えることを第1義と考えている
のでわからない言葉はご法度。できるだけわかるように歌う。それが歌がうまい
かどうかの基準。聞き手がわからなくては致命的。〜〜これも時代の流れか〜? 言われてみればそうだ。
最近の映画はわざと複雑に作っているような気がする。
観ているときは何となく理解できている(と思っている)が、
観終わってしばらくすると、あらすじをたどれない。
人に説明しきれない。そんな、観客を煙に巻くような、置いてきぼりに
するような映画がほんとにかっこいいんだろうか?
それともこちらの能力が落ちてきただけなのか。
ともかく、わからないことは悲しい。 >>197
> また『切腹』などは最初から最期まで「説明映画」。
むしろ観る側のほうが問題多そうだがw >>200
「説明映画」というのは、悪い意味で使ったわけではない。ほかに言葉が見当たら
なかった。「わかる映画」という意味だ。「説明的」としたほうが、誤解を招かな
かったかも知れない。
『切腹』は津雲半四郎という浪人が井伊家の庭を借りて切腹したいということから
はじまり、彼の言葉によって次々と事実が明らかになってゆく。橋本忍の脚本は凄
い。ドラマ展開のうまさは定評あるが、セリフの一言ずつにも深い意味がある。体
言どめの言い回しを多用し、格調高いものにしている。詳しくは>>170〜>>174に私
が書いたので、参照。いずれにしても傑作中の傑作。 討論劇というのですよ。
他には「日本の夜と霧」とか。 『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』を観てきた。もちろん奥西死刑囚
無罪の視点で描かれている。
しかしこの映画は、あまり事件に深入りすることなくさらりとかわし、母が悲
嘆にくれる場面や周辺部分を描くことに力を入れていて、ちょっと肩すかしを
くらわされたみたい。現実の映像と役者が演じる場面が混在し、あまり上出来
とはいえない。事件の真相を伝えるよりも、「お涙頂戴映画」に成り下がって
いる感は否めない。母親は事件とは無関係である。気持ちはわかるが、ドキュ
メンタリーならドキュメンタリー、ドラマならドラマに徹してほしかった。
奥西死刑囚は冤罪なのか、そうでないのかは観客にわかるはずはないのだ
から、一層不満が残る。有罪の判決を下した裁判官が栄転したなどと皮肉
ってみせるが、これも事件の真相とは無関係。
江川紹子の『名張毒ブドウ酒殺人事件』(岩波現代文庫)も読んだが、奥西
無罪の心証は得られなかった。真相はわからないとしか言いようがない。 >>145
問題です。
人間は成りたくないものに成るもんだ。
何という映画のセリフでしょうか? 【名張毒ぶどう酒事件とは】
1961年3月28日、三重県名張市葛尾の薦原地区公民館葛尾分館で、地区の農村生活改善クラブの総会が
行われ、男性12人と女性20人が出席した。この席で男性には清酒、女性にはぶどう酒が出されたが、
ぶどう酒を飲んだ女性17人が急性中毒の症状を訴え、5人が亡くなった。捜査当局は女性が飲んだぶど
う酒に原因があるとして調査した結果、ぶどう酒に農薬が混入されていることが判明した。
その後、重要参考人として男性3人を聴取する。3人のうち、1人の妻と愛人が共に被害者だったことか
ら「三角関係を一気に解消しようとした」ことが犯行の動機とみて、奥西を追及。4月3日には農薬混入
を自白したとして逮捕された。しかし、逮捕後の取り調べ中から犯行否認に転じる。 >>204、の回答はヒッチコックの逃走迷路です。
個人的には最高のセリフです。当たっています。
人の運勢鑑定にもこれ一発でOKです。 >>205
名張の毒ぶどう酒事件について乙です。
あの現場、あのあたりは貞操観念に乏しい土地柄で
あることが以前報道されていましたが、今は差別の
問題があって難しいでしょうね。そこら辺のドロドロ模様は
表現されていましたか? >>208
先にも述べたたように、事件の概要は描かれていましたが、さっと通り過ぎる
だけで、事件そのものとは無関係の奥西死刑囚の母親(樹木希林)の嘆きが大
きな比重を占めていた。
ドロドロ模様や土地柄の問題には全く触れていなかった。だから不満が残った。 狂犬の目にまっすぐな路ばかり
ご承知のように黒澤野良犬の中のセリフです。グッときます。
ただ現実の世界でこれを使っても内容はともかく、意味が
通じる者は10人の内1人ですかね。脚本の言葉をそのまま
使うことの難しさです。 免罪映画はどれも裁判上の無罪と事実上の無実を一体のものとして描いているから面白くない。
実際は犯人でも証拠不十分で無罪。これも免罪だという視点が欠けてる。
まあこの視点だと当事者の協力は得られないと思うけれど。 >>211
免罪は冤罪でよござんすね。実は本当の事などどうでもいいのです。
ご指摘の件は、三浦事件ですね。犯罪と言っても事実の確定だけでなく
メッセージ性を持っています。今問題の遠隔操作事件でも何処かの誰か
の意図があるかもしれません。本人は否認し、弁護団は足利事件担当者
が付きました。今後が楽しみですね。 冤罪事件を描いた熊井啓の
『帝銀事件 死刑囚』は、名作だよ。 お前が犯人だ〜 お前が犯人だ〜 とあんまり検事さんに言われるので、
ああうるさい事だ よし分かった それでは私が犯人だ。
ここで法廷内ドッと笑いが来ます。
信欣三も演じてて気持ちがよかったでしょうね。
実はわたしもこれを時々使います。受けますよ。 『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』
>>203 と同感です。この監督は自作に自信がないのでは? タイトルを三つも
つけるなんてその証拠。それにこの映画は事件そのものの核心をついたもので
もない。母親の嘆き、奥西死刑囚の拘置場での生活が多くの部分を占める。事
件を描くなら、奥西死刑囚が当初の取調べで「妻が犯人」と主張したことなど
がスッポリと抜け落ちている。唯一の物証である「ニッカリンT」に関する描き
方も農薬とだけで片付けている。観客が知りたいのは事件そのものの全貌である。
タイトルは『名張毒ぶどう酒事件』一つにしぼって、もっと深く真相に迫って
ほしかった。有罪判決を出した裁判官が栄転したなんて関係がないどころか悪意
を感じ、しらけてしまう。 結局テレビ局製作のものだから、テレビでの放送を考えれば、
みんなが期待するほどのものは出来ないんじゃないでしょうか。 >>216
『約束』は元が東海テレビで放送されたドキュドラマを劇場公開しただけでしょ?
>>215
>タイトルを三つも つける
『約束』は元がTVだけど、今の邦画はそんなのばっかしだよ。
P・配給が興行に自信ないから「お客さんに内容がわかりやすいように」とタ
イトルでダラダラ説明しちゃう。
『約束』にしたって仲代や樹木希林で客が来るわけじゃねえからな。 『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』その2
奥西死刑囚にも有利な事項がある。ビンを川に捨てたとの自供だが見つからず、
農薬を竹筒に入れて運び、囲炉裏で燃やしたそうだが、その痕跡も見当たらな
かった。
しかし葛尾は100人程度の集落で外部犯行は考えにくい。奥西でなければ誰か?
という村人たちのとまどいもある。ビンの王冠からの歯型検証は不可能との法
医学者の証言もある。「第2の帝銀事件」と言われるが、死刑確定後7回も再審
請求を行っているが、いずれも棄却。奥西には三角関係の清算という動機があり、
公民館でひと目につかず、毒物を入れることができたのは10分間1人でいた奥西
だけという不利な状況証拠もある。そんなことを映画で描いてもらいたかった。 『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』その3
【参考 ニッカリンTとは】
現在は製造停止。司法も弁護士も探し出すのに苦労したそう。事件に使われた
ぶどう酒は白で、ニッカリンTは白と赤の液体を混合したものが流通していた。
赤く変色すれば気づくはずだが、鑑定ではニッカリンTはごく微量だったため、
加水分解して消失という見解を裁判所は採用。
ニッカリンTは猛毒で、致死量は0.06〜0.15グラム。青酸カリが0.15〜0.3グラ
ムであるからいかに劇薬であるかがわかる。 毒は毒でもちと汚いが梅毒を扱った「静かなる決斗」というのがある。
黒沢映画は面白いのは赤ひげまでなわけだが、それ以前にもつまらないのは
いくらでもありこれもそれ。罹患したので絶望を感じる医師の物語だが、
スタッフの一人から実は今はペニシリンで治りますよと言われて、仕事が
嫌になったらしい。一か所、アレッと思った。戦地で感染を調べる時、
時局柄ワッセルマン反応は用意できないので村田式でやります。のところだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E7%94%B0%E6%AD%A3%E5%A4%AA
毀誉褒貶な人物でこれこそ黒澤好みではないかな。 村田正太の生涯は、わが青春に悔いなしの尾崎秀美みたいなもんだ。
村田は患者の人権を尊重したというが、ライの易感染性を主張し、
隔離政策賛成の立場を取っていたから映画は無理だな。もっとも
隔離は病気の怖ろしさを無駄に喧伝し、患者をゲットーに閉じ込める
といった非人間的取り扱いと言っても、浮遊ライにして野垂れ死に
させるよりはるかに情味ある現実的な政策であったわけで、その証拠に
長生きしている者も多い。今に最高年齢者はハンセン病療養所から出る
だろうな。隔離政策の真の功罪を説くのはまだ先のことだろう。 ハンセン病と来れば、砂の器だがどっこいそれ以前は、小島の春だ。
美しい瀬戸内海を舞台にした抒情的作品だというが、イヤな場面がある。
夏川静江の女医が一人住まいの癩女を訪ねるわけだが、座敷に雛祭りの
セットが飾ってあり、干している蒲団の向こうに居て顔を見せない。
不気味な旋律と共にカメラが白い蒲団に寄って行く。豊田四郎はこの
カメラワークをを四谷怪談でもやっているが、あざとい演出だ。
豊田はホモだというが、女に意地が悪いのだろう。 隔離、非隔離論はともかく、医学は日進月歩。その時々の最新知識・技量を信じる
しかない。ハンセン病にしても抗生物質が発見されるまでは、恐怖の感染症で隔離
するしかなかった。だから当時の隔離はやむを得ない。しかしその後、完治するこ
とがわかった。その先も隔離し続けたのは、人権侵害で厚生労働省の失策。 HIV・エイズの場合はどうなるんだろう? キューバは当初から隔離政策で、カリブ
海一帯の爆発的感染にも影響を受けなかった。でもこんなに世界中に広まってしまっ
てはもう打つ手がない。「日常生活に影響はない」と各政府は強弁しているが、SEX
は「日常生活」。アフリカ諸国は国によって異なるが多くは半数が感染者。将来はな
い。HIV・エイズの問題はタブーなのかまだ誰も映画化していない。映画に取り上げる
にはあまりにも大きな問題だろう。1980年代から始まったときはたった8人だった。
そのときに隔離しておけば、こんな大きな問題にはならなかった。性感染はスピード
が速い。人類滅亡はもう目の前にある。スレ違いだが、重要な問題なので、以下は「朝
日新聞」の記事。 「終わりの始まり」などではなく、「エイズは続いている」という日本のキャンペーンテーマの方が正しい
だろう。国連合同エイズ計画(UNAIDS)のエイズ調査はいまどうなっているのか。最新情報を紹介し
よう。(宮田一雄)
UNAIDSの最新推計では、エイズの原因となるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染している人は、
2011年末現在3400万人。地域別にはサハラ以南のアフリカ諸国が依然、最も多い。
エイズで死亡した人は世界全体ですでに2500万人を超え、死者を含めるとエイズの流行が始まった19
81年以降、HIVに感染した人の数は6000万人に達するという。
11年の年間新規HIV感染者数は250万人、エイズ関連の死者170万人。パンデミック(世界的大流
行)は続いていると言わざるを得ない。 『マディソン郡の橋』――くだらない不倫小説と思って本は読んでいない。
しかし、昨夜(24日)、BS朝日で映画化されたものを観た。クリント・イース
トウッドの監督としての技量はすごい。
ラスト近く、雨の中、それぞれの車で別れるシーンは映画史に残るかもしれ
ない名場面。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています