先日、NHKアーカイブスで、池部さんが1962年に出演している「それは私です」という番組を見ました。
三人の一般人が登場し、例えば「私は女性検事です」と言い、さて本物の女性検事はどの人か、四人の文化人解答者がさまざまな質問をして、当てるのです。
池部さんは文化人解答者のひとり。お隣は作家の曽野綾子さんで、黙っと座っていると東宝の女優さんかと思うほど美人でした。ただやはり女優さんとは違い、笑ったり話したりすると猛々しい印象。
たぶん、この番組のウリはそこなのですが、彼女が尋問口調で質問をし、相手は一般人なのに…と見ていてハラハラドキドキするわけです。
そこを、池部さんがおっとり、さりげなくフォローしてあげるような所があります。
リアルタイムで池部さんのファンだった人たちは、「やっぱり、人柄もいいのよね〜」と言いあったことでしょう。
映画はもちろん素敵なんですが、素の池部さんの映像をもっと見たかったな、と思います。