>>148
まず井口はそこまでの大物じゃない。
ヒットマンでもないし、現役時代に拳銃のひとつふたつは扱ったろうが、人を殺してたらあんなに周辺住民に溶け込めるか?っていう矛盾
まず、雅樹を寡黙で無表情な役にしたのは、当時のキネマ旬報でも、たけし自身が昭和55年の金属バット撲殺事件の影響はあると語ってる。
主人公が道を拓いていくのでなく、周りに流されたあげく、カッとなってどういう行動に出るか、が1つある。
同郷の友人らは地元で働いてるけども、雅樹だけが唯一アルバイト店員で、ちょっと踏ん切りのつかない若者像。
個人的には、『たけしの挑戦状』の映像化でもあるとは思うけど、いかんせん難解でそこまでは伝わらなかった。

じゃあ雅樹が居なかったら井口はどうしてたか。
実はもめ事の根本は雅樹にあるんで、拳銃、皆殺し、そもそも刺されもしなかった。
井口自身もその場で発散して、わだかまりを持ち続ける性格じゃない。
パチンコ屋で、この店は全然出ませーん!明日パチプロ百人連れてきてぶっ潰してやるからな!
(その後にヤクザが出てくるまで、まるまるたけしの挑戦状だが)
刺された傷が快癒したら、よお大友この間の礼にきたよ、これで最後だ取っておけ!と鉄拳でもくれて終了。
腐れても元子分だし裏切りを働いた訳でもない、それに襲撃に報復で返すような男だったらノンキにスナック経営なんてやってられない。