「暴力金脈」は松方が少しづつ総会屋としてのし上っていく中盤までは、小沢栄太郎や
田中邦衛の絡みもあって面白く見れるんだが、肝心の大物総会屋の若山富三郎を追い詰める
ところで、「お前が愛人にしてて死なせてしまった池玲子は、実はお前の娘なんだぞ」と
いう証拠を切り札に脅すかと思いきや、そんな汚い手は使わないとばかりに、事前にそれを
知らせた上で、本人の良心に掛けるみたいな大甘な展開で、予想通り若山はシカトして
松方の惨敗に終わり「何もかも茶番だ!」という負け犬の遠吠えを持ってエンド。
実際、総会で大物株主の近親相姦ネタを持ちだしたところで、どうにかなるとも思われない
けどね。