天皇・皇后と日清戦争 (1958)

先に同じ新東宝が製作した「明治天皇と日露大戦争」の姉妹篇で、
日清戦争を中心に天皇と皇后を描く。社長大蔵貢が自ら原作を書き「世界の母」の館岡謙之助が脚色、
「鏡山誉の女仇討」の並木鏡太郎が監督した。

主演は、明治天皇に「稲妻奉行」の嵐寛寿郎、皇后に「戦雲アジアの女王」の高倉みゆき、
そのほか高田稔、天城竜太郎、若山富三郎、高島忠夫、藤田進、和田桂之助などオールスター・キャスト。

http://www.youtube.com/watch?v=l0pDIPsD_ZY

 皇后役に大蔵貢の愛人である高倉みゆきをあてたため、アラカンはこれに反発。
「昭憲皇太后こんな人やない、まるでイメエジ違う」と意見したところ、大蔵社長はこれに激怒、
「ワシの女やから気品がないというのか? よし、見ておれ!」と強引にこれを起用している。