【白竜】その男、凶暴につき【川上麻衣子】
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>>73
正確には
「私がヤレと言ったのは、柄本と岩城だけだ。 なぜ橋詰までやった?。」
だな。 どついたるねんの美川もそうだが、ほんの少し後のブレイクで映画のほうがそのイメージにあやかったように見えてしまうのは残念。
佐野は「ドラキュラが狙ってる」にゲスト出演したときのたけしに対する恭しい態度(ほとんど独り言でたけしに対する敬意を示す)がインパクトあった。 >>74
そのシーンいいよね
何気ない日常的なシーンなのに、生きながらにすで死んでるような吾妻のキャラクターを象徴している 昔、テレビでメイキングを見たと思うんだけど、橋詰をトイレで散々殴ったシーンを撮ったあと、
タケシと橋詰、二人で抱擁してたところがすげー頭に残ってるんだけど、だれか覚えてない?
レンタルにはメイキング入ってるんですかね? メイキング本によると、冒頭でたけしに顔を張られた子役も撮影後は気分が高揚していたという。
ビンタされたこと自体が初体験だったらしいので、痛みより新鮮さを感じていたようだ。 メイキング本あるんだ。スゲー見たい。
吾妻に暴力で自首を強要って、署長や副署長が苦言を呈しているけどさ。
確かに現行犯で捕まえることが筋だろってな気がするけど、
自首させた方が裁判でも情状酌量の余地ありってことで悪ガキに有利になるに違いないと思う。
つまり、自首を強要って実は悪ガキのための吾妻の優しさじゃないのかな?
なんて思う。
異論反論求む。 いわゆる「たけし本」での主張を短絡的に絵解きしただけではないか?
少年法はなくせと連呼し、戸塚宏にシンパシーを抱き、自分の息子が口ごたえした時はボコボコにしたというのだから。
最初に海外の映画祭(アメリカのどっか)に参加した際に、観客の老女から
「映画を観たときはこの人はファシストだと思いましたがそうではなくて安心しました」
と言われたという。 >>87
そんな優しさは吾妻にはないよ
ただ殴りたかっただけ この映画は吾妻というアウトサイダーのモラルを描いてる。
吾妻の裏返しに白龍演じるやはりアウトサイダーの清広を配置してる訳で。
二人ともどこにも属せない人間なんよ。 吾妻も清広も、彼らなりの正義や情熱があるね。本人達は自覚なさそうだけど。
元々は真面目で真っ当で、純粋な刑事とヤクザだったんじゃなかろうか。
そういう人間はだいたい何処でも浮いて、煙たがられ、あるいは利用され、裏切られる。
何かドエライ事があって、信じていたものが壊れたとか、そういう過去を想像してしまう。
何も信じられないから何処にも属せないのか、そもそも何処にも属せない自分に絶望しているのか。
二人とも、破滅願望の塊という印象。 暴力に彼らなりの筋道が通ってるから「この映画の暴力は恐怖をもたらさない(高橋洋)」のだろう。
映画における暴力は、それが発生した瞬間には心理や因果とは無縁の現象として即物的に描かれるべきではないか。
(たけし映画で最も好きな作品3-4xのスナックのシーンが残念だと思うのもそこに理由がある)
才能や見識や演出力がありながら、終盤の展開や落ちがつまらないのはそのせいでもある。 >>92
ああ、スナックってタカのね。
あのシーンは確かに理がある分、衝撃はない。
ただ、衝撃というより鬱屈した、突発的な暴力性を匂わせたかっただけなのかもね。
そういう意味ではその男〜の冒頭シーンと共通するんじゃなかろか。
ところで吉本隆明さん亡くなったんだな。 たけしは吉本らをからかって己のステイタスを格上げしたきたが、当時の吉本隆明は既に「新人類」のような有象無象にさえ露骨に嘲笑といたわりの態度をとられてたからな。
(後にたけしの新たなタイコ持ちと化す渋谷陽一がそんな吉本を再び持ち上げたことについてたけしはどう思うだろう?自分に都合悪いことは無視するだろうけど。今更それを言っても仕方ない頃になって総括的発言するのがたけしのやり口)
一流の職人と一流の思想家は話が通じるとか言ったり螺旋がどうのこうの言うのは吉本と同じ。
武が映画に出演しようとしたとき、ある人からオマエは漫才の色が強いから
「悪役」でいけとアドバイスをうけたらしい。それが、効をなして今も「悪役」。
このころもう岸辺兄は一端の俳優だね。今は弟が可哀想だよ。
DVD買ったけど、高いね。 一回はレンタルで
二回目はDVDかった。
今見ると面白くない。
「仁義なき戦い」のほうが今みても魅力ある。 そりゃどんな映画でも何回も見てれば粗が見えてくるものだし第一、戦後の
群集劇である仁義〜とその男〜では見るべきところが違いすぎる。
その男は「漫才のたけしがバイオレンス映画を」という事が独特のオーラやエクスキューズをまとってはいる。
しかし突出した作品である事に変わりはない。 >>80
こいつのはこれは誰々の影響っていってるだけで評論でも何でもないな。
ただの知識のひけらかし。 語り部として、たけしの顔した妖精が鱗粉みたいなもの撒き散らしながらストーリーに介入すべきでした。 「薬莢が床に落ちる音を日本で初めて入れた映画だ」
ってたけしは誇らしげに言ってたけどそうなの? おれが聞いたのは
「打つとちゃんと薬きょうが出てくる銃を日本で始めて使ったのはオイラ」
ってタケシが言ってた。 「ワイルド7」のトンプソンからボロボロと薬きょうが落ちるオープニングをご存知ないんだな 日本物産のビデオゲーム「クレイジークライマー」を80年代たけしに監督主演で映画化してほしかった。
>>107
まさしくボロボロボロボロという感じ。しかしありゃMGCへのサンビスだろな多分。 リアル路線の仁義なき戦いでさえ
自動拳銃撃ってもブローバックしないからな
時代的にそこまでリアルな描写は無理だったのではなかろか。 >>42
ホントだ。いまさら気づいたよ
一徳殺すところとか一言二言喋ってたと思い込んでたけど
そこさえも無言なんだな ラストの解釈を教えてください
自分はあの半人前刑事が歩く際に流れるBGMがたけしが歩く際に流れるBGMと一緒だったのでたけしみたいに凶暴になると解釈したいです。願望として
ただやっぱりあの半人前刑事は賢く生きたいだけということなんでしょうか? 名シーンが多すぎる
それに比べアウトレイジは・・・ >>113
後者でしょう。
芦川誠の役は狡猾な悪党だよ。 絵的にも名シーンの多い映画だけど、最初他の人が脚本書いて他の人が監督やる予定だった作品を
北野映画の最高傑作といってしまってはどうかとも思ってしまう 野沢尚は映画の脚本に向いてない人だとは思うが
使いたいとこだけ使って後は改変したのだから
あちこちで野沢をバカにした発言をするたけしがイヤだった。本人との打ち合わせでは俯き加減で何も言わず
裏では言いたい放題ってのがいかにもたけしのやり方。
初期作品は評価するけど、評論家に対する甘えた批判などみっともない言動が目立った。 町山が言っていたようにソナチネしかり花火しかりアウトレイジしかり
その男〜の変奏曲を繰り返し作っているといった感じ
2作目以降はたけし自身で脚本やってるけど
また他人に脚本やらせてたけしがアレンジしたら
新機軸で凄いものが見れるのでは?という気がする 他人の脚本や原作本をしっかり映画にできる腕がなきゃやはり映画監督とはいえんのよね
たけしは映画作家ではあるのかもしれんが >>121
ずいぶん前からたけしは説明病に取り憑かれてる。肥大してきたっつか。
自分の頭の中を理解してくれっつー強迫観念みたいなもんだから
他の人間と組むのは難しいだよなあ・・・
といってもこれが作家性というもんなんだろけどね。 ハナビに「この人はキレると恐いんだ」なんてセリフあったが
あれには白けた。
過剰に説明することで狂気じみた何か(ズレ)が生まれるわけでもないし。
アキレスと亀の首吊り見て驚くババアの場面なんて、たけしが嬉々としてバカにしそうな陳腐な演出だった。
そこにも増村や石井輝男みたいな独善的な過剰さは無い。
「その男〜」に影響与えたって言われてる
勝新の「顔役」つべにあがってるな。 マフィア映画の流れとして
ゴッドファーザー(重厚)→グッドフェローズ(軽快)→その男、ソナチネ(無機質)
という新しい機軸を作ったのがタケシだと思う
重厚路線はロードトゥパーディションみたいな王道で、
軽快路線はタランティーノとかガイ・リッチーとかの覇道
無機質静謐路線は異端 フォロワはいるのか >>132
その全部を合体させたのがアウトレイジだね。特にビヨンド。 >>134
アウトレイジに重厚さは無いと思う グッドフェローズみたいなオシャレさも無い
無機質というか、シナリオと画作り両面から空疎な空気感は出てる(たぶん意図的)
Vシネギリギリだけど、キャストの豪華さとカッティングのセンスと残虐描写のオカズのおかげで
どうにか娯楽作品たりえた感じ 西部警察やテキサススワットみたいな改造車がデーンと登場し結局大したこともせずに終わるとか
苦味ばしった表情でサムダウンするダスターコート姿のたけしの背後で仕掛けが爆発するとか
そんな予告編がみたかった。 たけしさん始め、
皆、危ない(何処か、特徴が、ある)、
方々の出演!? 妹を射殺することの意味は何なのでしょうか
たけしが精神的に疲れたことの表れなのか >>143
知的障害にシャブ中・・・もう救いようがないでしょ 意味とかねーだろ
凄い単純な映画を拡大解釈しようとすんなよ
みんな殺しちゃえって終わり方するだろうなって
最初の10分で予想つく 武の作品の中で一番好きだけど、二つだけ納得いかないところがある
(ネタばれあります)。
まず、我妻が仁藤を射殺して、その直後に新開が清弘に電話で知らせる、
それに対して清弘が「わざわざありがと」と言って電話を切る、
その直後、清弘と手下との撃ち合いがあって、我妻登場、と続く。
この間、5分位?と思うんだけど、そうだとすると、
我妻が倉庫に到着するまでが時間的に短すぎると思う・・・
仁藤のオフィスと清弘のアジトがそんなに近いというのは変だし・・・
あと、我妻が警察署で清弘を拷問してるとき、
清弘が「兄妹そろっててめえらキチガイか」と言う。
この言葉から、我妻としては、清弘が妹をマークしてることが分かったはずで、
であれば即座に何らかの行動に出るのが自然と思うんだけど、
そのあと、バッテイングセンター行ったりしてやけにのんびりしている・・・ じゃおれも質問。
歩道橋でキヨヒロとすれ違ったあと、結構な距離歩いて引き返すのはなんで? >>150
俺の考えだけど、あの時点で我妻はキヨヒロの顔を知らなかったんじゃなかったっけ。
で、すれ違って、しばらく歩いて、直感的に今すれ違った奴が酒井を殺しに行くんじゃないかと気づいて
(なんで気づけたかは説明はないけど、すれ違ったキヨヒロの雰囲気その他から閃いたんだと思う)
そこで引き返した、と思ってる。 素晴らしい作品だけどはしょり過ぎではと思えるところもある。
たとえば、我妻はなぜ岩城刑事の敵をうつような行動にでたのかとか。
もとの話読むとなるほどと思ってしまう。 仁藤の暗殺指令は柄本(最初にやられた売人のあんちゃん)と岩城刑事だけなのに、
なんで清弘は暴走しちゃったんだろ >>157
指令に沿って動いてたというよりも
単に暴力、殺しの衝動が好き、他死=自死に惹きつけられてゆく
結局は我妻も同類なので >>151 も納得ゆく >>158 >>159
それではただの無差別殺人者ということになるが。
ちゃんと子分も3人いるし、仁藤に5発ぐらいなぐられても従順だし。
もとのシナリオだと仁藤に命を救われたことにはなっているけど。
殺人衝動が抑えられなくなったわけじゃくて、
仁藤に「このままだとあんた破滅する」と言っているがそういうわけじゃないのかね。
つまり仁藤にすくなくとも非合法的な世界から手を引いて欲しい、
そう思ったんじゃないかね。 たけしは原作にかなり手を加えてるから(原作者も遺憾だったみたいだ)
原作を映画の補完として使えるとは思えない 「その男、凶暴につき」って我妻と清弘の二人の事言ってるって思った >じゃおれも質問。
歩道橋でキヨヒロとすれ違ったあと、結構な距離歩いて引き返すのはなんで?
なんでこんな簡単な事が理解できないのか
>>151で完璧な回答があるけど
こういう余計な解説を省いてる所に武映画の妙な現実感やリアル性があると思うんだけどな >>164
確かに。
あと、余計な解説を省くのは、見てる側に勝手に考えさせる、ということでもあったと思う。
映画を能動的に見させてくれた。
初めて見てから20年以上たつのに、我妻と岩城が喫茶店でなに話してたのか未だに考えさせられる >>167
もとシナリオだと、岩城は子供もできるし家も新築したのにガンだとわかり
そのために麻薬の横流しをしていたらしい。我妻の妹への資金援助もしていたらしい。
もっともそれを説明されてもいいんだけどどうだかなあ。
月並みに予想すると、岩城「おれの責任なんだから、おれが一人でかたをつける」
我妻「それはまずいよ」岩城「お前になにかあったら妹さんはどうすんだ」
あるいは、お互いすでに事情を知った上で敢えて
岩城「妹さんは退院してどうだ」
我妻「へんなサラリーマンひっぱりこんじゃって、すぐたたき出した」
岩城「そりゃあ、大変だったな。おれも子供ができるし。そうしたら遊びに来いよ」
我妻「あー、必ず行くよ、……」
なんて話で終始して結局そのまま二人喫茶店を出ていってたら、
泣けてくるなあ。 今の武が撮ったらそんな説明臭い台詞入れるんじゃない HANA-BIから説明色が強くなったように思う。海外を意識することと関係あるのかなあ
>もとシナリオだと、岩城は子供もできるし家も新築したのにガンだとわかり
そのために麻薬の横流しをしていたらしい。我妻の妹への資金援助もしていたらしい。
そうだったのか。20年以上経って初めて知ることがあるなんてな。サンクス
会話については、我妻がぼんやりと岩城を問いただしてたんじゃないか、と漠然と思ってたけど、
「お互いすでに事情を知った上で敢えて ・・」て線もしっくりくる この間テレビでお笑い番組をみたら、タレントが喋ってる言葉にぜんぶ吹き出しテロップが出てるでしょ。
耳の不自由な人に対するサービスとしてならわかるんだけど、
「ワッハッハ」って笑っている映像の下に「ワッハッハ」て吹き出しテロップを出してて、これ何だよ、ここまで教えるのかって。
ただ、テレビがそこまでやってるのに、自分の映画で「台詞がなくてもわかって」ってやってもこりゃ無理かなって思った。もちろんエンターテイメントとしてはね。
違うジャンルの映画はそれでもいいと思うけど、今回みたいなエンターテイメント作品は、はっきり喋って教えてやんなきゃいけないって意識したよ。
http://www.outsideintokyo.jp/j/interview/kitanotakeshi/02.html あたかも、エンターテイメントでない作品では説明を抑えた作品を撮る余地を残してるみないな口ぶりだけど、
菊次郎とかアキレスとか見るとね、もうね・・
「その男凶暴につき」は、説明を省きつつエンターテイメントとしても立派に成立してるっていうのに・・ ナイフは握ったまま外すものなの?
痛くないの?
チカラ入れすぎて手が開かないの?
握ったままじゃないと血が出るの? そのまま深作監督が撮ってたら派手なドンパチ物になってたのだろうか? ポン中延々おっかけるシークエンスでの芦川誠の演技が好きだ
こんな新人いるいる!と思わせるリアリティ 最後菊池が僕は馬鹿じゃありませんからとかいってるけど、おまえバカだろwって思っちゃう
セリフより画でみせるから初期は海外でも評価されたんだろうな
誰だったか、海外の監督で、昔の邦画買いあさる人いたな。セリフわからなくても画面観ればわかるとか 何度もビンタされる役者すごいね
青くなってるのメイクじゃなくて本物じゃないのかな
後半しらねえよって言う前に殴ってるしw
ヤク中を追いかけるとこや、バットで頭かちわるとこもいいな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています