小津安二郎 『浮草』
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大映での最初で最後の作品『浮草』について、話しましょう。 1959年11月17日公開だけど、時代設定がいまいち不明ですね。
売春防止法が昭和三十三年四月一日から完全施行で、赤線廃止なのに
特殊飲食店と娼婦らしいのが出てくる。
だから、それ以前らしい。
元の1934年の「浮草物語」から時代が過ぎて、かなり無理が出てる。
劇中何度も流れるのが公開されたこの年のヒット曲「南国土佐を後にして」だから時空間が余計に狂う。 思い切って、元の「浮草物語」の時代にまで遡って設定できなかったのかな。
その場合は、興行的には、失敗したかもしれない。 出てくる車両は郵便局の赤い自転車が1台のみ。
どうかなと思う。
浮草物語のほうは、確か、人力車が出てた。
大雨のなかで二人が罵り合う場面
「山中温泉のししやないかい」
ししって何だろう?
わからん。
女中?
枕芸者?
>しし
日本俗語辞書
http://search.zokugo-dict.com/search.cgi?charset=utf8&q=
%E3%81%97%E3%81%97&s=%E8%BE%9E%E6%9B%B8%E5%86%85%E6%A4%9C%E7%B4%A2
によると しし は
たちんぼ の意味があるそうです。
つまり、「山中温泉の温泉街で、袖引き、街娼、路上売春婦をやってたくせに」
という意味のようです。>>9
だから、こんな台詞が
「ワイの息子はお前らとは人種が違うわい、人種が」 ずーっと聞こえている「カンカンカンカン」という音は何なの? >>13
中村鴈治郎が川口浩・若尾文子の逢引を目撃するあたり 1時間15分40秒過ぎより
拍子木効果音ならもっと音が大きくて、漸次、テンポが上がっていくはずだが等間隔。
効果音の一種だとは思うが不明。 戦前の浮草物語のほうだけど、信吉の通学の自転車にしっかりとナンバープレートが付けてある。
自転車にさえ課税されてたということは聞いていたが、貧しい時代であったことが伝わる。
>>15>>16
ありがとうございます。
あの音、他の映画でも聞いたことがあるので効果音では無く、
実際に出ている何かの音だと思うのですがね。
どの映画化か、と問われると、とっさには出てこないのですが。
それ以上に不思議なのは、綺麗どころと芸達者を揃えたあの一座が、なぜ客の入りが悪いのかということですよ。
>>18
そうしないと、筋が進まないからとか。
現実のドサ回りの一座にあんな美人たちはいないと思う。 新しい旅回りの一座が来ましたよー的な演芸場前で打ってる拍子木とは違うのかな?
紙芝居のあれみたいな 賀原夏子がアイスキャンディーをレロレロチュパチュパしてたのに衝撃を受けた。
小津ってあんな演出するんですね。 元の「浮草物語」では、持ち逃げ事件はなしで、息子の駆け落ち
のショックで放心して一座解散だね。 屋久島へ行ったのでは?
高峰秀子は、最初、出演を断ったみたいですね 新宮は断念、最後は桑名で一旗あげようと「桑名2枚」 野添ひとみのお母さん役の人は、『東京物語』で窓越しに挨拶するおばさん?
>>37
笠智衆を助さんに、あのおばさんを格さんにして、小津は大映に乗り込んで行ったんだよ。 >>37
>野添ひとみのお母さん役の人
高橋とよ
料亭の女将その他で後期小津映画では欠かせない俳優
料亭若松
晩春
麦秋
お早う
その他 しかし、小津作品で一番の別嬪さんといえば葛城文子だな。 >>51
若尾さんの話では毎年正月にプロヂューサーの石井ふく子さんの家で会うらしい
相変わらず元気でお綺麗らしい 47 名前:この子の名無しのお祝いに :2011/12/18(日) 12:04:45.33 ID:uEmM89FP
?
テストしてごめんなさい
ここでは書き込みできるのに
仁義なき戦いスレが書き込みできないのは何でですか? >>72
サーバー移転のためでは?
リンクを新しくすれば、たぶんOK。 丸井太郎にその後悲劇が訪れようとは本人&周りも誰も予想だにせず 小津ファンじゃないけど、この映画なかなかおもろい。大映色が強いのがいいのかね。
>>50
寅というか、山田洋次的だな、とは思ったな。 ハッカ飴っぽい。
後期の小津選出はベタな人情話でもクール。 山田がどうとかじゃねえ。
松竹は好みじゃないんだよ。大映が好きだ。
最初に見た時は平凡な映画だなと思ったが
気づけば50回くらい見てる不思議。
ロケ地が詳しく書いてあるサイトとかあるかな?
わしもわしも
「浮草物語」に比べてうんぬん、時代的にかんぬんというのもわかるけど、大映独特の色彩が最も味わえる作品というかねぇ。
小津にはもう一本大映で撮って欲しかった。 でっけいトンカツ食いてぇや
のシーンが茅ヶ崎の海岸だったと知って驚き。伊勢志摩だと思ってた。 芸達者の杉村春子だけど、関西弁がイマイチ
浪花千栄子のほうが合ってたと思う 川口浩ってあんなに正統派の二枚目だったんだなあ。
ふむ、清君はあの娘と別れて床屋の少女と一緒になって、探検家になるのか 自分も「男はつらいよ」との類似はすこぶる感じた。むしろ山田洋次が
そこかしこで参考にしたかのように。たとえば、寅次郎が旅先でしばしば出会う
旅役者の一座、あれの原風景はこの「浮草」じゃないだろうか? >>96
若い二人がどうなるのかは不明だよね。
戦前の『浮草物語』でもよくわからない。 ろくなことにはならない。> 若い二人
この話は基本的に殺伐としてる。
小津の演出で誤魔化されるけど。
>>95
ちょっと年齢が高過ぎないかな。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています