TVじゃないけど
ピーター・シェファーの「ロイヤル・ハント・オブ・ザ・サン」
家探しして、久しぶりに読み返してみた。

山崎努主演で、伊丹十三が脚本にした。
山さんに「ちゃんと喋れる台詞にしてくれ」と依頼を受けて。
山崎ピサロと渡辺謙の若いインカ王。

インカ王にだんだん情が移ってくるんだけど、母国スペインからの命令で処刑しなくちゃならない。
インカ王は「自分は太陽の子だから夜明けの光とともに生き返る」という。
絞首刑にして夜明けを待つんだけど、王は生き返らない(当然ながら)。
ピサロは死体を平手打ちにして叫ぶ。
「だましおったな!この俺をだましおった!」

ピサロは死体のそばでヒワ鳥の歌を歌う。
「心はどこだ、ヒワ鳥よ
 羽根はどこだ、ヒワ鳥よ
 黍を盗めば、ヒワ鳥よ。裂かれてしまうぞ、ヒワ鳥よ
 これがさだめだ、ヒワ鳥よ、盗人鳥のヒワ鳥よ」

当時の山さんのコメント
「全身で演劇をやりたい、ちいさな芝居ではなくて、壮大な芝居をやりたい。
 今、演劇に足りないのは、演劇をもっと信じること、演劇をもっと愛することではないか」