裕次郎人気はアクション以外に青春・文芸物で下支えしてたからね。歌劇映画「素晴らしき男性」
という珍品もあるし。「乳母車」「若い川の流れ」や「あじさいの歌」なんか
も良かったよ。太陽族映画で教育委員会からクレームがついて、不良の裕次郎さん
は暫く封印。北原三枝さんの「逆光線」も刺激的だと、何かと媒体は日活に食ってかかって
いたね。5社云々で疎外感さえある若い日活に民藝の演技派俳優が娯楽映画を支えてもら
っていたのも大きい。