最初から最後まで銀ちゃんのしつこいほどのゲスっぷりがいいね。
そんな銀ちゃんに必死にこびへつらう取り巻きの大部屋連中が情けなさを通り越して笑える。
銀ちゃんは初登場時に座っていて、取り巻きの報告を聞いていたわけだけど、
銀ちゃんが立ち上がったら、取り巻きがうちわで仰ぐんだけど、つい今まで演技してい
た勇二(萩原流行さん)までが走ってきて仰ぐのには呆れて笑えた。
チミが一番疲れてるでしょうって。
重傷を負いながら階段を這い上がるヤスを泣きながら全力で励ますのが、銀ちゃんの唯一の良いシーン。
ところで、階段から落ちて終わりじゃないの?
あの這い上がるシーン必要?
重傷のヤスがアドリブで這い上がり始めたので、周りがみんな止めるに止められずで、
見守りから次第に励ましになっていった感じだったのかな?

最後に病院のセットが倒れて出演者とフタッフが総出で登場するシーンは、
全てが芝居だったということかな?
病院が芝居だったのだから、小夏の妊娠も芝居だったということ?
ヤスと小夏の結婚も芝居だったということ?
最後のシーンに人吉のお母さん(清川虹子さん)もいたから、実家での出来事も芝居。
銀ちゃんのゲスっぷりも芝居ということ?
全てが劇中劇だったということ。
忠臣蔵の撮影は、劇中劇の中の劇中劇だったということ。

なんだかなぁ・・・あぁ、でもこれでいいのかなぁ・・・、まぁいいや。って思わされた。
私にとっては良い映画でした。