チビ政(不和万作)が、大衆食堂のオヤジ(小鹿番)の胸倉を掴んで口にする以下のセリフが、
思いっきり正論なので、笑ってしまう。

「ガタガタぬかすな、このガキァ!(何だ、この野郎!)
 オウー!(何だよー!)
 ここは借地で借家や!オマエら、ここ借りてるだけや!
 それが、借地借家法っちゅう悪法に守られとる。
 地主がこの土地を10億で売ったかて、可愛そうに、地主のトコには2億しか入らへん。
 残りの8億、ドコ行くんかい?全部、オマエんとこやないけぇ!(何だ、このヤロー!)
 8億って言うたらな、地代と家賃月20万として、333年分やど!
 しかも、世田谷に家建て替えてもろうて、それが無税や!
 新聞やテレビは、三代続いた大衆食堂が地上げの犠牲になったとか言いよる。
 何が犠牲じゃ、糞ガキァ!オウー!(コノヤロー)アホらー!
 オマエら、過去三代にわたって、この土地借りて商売して儲けさせてもろうてんのやろ。
 オマエ、その恩忘れたか?オマエら、日本人の恥晒しや!
 誰が許したかて、ワシが許さん。徹底的にいわしたるどー!」

誠にもって、正論。
この大衆食堂のオヤジの頑固さと偏屈ぶりは尋常ではない。
借りてるだけの土地を立ち退くのに、8億(世田谷の宅地6億+新築費1億5千万+小遣い5千万)
出してくれると提案されたら、私なら、喜んで立ち退くけどな。