悪い奴ほどよく眠る2
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この映画での西村晃と藤原釜足は好一対だね。二人とも一番下っ端が悪事の手伝いをさせられて、最後には発狂するか殺される。 藤原釜足の役は昭和29年造船疑獄当時の運輸省雛田課長補佐が
モデル。本省5階の階段から飛び降りている。髪型がそっくり。 >>104
それに比べて疑惑の人物佐藤栄作は後に総理大臣。 この映画にでた時の加藤武はまだ無名の貧乏俳優でフランキー堺に
高級車に乗せてもらったり、やはりフランキーの費用持ちでバーに
通ったりして役柄らしい雰囲気を身につけるのに苦労したって本当? 西村晃はカバンの中に札束が入っているのを見たとき、同じ部屋
にいる三船が怪しいとは思わなかったのかな?
冷静になって考えれば、トランクルームから森雅之や志村喬がいる
部屋まで来る途中でカバンに札束を入れることが出来るのは三船
だけということに気がつくはず。 フジテレビでリメークか、「天国・・」のときはちらっとみただけだった。
村上弘明が主役かな?好きな俳優。楽しみだ。 またリメークするのか。
天国と地獄と生きるで失敗したのに、ほんと懲りない奴らだね。
頼むからこれ以上黒澤映画を汚さないでくれよ。 >>108 西村晃にしてみれば上役の娘婿がそんな事するなんて想像できんだろう。 >>93
権力悪→松本清張→「けものみち」→黒幕の老人
香川京子は毎日全裸で老人に全身を撫で回され、揉みしごかれ、嘗め回される。
全裸の身を小道具で前と後ろの両方から責められてうめき声をあげる全裸の
香川京子。全裸の身を弓なりにのけぞらせて咆哮する香川京子。
陶酔した表情で全裸の身を寝室に横たえる香川京子。 >>82それらの描写が一切無いからこそ
無常感が漂うと思わないか? 冒頭の結婚式に、5年前の汚職事件で三船の父親が飛び降り自殺をした
ビルの形をしたケーキが出てきたり、トランクルームの金庫の中に同じ
ビルの写真が入っていたりしたけど、愚策だね。あれじゃ5年前の事件
の関係者が何か企んでいるのを相手側に知らせているようなものだ。
俺だったら芝居がかった事は一切せずにジワジワと相手を追い詰めて
最後の土壇場でなにもかもブチまけてやるよ。
その方が相手にとってもショック倍増の筈だ。
>>116なんじゃそりゃ
ジワジワがどういう事なのか良くわからんが、いきなり殺されるのと死刑執行まで待たされるのどっちが良い? >>116 >>117 考えてみると三船の正体がバレたのは、森雅之や志村喬がケーキや写真の事を思いだして「5年前の事件と関係があるのではないか」というので自殺した役人の未亡人を訪ねたからだよね。三船もちょっと調子に乗りすぎたという感じ。 >>117
芝居がかったことは一切せずに、森雅之や志村喬に差出人不明の脅迫状
(具体的なことは書かずにただ「身辺に注意しろ」というような内容)
を送ったり、カマタリの幽霊を彼らにも見せつけたりして、怯えさせる
という方法もある。相手にしてみれば手がかりがないだけに一層不気味
かもしれん。そしていよいよ「死んでもらう」という時に自分の正体を
明かせばいい。 この映画は加藤武の出世作ということになるのかな?
これ以前は加藤は「蜘蛛巣城」や「隠し砦の三悪人」でチョイ役で
出ている程度だよね。加藤自身、何かの本で「黒澤監督は僕を世に
出してくれた恩人」といっていた。「天国と地獄」で黒澤に抜擢さ
れた山崎努と同じような立場かな。 「天国と地獄」と「悪い奴」を比較すると「天国と地獄」はリアルな描写に徹したのに対して「悪い奴」は始めからリアリテイを放棄して「お話」調の映画を作ろうとしたという印象。どこか「絵空事」という感じ。 <鳥取市の大手企業リコーマイクロエレクトロニクスは馬鹿だ>
-----「休みが多い!」という週刊誌報道が関係があるのか?------
鳥取市のリコーマイクロエレクトロニクスは「週休4日制」つまり「休みが多い!」
ことで週刊誌で騒がれた会社だ。
僕はリコーマイクロエレクトロニクスにアルバイトに行っていた。
サボっていたら「休みが多い!」と激怒されリコーのアルバイトをクビ同然で辞めた。
週刊誌が「休みが多い!」と話題にした会社から「休みが多い!」と激怒されたのである。
その後、鳥取三洋の構内にあるテスコという工場に勤め一年半休まずに働いていた。
「休まずに働いているのはリコーに対する報復」という噂でテスコをクビになった。
世の中には馬鹿馬鹿しい噂を流し、信じる人もいるものだ。
リコーマイクロエレクトロニクスはこの馬鹿馬鹿しい人権侵害に弁護士までつけて揉み消し。 >>122
ハムレットとか岩窟王とか基礎的教養として
知らない世代なんだね。 >>122
「お話」調の映画で何が悪い?俺にとっては舞台劇を観ているようだ 香川京子を復讐劇の主役にしたらどうだかな?
香川京子が5年前に自殺した小役人の娘で、秘書とか女中になりすまして
森雅之の屋敷に入りこんで復讐の機会をねらうとか。
三船は香川の恋人で香川の協力者(加藤武みたいな役割)ということに
すればいい。 >>126 誰かが書いてたが香川京子には「モンテ・クリスト伯」のメルセデスみたいな役の方が向いてるよ。 >>126の者だが素性のよくわからない男が公団副総裁の婿になるよりは
女が秘書や女中になりすまして屋敷に入り込むほうが不自然さが少ない
と思う。 今なら、この公団は事業仕分けの対象だな。
火山で土地の造成をしていたり、税金の無駄遣いとしか言いようがない。 >>130
香川京子は議員に当選して、蓮舫の役だな。 名優達がオーバーアクションぎりぎりの、過剰とも言える演技を繰り広げる。
皆んな切れまくってる。冷静なのは笠、宮口、南原の検事達と、新聞記者の三井弘次ぐらいか?
あ、沢村いき雄の運転手も冷静につり銭ごまかしてたなw 田中邦衛忘れてたw
あと>>130の突っ込みってベタなんだろうけど、笑えるw
中村伸郎の弁護士も冷静だったな。
「あくまで貴方を信頼している」。
精巧な狙撃銃による射殺。 >>135
そうかな?
例えば、だれが切れまくってるの?
三船なんて、他の黒澤映画と比べたら
相当抑えた芝居だけど。 沢村いき雄にカマタリの役をやらせたら、また違った味が出たかも。 カマタリさんは実は生きていて、4年後に病院のゴミ捨て場で働いてましたとさ
「ブリキは燃えねえってんだおー!」 黒澤は公団副総裁の役になぜ森雅之を起用したんだろう。
森自身は好演しているから問題はないが、いつもの森雅之とはイメージが
違う感じ。山村聡とか佐分利信の起用は考えなかったのかな。 黒幕と電話で話した後、送りつけられた薬を飲んで自害しようと
ウロウロあちこち動き回る様は、さすがに佐分利や山村では
似合わないでしょうね。森雅之なら、まだ何とか納得できる気がする。
でも「浮雲」の演技を思い出して比較すると、いつも脱力する。 三船と加藤のトレンチコートがかっこいい!俺も欲しくなったぞ。 >>136 田中邦衛は殺し屋よりも公団副総裁の屋敷の作男みたいな役の方が向いていたと思う。 率直に言っていつもの三船の豪放な持ち味が生かされていない
という感じ。加藤武の方が好演している。 「いつもの三船の豪放な持ち味」というのはどういう持ち味?ちょっとレッテルっぽくないかな?時代劇?現代劇では
黒澤作品に関わらず、結構知的な抑え気味な役柄も演じてたと思う。加藤の好演は禿げ同。出世作だもんね。
ところで森さんとカマタリさん以外は、皆な黒髪に染めてグリースで固めてるな〜 「いつもの三船の豪放な持ち味」というのはどういう持ち味?ちょっとレッテルっぽくないかな?時代劇?現代劇では
黒澤作品に関わらず、結構知的な抑え気味な役柄も演じてたと思う。加藤の好演は禿げ同。出世作だもんね。
ところで森さんとカマタリさん以外は、皆な黒髪に染めてグリースで固めてるな〜 「いつもの三船の豪放な持ち味」というのはどういう持ち味?ちょっとレッテルっぽくないかな?時代劇?現代劇では
黒澤作品に関わらず、結構知的な抑え気味な役柄も演じてたと思う。加藤の好演は禿げ同。出世作だもんね。
ところで森さんとカマタリさん以外は、皆な黒髪に染めてグリースで固めてるな〜 >>147
俺は三十郎みたいな役が好き
まで読んだw
三船の正体がバレるきっかけが単純すぎる。
香川京子が三船の正体に気ずいて思い悩むというような展開に
出来なかったかな。 田中邦衛が公団副総裁の屋敷の下男で三船の挙動不審に気ずいて森雅之に密告するなんてのはどうかな。 だからそんなストーリー展開にしたら3時間越えちまうってw 香川京子は夫の帰りが遅いのに疑問を持ち下男の田中邦衛に三船を尾行させ
三船のアジトを突き止めた。事情を知った香川京子は悩んだ末、黙っている事
にし、田中邦衛にも口止めしたが田中はご褒美ほしさに森雅之に密告した・・・
なんちゃって。 この映画「天国と地獄」よりも長いんだね。
でもそれにしては長さを感じさせないね。 香川京子の描き方がヒドイ。
これでは香川がぺらぺら喋ったのが全部悪いということになる。 だから田中邦衛がご褒美欲しさに密告したということに
すればいい。 この映画の三船は時々必要以上の冒険をするね。カマタリを彼自身の葬儀場に連れて行ったりしてるけど発見されたらどうするのさ。 カマタリの描写が戯画的で下級官吏の苦悩がまともに描かれていない。一般の公務員に対して失礼。 >>165 悪い事と知りながら上役に従わざるを得ずバレれば責任を転嫁されて自殺に追い詰められる。それでハッキリ復讐の意思を持つわけでもなく「自分が何だかわからなくなる」なんて言っている。カマタリがタダのバカに見えてくる。 これは「生きる」を見ても感じることだが黒澤は「官吏」という
ものについてある種のワンパターンのイメージを持っているように
思う。 警察、検察、大目付も官吏ではあるけど描き方が違うよね。
それともこれらは「権力」だからか?ならば公団の上層部も確かに権力だわな。
でも黒澤監督が末端の警察を悪く描くことがあったのかな?「用心棒」のサワムライキオとかw
「野良犬」でも観ながら考えてみるよ。 >>167
検閲でいじめられた怨念がこもってるの。
ワンパターンのイメージじゃなく
実際にそうっだし、今でも変らない。 >>106
その話、特典映像で加藤本人が話してた。監督から「遊んで来い」と言われたらしい。
それから同じ映像の中で、監督から「外車ディーラーがそんな歩き方するか!」とダメ出しされた加藤が、
昼休み中歩かされていたと三橋達也が語ってた。
>>168
警察や検察が比較的まともに描かれているのは彼らが「現代のサムライ」
だからだろう。「七人の侍」を見て感じるんだが(この映画が傑作だと
いうことは認めた上での話)サムライは堂々としているのに百姓はヘナ
チョコとして描かれている。もうすこし毅然とした農民が出てきても
良かったと思う。この「悪い奴」でも三船や加藤はいわばサムライでカマ
タリは「ヘナチョコの百姓」といったところだな。黒澤映画には「サムライ
を美化する」という面があるね。 まぁ、男のハーレクイーン・ロマンスというか、
ヒーローにあこがれるようなガキっぽい奴向けの
映画なのかもな。 >>171
>侍は堂々としている
>百姓はヘナ
チョコとして描かれている。
おまえは何を見てたんだと菊千代様に
怒られるなw
博打で金巻き上げられた侍は立派に
じさまはヘナチョコに見えたのかお前の目には? 少なくとも利吉より勝四郎の方がヘナチョコなのは
確かだわ。
初めて人殺して腰抜かすへたれ。 赤ひげで橋の上で乞食をするおとよを
無視して通り過ぎる侍。
お金を恵んでやる商人。 菊千代は百姓の子ではあっても侍として(あるいは侍のふりをして)
生きてきた。それに平八を死なせたのは利吉で、結局利吉は「足手まとい」
としてしか描かれていない。 加藤武がカマタリについて曰く「人じゃない。役人だぜ。・・・特殊な
生き物だ」。少し度が過ぎてないかな。 >>177
ホントのことじゃん。今も昔も。
山薩監督あたりはもっとエグく描いてるし。 >>173->>175
何を一人でぶつぶつ呟いてるんだw 山薩監督はいいよなあ。
「悪い奴ほどよく眠る」を面白いと思う人なら「金環蝕」は必見だと思う。官房長官の秘書
の西尾がわずかな金で利用されて、証拠もみ消しのためにマンション屋上から突き落とされて
検察が事故死と断定するとか、生々しすぎる。
でも金環蝕スレは伸びないw
山薩監督は「白い巨塔」「華麗なる一族」「不毛地帯」などの大作を残してるのに認知度が
えらく低いよなあ。 今にして思うと、映画で描くためのわかりやすい類型化に
過ぎないのかもしれない。
現実の人間はもっと複雑だけど、商業映画では文学と違って、
そんな深い内面まで描けない。 「金環蝕」いいですよね。宇野重吉と仲代達矢の「狂」演。官房秘書の西尾は、山本學=里見助教授ですね〜。
これ以上はスレチなので失礼。 この映画の中で黒澤は警察や検察は信頼しているね。
法治国家だからというわけかな。でも警察や検察は信頼できるという
のも少し甘いかも。 >>184
信頼してたらバッドエンドにならなかっただろうな。 警察幹部も公団幹部と通謀していたなんてのはどうかな。
三船や加藤がやっと森雅之や志村喬の尻尾を?んで警察に通報したら
逆に警察に消されちゃったとか。 連投スマソ
「尻尾をつかんで」と漢字で入力したら「つかんで」という漢字が
「?」で出てきた。 造船疑獄の時みたいに指揮権発動なんてこともあるからね。 >>191
それは右も左もわからないホヤホヤの民主主義の時代だから
出来た話で、21世紀の今それをやったら、法務大臣だけでなく
内閣が吹っ飛びますよ >>192 この映画が作られたのは造船疑獄の僅か数年後。 笠智衆への言及が少ないですね。
自分はこんなカッコいい笠さん観たのは初めてです。
オズ映画などの飄々としたお父さんでなく、正義を貫く堂々たる検事役。
「相手は必ず、吐く!」う〜ん、しびれる。 >>192
ずっと後になっても同じような事は起きてるよ。
80年代に警察が共産党幹部の家に勝手に盗聴器をしかけていたことが発覚
してこれは明らかに刑法上の犯罪なのに(俺自身は決して共産党支持では
ないけど)当時の伊藤栄樹という検事総長は「検察が警察を追及すれば両者
の関係がマズくなる」といって不起訴処分にした。世論も批判したけど
それで押し切った。この伊藤という検事総長はいつも「巨悪は眠らせない」
と豪語して流行語にまでなっていたけどイザとなればこの始末さ。
これじゃ巨悪は眠るわな。 >>196
ついでに言うとその伊藤という検事総長はどこかの国税局長が脱税した時も
起訴猶予にしたな。 この映画、森雅之の悪徳副総裁とか志村喬の悪徳部長とか笠智衆の検事とか変わった配役が多いね。三船敏郎が眼鏡をかけて背広を着てサラリーマン然としているシーンも珍しいと思う。 三船敏郎が眼鏡をかけていた映画って他にあったかな。
「生き物の記録」ぐらいかな。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています