30年前のタイトルも知らない2時間ドラマ。
男が赤ん坊の首を絞めて、赤ん坊が泣きだし、女が必死に止める。
何やってんだ、こいつと思って親に聞いたら、首絞めてたんだ、と言った。

終盤、悲しげなクラシック「乙女の祈り」が流れていて、
家の中で女が包丁を持った男に追い回されて「キャー!いや!」と
言いながら服に血が付いた状態で逃げまどうが
ついに追い詰められて、男が「死ねや!」と言って女に突撃。
「あ、あぁ……」と女が崩れ落ちて死亡。その後、男も自らに凶器を突き刺して死亡。

残されたベビーベッドの赤ん坊が無邪気な笑顔を浮かべていた。
唖然とする俺に親が「あら、子供だけになっちゃった」とか言った。

その後、別の男が家に飛び込んできて女の亡骸を抱えて名前を呼ぶが反応せず、
泣き出した赤ん坊を覗き込んだ。そして、その男が「彼女は病気だったんだ」みたいな回想。
その先は覚えてなかったり。

タイトルはおろか、俳優も女優もわからず、なんでその場で調べなかったんだろう。
しかも流れていたクラシックはよく耳にするものの、曲名もわからないまま数十年。
青森旅行で、交差点の音響付き信号機で同じメロディが流れており、やっと判明しましたとさ。
良曲も場所を選んで流してくれないと、子供の心に大きな傷を残すってね。