>>456
「コマサに潰された」というけどね、日活時代の渡は「通好みの渋い俳優」的な評価が主
で、必ずしも「客が入る」俳優では無かったんだよ。当時の日活はスター不足だったから
主演できただけであってね。渡じゃないけど高橋英樹は日活のコマ不足を補う為に延々と任侠
映画ばかりやらされて、それが嫌になってTV時代劇に逃げようとしたんだから。

それでも渡は監督たちには「使ってみたい」と思わせる俳優だったから日活崩壊後も
オファーは色々あったけどね。
みんな誤解しているけど、渡自身は実は必ずしも「客が入る俳優」「視聴率が
取れる俳優」ではないの。少なくともTV視聴率に限ればまだ弟の方が圧勝だよ。
いまだに現役で「おみやさん」「警視庁捜査一課9係」「タクシードライバーの推理日誌」
と主演シリーズを持ってるんだから。渡主演の「おいしいごはん」なんか視聴率的にはお寒いもんだった。

そんな渡の芸能人生が結果的に長持ち出来たのは明らかにコマサのお陰だよ。
渡が石原プロの為に俳優人生を棒に振ったというのは表層的な見方に過ぎない。

あと岡田についてはあの人の為に潰された企画、潰された人も多かったと思う。
岡田=企画の神というのも怪しい。初めは東映に持ち込まれた「蒲田行進曲」を「当たらん」と
却下したのも岡田なのでしょう? 結果的に東映京撮を使う事だけは許したが。
岡田も昔は偉大な企画マンだったが後年はただの視野狭窄で無責任なつまらん老人だったよ。
銀座東映本社下の丸の内東映の連日のガラガラに何の手も打てなくなった頃に
岡田とか高岩淡とかあの辺は終わっていた。