【谷崎・市川】〜細雪〜について【佐久間・吉永】
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全体的に大大阪や阪神間モダニズムの感じが出ていた気がする。
日本文化の絵巻物に、西洋文明の調和が強調されていてすばらしい。 谷崎がいた頃の京阪神は、相当な栄華を誇ってたんだろうね。
特に、阪神間は凄い雰囲気だったと思う。
昨年、神戸の住吉にある「旧乾邸」に行ったとき、
阪神間モダニズムの粋に圧倒されてしまったよ。
その乾邸から南へ下ると谷崎の旧宅跡があって、
「細雪」時代の息吹を感じずにはいられなかった。 市川さんのでしか見てないんだけど、古いほうのも見てみたいな。
いや、むしろ、そちらに期待。
石坂浩二が雪子が結婚するっていうんで、
ちょい失恋状態でお座敷で泣いてるシーンあったけど、
あそこは笑ってるほうが面白かったな。
一本とられたなみたいで。
泣いているのでは、あんまりベタというか、そのまんまで。
原作を忠実に再現したので見てみたい。
原作は歯切れがいい、女の人の面白さがもっとでてるんだよね。
そなるとNHKで毎週日曜にドラマとか。
だけど、最近のNHKのレベルだと、難しそうだね。
ベタな日本人を描いた作品を映画化して、登場人物をベタに描写しなくてどうするというのか いま京都駅で上映している
やっぱり良い!
もうあんな大作は作れないのかなあ 京都駅で2回見ました。
4姉妹の美しさもさることながら、全く期待もしていなかった
貞之助役,石坂浩二の動きや表情に目を奪われました。
ほんまにええ役。発見できてうれしいです。
今、貞之助目線で原作を読み直しています。 >>286
読み終えられました?
自分は貞之助が一番原作と映画で違う人物になってると感じたので
人の感想を聞いてみたいです 細雪動画 吉永小百合
ttp://hd.ku6.com/show/RAFhKL9U4b2LO3xJ.html 287さん
はい、読み終えています!
私は読書に長けた方ではないのと、映画の印象に左右されやすい性格なので、
貞之助目線で読んでいくと、自然に「面倒見が良くて、雪子や妙子にも
妻や子と同様の愛情を注いでいる、信じられないほど良き夫」と思えてきました。
貞之助は谷崎自身を投影していると思うので、谷崎の情景描写がそのまま
貞之助の観察力を表したものになっている部分が多いですね。
最初のうちはそんなに家族愛に熱〜い貞之助を感じられませんが、
だんだん雪子のお見合いに本気で付き添い、色々と世話を焼く場面が細かく
書かれていく辺りから、映画の石坂貞之助っぽく見えてきました。
もしかしたら、映画以上に一生懸命になっている貞之助かもしれませんね。
>>289さん
>信じられないほど良き夫
>映画以上に一生懸命になっている
小説では貞之助が見合いや妙子の後始末に奔走したり
水害で活躍したりと見せ場も多いので印象が変わるのかもしれませんね
自分は原作の貞之助は、幸子に対する心理描写から
家族への愛情も豊かだけれど夫婦愛がより強調された、ヒーロー色の強い、
谷崎の理想像のような人物になっているなと感じていました
そのファンタジーのような存在が心地よかったりするのですが
映画は市川監督の演出と石坂浩二の演技で
下品ではないのに非常に人間臭い貞之助になっていると思います
実際こんな環境で暮らしていたらこっちが本当だろうなあと
納得させられてしまう巧さを感じました
感想をどうもありがとうございます
やっぱり人の意見を聞くのは楽しいですね 290さん
わたしのようなつたない感想でも読んでいただけて、
こちらこそお礼を申し上げます。
いくら養子に入ったとはいえ、あそこまで献身的に妻・義妹たちに
世話を焼くことができるな〜と感心していましたが、
そういえば映画では、イタニ美容室さんとあんな関係になっていたり、
時々ドキっとする雪子の姿を見ることができたり、と
結構貞之助も「婿養子」としての立場を楽しんでいますよね。
…となんだか映画と原作を混同してしまいそうになりましたが、
こんなふうに細雪の広がっていくのが文芸作品の良さかもしれませんね。
合わせて、私も人の感想を聴くのは勉強になりました。
ありがとうございました。
二人の婿殿(辰雄、貞之助)の演技がこの映画を引き立てていることに
対して異論はありません。
特に長女の婿、辰雄の存在が面白い。
親類が集まった時、ものの弾みで辰雄が切れてしまい、
「ああ、それなら言わしてもらいますわ。今まで黙っとったけど
崩壊寸前やった蒔岡家を救ったんはこのワシや。
最初に帳簿を見たときはそらもう酷いもんやった・・・・」てなこと言う。
それを貞之助が「義兄さん、もうよろしいがな・・」と言ってなだめるシーン。
二人の婿養子の立場がよく出ていて面白く感じ、また、伊丹十三の演技が
印象に残りました。
邦画で一番好き。
姉妹にいびられる
伊丹十三演じる辰夫兄さんが気の毒で気の毒で。
でも岸恵子の奥さんがうまくカバーしてくれて
見ていてほっとします。
原作未読ですが、四女は何となく不幸な結末迎えそうな予感がしますが
映画の後味は素晴らしかったDEATH 幸不幸で言うと時代の流れ的に
ほぼ全員が不幸になりそうな気がする 確かに市川昆版はとても美しいけれど、原作を暗記するほど読んだ者
からしたら、きれいなだけで、少しもの足りないかも。
妙子の妊娠、死産の件も出てこないし、山津波の話もなかったのは残念。
映画としては、40年前の轟由起子が出てるほうが迫力がありました。 今気づいたけど、1さんのハンドルネーム素晴らしい。
ほんま、きょうだいは仲ようせなあかんわ。 >幸不幸で言うと時代の流れ的に
>ほぼ全員が不幸になりそうな気がする
えもやんの勤める神戸の飛行機会社いうと、最後、大空襲で焼かれるんじゃないかな
原作のとおりか知らぬけど、何となく、監督+脚本、映画の端々に
「幸せに見えても、すべて滅びます」とタームをちりばめているような
好みの問題ではありますがこの映画の音楽がどうしても気になってしまうのです。
選曲はあれでよいと思うがなぜ電子楽器を使ったのだろうか?
ここは、ピアノ(又はチェンバロ)、もしくはチェロなど
生音の楽器の方がよかったと思う。
戦前の上流階級の暮らしを比類なき映像の美しさで表現した映画だけに
この音楽には違和感を覚えてしまう。
あえて電子楽器をぶつけてる
ぴったりハマッたオーソドックスな表現はイヤなわけ
コンコンはそういう人なんだよな
>幸せに見えても、すべて滅びます<
原作ではたしか最後、婚儀をひかえ、東京へ移住していた本家のもとに旅立つ
雪子は下痢が止まらなかったとかいてあったと思う。貞之助=原作者の嫉妬
と自分を捨てて旅立つ彼女に対する、あるいは彼女の婚約者に対するいけず
なのでしょうか。 仮に谷崎が神視点で雪子にいけずしたとしても
そこは原作貞之助とイコールでつながらない部分だと思う
石坂貞之助ならそんなこともありそうだけど 戦争が終わるまで一人も死なないってのは難しそうだけど
雪子の結婚で京都に縁ができたのは大きいかもね
いざとなれば義父方の実家に逃げ込めそう 音楽は予算が無くて監督と技師が作った
電子はオーケストラより安いし
この時の変名がおはんのキャラクター名に流用されたんだったかな?
>>304
予算が無いって、だって東宝50周年記念作品なんだろ? なんで「こいさん」って呼ばれてるの?
古手川祐子は、若い頃の若尾文子でやってほしかった・・・ 昔の大阪では末っ子の女の子を
「小(こ)娘(いと)さん」と呼んだらしい
それが普段呼びで こいさん なのでしょう >>307
ありがとう。
興味があって他にも調べてみましたが、色々ありますね。大阪弁は奥が深い 古きよき大阪の文化を楽しめた作品でした。
今の吉本芸人たちが喋る汚い大阪弁には辟易します… ↑
戦前、戦後(s30年ぐらいまで)、家庭内で注射(ビタミン、栄養)をする
習慣があったと聞いたことがある。 このAAは313(サイさ)
 ̄¨ ̄ミー-―r--、
`i ツ ⌒ヽir== y´ヽ
:| : | : :lー┴-―┬--―〜ー- ..
:l| l: ll ::l ミ、 __,へ. , ィ
ニ_i i: il ミL -‐'''  ̄ ̄¨ ー--- ッ ' ´ ̄ lrヘヽ.―――vツ
ヾ、 レ‐''´ " イ l L_ィ`′ /{
ト、 ノ i: ソ l | / __|
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:、::、ム、ニ三__}三三三三三三三三三三三ミムレへ V l l ヽ
:::: 、:: 、:: ::; ::; ̄ ̄''=三三三三三三三三ミ'ー--ヲト ┴┴┘ この時代の大阪で住んでみたい気がした
なんとも言えん情緒があって穏やかに人が
生きてるそんな日本にはもう二度と戻る事はないんだろうなあ 伊丹十三の演技がすごく好き
長女役の岸恵子もよくて、映画版ではこの夫婦が一番いい夫婦なじゃないかなぁと思う 小米朝の船場弁が正確すぎて、主演陣の頑張りが今一歩に聞こえた 別スレにあったけど
北米Criterionから6月にBlu-ray出るそうで楽しみ
でも「中あんちゃん」「きあんちゃん」「こいさん」は
普通に Sachiko、Yukiko、Taeko としか訳されないんだろうなw 向こうだってマイケルをマイクとかマイキーとかでいうし
サッチーとユッキーと呼ぶんじゃないの またぼちぼちリメイク版の話が出てくるのかな?
もし出てきてもテレビドラマだろうな。
今やっても、セリフをきっちり言えて、上流階級の上品さが出せて、なおかつトップスターを年代別に4人集めるのが無理だよね。
海外のブルーレイ、早速鑑賞したよ。
凄く綺麗とまではいえないが、まぁまぁ綺麗でしたよ
特典映像は劇場版予告編だけ って言うか、原作では長女はほとんど出てきませんが、
映画では、なんで出しゃばってくるの? 原作でも要所で出てくるので2時間にまとめるとああなります。 伊丹さん以外の主要キャストは皆ご存命なので、今のうちにコメンタリー録っておいてBD出してホスィ 和田夏十のこともまだまだ聞き取りできることあると思うんだよなあ。
出版が斜陽なのがきついね。
もうちょっと後なら、有料動画サイトで出来るのかもしれないが。
すでにデジタル出版系のサイトで、著名漫画家のインタビューやってるところもあるし。 DVD何回見たかわからないが・・・邦画では一番好き。
幸子ちゃんは優しいなぁ おおきに
あんたが良かったから言うて…
みんな持っていきよし
姉ちゃんらが、うちのことばっかりかもてるさかい
他にも印象的なセリフがたくさんあるな
原作の読後感を一言で言うと、辛気臭い。でも嫌いじゃない。
吉永小百合の裏面、、というかもう一つの別の人間性を監督が
うまく引き出した映画と言える。
どんな人間にも二面性があるからな。
吉永小百合って、この作品までは日活アイドル時代以来の明朗快活娘か日本映画・ドラマの女性像の
王道のそそとした耐える女ばっかりだったもんな
でも、以降勘違いしちゃって演技派目指して色々やってるのがイタい
そんなのは、余程よく書かれた脚本と的確な演出の出来る監督に演出してもらわないと無理なのに 僕かて煙草銭に事欠くこともおますわいな。
みんな、持っていきよし! あれだけ豪奢な着物を集めた映画はもう作れないと思うと淋しいなぁ
今は洋服も着物もぺらぺらや あの人…粘らはったなあ。
粘っただけの事、あったなあ。 この人は桜は京都、魚は鯛。それも明石の鯛やないとあかんお人やから。 この人は桜は京都、魚は鯛。それも明石の鯛やないとあかんお人やから。 >>306
「月の法善寺横丁」を聴け。
「こいさんがわてを初めて法善寺へたんは〜」 >>332
淀川ながはるが衣装展覧会みたいとけなしてた 衣装展覧会いいのになあ
古書店でその写真集があったのを買い逃して未だに悔やんでる >>340
旺文社の「細雪のきもの」?
実家の押入れにまだあるかも この作品をリメイクして欲しいという気持ちと
いや、もうこれ以上作って欲しくないという気持ちが半分半分・・・・ リメイクするとしたら、四姉妹は誰がやるといいと思う? 芦屋川の水害は1938年。うちの婆ちゃんが生まれた年だ。(寅年) >>344
ものすごく亀レスだけどタイトルを教えてくれてありがとう
試みにAmazonで検索してみたらとんでもない価格でひっくり返ったけど
近くの図書館にあったので予約してきたよ 辰夫兄さんの職業は銀行員だけど、貞の助さんは何してはるの?
今の、エルメスを持っただけでお嬢様セレブのふりする女性達に
この映画を見せたいわ。
これが、ホンマの上流階級の暮らしや。
日常は、一族の用事や人間関係で動いてる
昔はそういうのが嫌だったけど、今はこういう古き良き日本の
一族の絆っていいな〜と思う。 商人なんで本当の上流階級とは違う。
娘たちも漢文、和歌をやってない。 >>351
百貨店の呉服売り場勤めとかいう台詞なかったっけ?
違ってたらごめん。 AKBでリメイクされるくらいなら桃色クローバーのリメイクの方がいい 貞之助兄さんが、あんな好色な人物に描かれてるのがショックだ。原作どおりあくまで幸子への愛情から、姉妹にも愛情を注いでる設定の方がよかったな。まさか井谷さんといちゃつくとは…。
吉永小百合は、トウが立ちすぎ、骨太すぎで、儚げな雪子のイメージに合わなかった。
それ以外は、とても素晴らしい映画だったけど。 原作読んでた時のイメージは段田安則だったわ>貞之助
好色さを出すために仕事まで変えてたのは気づかなかった
確かに計理士より呉服でマダムの接客してる方がキャラにブレが無いよね 小説では雪子のことを若干疎んじるぐらいだったからねえ
水害時の奮闘ぶりといい愛妻家ぶりといい朴念仁ぶりといい原作通りにやっちゃうと
完璧超人すぎてリアリティ無いからああしたのかも 原作読んでも一家を暖かく見守っているのはよく分かる。 山本富士子の長女が観たかった。岸恵子ではミスキャスト。 岸恵子はちょっと品がないんだよな
これ見よがしな所がある レンタルしてきたが、佐久間良子の美しさに吐息が出たわ。 オリジナルな花井蘭子、轟夕起子、山根寿子、高峰秀子…阿部豊監督の物には敵わない。 >>372
まじで?
あれはすごくつまらないと思う。
原作をちゃんと読めてないのではないか? 吉永小百合はぼーとした大人しい女だと思ったらふてぶてしい一面もあるんだな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています