小説の舞台となった当時の金持ちの嗜好として、
着物は裏地にまで凝り、家紋などを入れるのが流りだったそうな。
冒頭の花見のシーンで、四姉妹が歩く姿をカメラに収めようとする通行人が居て、
あれは確か原作にも出てくる描写で、それ程彼女たちは着物共々美しく輝いていたと言う証し。

あと吉永小百合演じる雪子は、原作でも何を考えているのか分からない毒を秘めた女として描かれていて、
幸子の娘の悦子が飼っていたウサギを気味悪がって、こっそり足の指で耳を摘む描写もあったかな。