【谷崎・市川】〜細雪〜について【佐久間・吉永】
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「お金?」
「・・・・」
「あぁ。」
「私のやないのん」
「あかへんて。姉ちゃん。」 佐久間良子の幸子が良かった。原作読んでると、幸子のイメージとして
佐久間が浮かんでくる。吉永小百合は迫力不足だな。雪子の内に秘めた
情念みたいなのが出ていない。 心が荒んでいたある時、この映画を観て嘘のように癒された事がある。
癒しという言葉は嫌いだが、そうとしか表現できない心持ちだった。
崑監督ありがとう。 唯一、「吉永小百合」を正しく上手に使った映画だったな。
これより以前の作品は10代・20代はアイドル映画、30過ぎてからは男性主役の添え物。
これより以後の作品は所謂、「サユリ映画」に堕してしまって、どれもみな同じになってしまった。
音楽にヴァンゲリスを起用しようとしてたってのはホントなの? >>9
>唯一、「吉永小百合」を正しく上手に使った映画だったな。
そして「鶴」でまた失敗。
これ、吉永小百合の代表作だろ。
>佐久間良子や崑監督にとっても代表作
あと石坂浩二・岸恵子にとっても。
三松のキモノは「凄い」の一言につきる
>>12
へえ〜!初耳。
しかし「ブレラン」「炎ランナー」
のような音質は合わないような・・・ エモやんが違和感ありまくりなんだが、当時はどうたったのだろう。 出演者の大阪弁(船場言葉)が違和感無し
映画ドラマでよくあるなんちゃって大阪弁ではなかった
特に石坂浩二はネイティブかと思うほど 佐久間さんは「五番町夕霧楼」も代表作の1つだと思います。 脇を固めるおばちゃん女優達が凄すぎるw
横山通代を筆頭に、新橋耐子、根岸明美、三條美紀、三宅邦子(!)、
そして最後の最後に登場する妖怪・白石加代子。濃い。濃すぎる。
あの石坂浩二がひとり自棄酒をあおる料理屋のシーンは
監督夫人の和田夏十さんが病床で書いたそうな。 >>18
一番自然な大阪弁を喋っていたのは吉永小百合。
伊丹十三は元々西方の人間なので上手いのは当たり前。 ああ、これ。これええ映画だよね。
どこがどうと言わんけど、
姉妹にいびられる伊丹やコイさんにしがみつく阿呆ボンもふくめ
全編愛すべき人間コントという感じでさ。
石坂はいい役回りだな 4姉妹それぞれ、その亭主たちそれぞれの、好人物なんだけど底意地の悪い部分を
巧く丁寧に描いてたよね。
女中のお久どんも良かったw
「あのう、おネギ、返してきまひょかぁ?」
>>19
でも本当に似合うんだよな、あの役に
>エモヤン
先入観なしでみると >>3
色がキレイ
・シェルブールの雨傘(パステル調)
・魂のジュリエッタ(フェリーニ調)
・細雪
↑色が本当にキレイ
青色がキレイなのは、
キャメロンと北野武 >17
あの役は小百合さんが知人「友人」の三宅一生に交渉したけど
断られたらしい この映画でなぜか伊丹十三にはまってしもた
そんなへーちゃんヲタの私… >24
ネギ買うてきたのはおはるどんですね。
あの時なかんちゃんがかじってたのはキュウイ? >>7
作家の橋本治も
「疲れている時には
『細雪』
『ベニスに死す』を流しっぱなしにしとく」
と書いてたよ。
癒し効果あるよね、これ。 花見の場面
なんと形容してよいやら、ともかく綺麗。
この当時は勿論CGなどない時代。実写である事は間違いない。
ロケ現場はどこでしょうか? 毒舌で有名なアメリカの大御所女性映画評論家も絶賛。
読んだとき、嬉しかった。 >>32
あれさ、実景(桜だけのショット)は本物で、
俳優達が歩いてるとこのは作り物の桜って聞いたことあるんだが。
>>33
ポーリンケール、とかいうような名前の女性? こいさん=古手川祐子にとっても「東宝」女優時代の代表作
岸恵子=松竹
佐久間良子=東映
吉永小百合=日活
古手川祐子=東宝
一応、邦画大手の看板女優だった人をキャストに起用なんて今では無理だ >>35
そうそう。すっかり名前を忘れていました。ありがとう。
ついでに書名を思い出した。
『映画辛口案内/私の批評に手加減はない』。 >>36
これだけ金のかかった邦画もムリだろうなあ この映画は、小百合ちゃんにとって
最高のあたり役だった。 市川が大映時代に撮っていたら
鶴子=山田五十鈴、幸子=京マチ子、雪子=山本富士子、妙子=若尾文子
貞之助=船越英二、辰雄=森雅之、こんなキャスティングかな?
>>29>>41
どう見たってキウイフルーツっしょw
戦前の一般家庭の台所にあったかどうかは知らんが、効果は絶大w 大谷崎の原作よりも、この映画の方が
素晴らしいと思ってしまう私。
ごめんなさい。 >>43
音は崑作品特有のデフォルメだからw
それよりキウイがはっきり映って、手で握り締めて、その指の間から実が
ドバッと漏れ落ちてたんだから。。。
キュウリを握りつぶして実を滴らせるのは相当難しいと思われ。 >>45
昭和13年にキウイって
凄いハイカラだよな 轟夕起子が長女で山本富士子が嫁き遅れの三女の役でおましたナァ!
花井蘭子が出てた「細雪」も確かおましたナァ!
そうだす、終戦後のトーキー映画だっせ。
懐かしゅうおますコト! 三宅邦子の出てた作品もおましたがな。
忘れんといてや。 へえ、へえ、色々とおましたナァ!
けど、どの作品が一番よろしおしたやろ? ゆうべハイビジョンで久しぶりに見た
みんな若い 伊丹さん・・・
抑えた色気があって美しい映画だと思った ファーストシーン〜タイトル終わりまで桜は全部合成or造花ってのは既出? >>45
キウイって、戦前に日本で手に入るものだったの?
調べると、日本に本格的に輸入されたのは1970年以降のようだけど。
監督さんがキウイを思いつきで置いてしまったのでしょうか。
演技が全員最高、きれいな映画であっただけに、
もし、そういった部分の考証がなされていなかったのならば残念です。 2001年宇宙の旅がかつてのパンナムの栄華を後世に伝えるように、
谷崎・市川の細雪によって、かつて吉兆と呼ばれた名店があった事も末永く語り継がれるであろう。 BS-Hiで初見ですた。
お姉さまがたが素晴らしく魅力的に描かれてて最高ですな。
しかし、みょんみょんシンセの劇伴はどうしても古臭く感じるなw 久々にこの映画を見た。
漏れのうちのテレビはハイビジョン対応型ではないが
十分にその画面の美しさは堪能できた。
冒頭の花見のシーン、初っ端に雨に霞む渡月橋が写ったので
嵐山での花見という設定だったんだな・・・と、今思う。
市川作品の中では最高の出来ではなかろうか。 それから、特筆すべき各俳優が使う大阪弁の見事さ。
(伊丹、岸部、桂小米朝、はネイティブ関西系だから上手なのは当然。)
一番流暢だったのは、佐久間良子。
上流階級が使う大阪弁を見事にこなしていた。 BSでみました。
船場吉兆の弁当がおいしくて〜 て台詞がありまして、
私も食べてみたくなりました。
私も映画館で見たくなりましたけど、
地上波でいろいろな世代の人たちにも見てもらいたいな。 大阪にいた時に、芦屋在住の良家のおばさんと船場の大店の旦那さんをゲストに迎えた上映会を見たよ。 こいさん、僕を捨てんといてな〜。
でもエモやんも結局、昭和20年の神戸大空襲で焼失するどっかの飛行機工場勤務なのよね。
おひさの弟の死についての「ふーん香典でもださんとあかんやろな」や、
中耳炎でイタイイタイと死ぬ板倉を見るたび、
ちょっとキューブリック風の冷徹な人間描写をみるようで、さすが思った >>21
教えてチャン、すんまへん。
横山道代・三宅邦子・白石加代子は分かるんですが、
根岸さん、三條さん、新橋さんはどの役なんでしょうか?
良かったら教えてください。頼んます。 BS-hiで初めて見たけど、金田一耕介モノかと思ったw >>67
石坂浩二
岸恵子
佐久間良子
白石加代子
横溝正史シリーズの
主役&ヒロイン&常連脇役だもんなw >>32
最初、嵐山の場面、大沢の池で撮影。造花ですよ。
昔は、立ち入りが自由だったので、花見にいって池のほとりでお弁当をたべたものでした。
今は多分、自由に立ち入りができないと思う。桜のころはお金をとるんじゃないのかな?
紅しだれのほうは、原作にもでてきますが、平安神宮でこれは本物。
人物と一緒に写っていませんね。
>>69
料亭から見える桜はデン・フィルムエフェクトの合成。
造花は東宝舞台と特撮関係のスタッフが作って、
ちょうど怒涛のようなSFXブームに対抗しようと東宝特撮が新しい方向性を模索した時期の作品。 映画のなかに吉兆(船場)ってことばがでてくるけど。
今となっては、この映画の汚点になってしまったね。 「去年の法事では吉兆の弁当を取り寄せましたがな・・・」
と、本家の婿さんが言っていた。
つまり、このファミリーは上流階級である、との表現なんだろうな。
現在、吉兆の経営陣はその光り輝くブランドに泥を塗ったわけだ。 原作でも、吉兆なの?
最初の花見のシーン、嵐山の吉兆でとらしてもらってるから、
それつながりで船場吉兆というせりふが2回映画のシーンに
でてきたのだと思った。 BSハイビジョンで録ってたやつをみた
いやー面白かったっす。
どうせ地味で眠気を誘う文芸ものだと思ってたけど、どんどんひきこまるた http://translate.google.com/translate?hl=ja&sl=en&u=http://eatcosmo.exblog.jp/&sa=X&oi=translate&resnum=4&ct=result&prev=/search?q=eatcosmo.exblog&hl=ja&lr=&rlz=1T4SUNA_jaJP241JP241&sa=G >どうせ地味で眠気を誘う文芸ものだと思ってたけど、どんどんひきこまるた
さすが横溝映画の巨匠だけあって、次に何が起こるかミステリなんだよね >>72
いや別に汚点では…w
吉兆が超一流の料亭であったのは事実だから。
リッツホテルとかみたいなもんだ。 >>80
そうかなあ?
妙子が雪子の爪を切ってるシーンなんて、
本当に綺麗な音が流れてると思う。 あの頃クラシックをシンセでやるってのがもう当たり前すぎたから酷いっていうのがいてもしょうがないと思う。
でも好きだけど。レコードでサントラ持ってるけどCD出てないのかな。 伊丹十三出てましたけ?
細川俊之でしたっけ?
なんか印象的だったんだけど。
もう一回観てみよう 昨日DVDで見たんですけど、これって吉兆の物語じゃないんですよね・・・?
ただ『吉兆』というフレーズが出てくるだけで。
店を手放しただどーだってセリフがあったような気がしたんで。。。 こいさんの入浴シーン、あれはストーリー上意味があったのかな?
俺にはかなり意味があったけど タイトルのところでかかる音楽、「竹取物語」と同じですね。
なんて曲だろ? 〉90
マジレスすると、原作に出てくる。
恋人に死なれ、自堕落な生活の象徴。 原作読み返したら入浴シーンは、恋人に死なれるより前に出てきてた。 ただいま市川監督の訃報に接しました。
心より哀悼の意を表します。
。・゚・(ノД`)・゚・。
【訃報】日本を代表する映画監督の市川崑さん死去、92歳
「細雪」「犬神家の一族」など[02/13]
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1202895874/
好きな映画だなあ・・・
ラストのプラットホームでの見送りシーン。
頬を染めた泣き顔の吉永小百合の肩に
そっと手を置くエモやんがいいんだよな。
この映画のエモやん、自分はありと思う。
台詞が殆どなくて、あの背の高さが画面に良く映える。
それにしても、あのシーンの吉永小百合の美しさといったら。
ヘンデルのオン・ブラ・マイフをシンセでってのは
好き嫌い分かれるだろうな。自分は嫌いじゃないけど。
この映画見ると、平安神宮の紅しだれを見に行きたくなる。
実際は混み混みで、
人が少なくなった、閉館間際の夕暮れの逆光に染まる
満開の桜の美しさなんて
とても堪能できないんだろうけど。 >>96
これのシンセ大好きだよ。
江本もハマリ役! >>97
いや、市川崑の最高傑作は
中井貴一主演の新しい方の『ビルマの竪琴』だろ 細雪で話されている大阪弁(船場言葉?)が大好きであこがれる
残念ながら関西人じゃないので自分には使えない
船場言葉が使える人、ここに書き込む時、細雪の世界の言葉で書き込んでもらえませんか? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています