どうも、両親の引越しが唐突すぎる気がする。
紀子の結婚は映画の中でずっと話題になっているけれど、長男の開業と両親の引越しは最後になっていきなり出てきたという感じ。
今の価値観からすると、紀子の結婚になぜ兄があんなにも反対するのか、よく理解できない。相手は、戦死した弟の友人だし、ご近所さんだし、職場の同僚ではないか。
兄は、開業資金を引き出すために、紀子を資産家と結婚させたかったのではないか、と邪推してしまう。
母親が台所の隅で泣いていた、というセリフがあるから、邪推に過ぎないのだろうが。