ついでに。
この映画の『麦秋』からの、もう一つの退行。
『ひとりぼっち』を口に出したことさ。
これで単なる老人の自己感傷になってしまった。
もし、この映画で小津の意向どおりに笠智衆を泣かしたら、
この映画は決定的な愚作に終わっただろう。
『麦秋』は、