活劇とか、サスペンスとか、時代劇ならともかく、
小津作品のようなタイプは自分の実感できる世間のものしかムリでしょ。
小津は戦前から高給取りだけど、廻りは喜八ものの世界だった。
けど戦後しばらくすると、そういう世界ともかけ離れてきて、
鎌倉で里見トンなんかと付き合っていたのだから、
ああいう世界が舞台になるのは仕方がない。