>>778
山田洋次や倉本聰の場合、そういう東映時代の「紋切型」を分かっていてそこで敢えて
自己模倣の完成として健さんにやらせてみた感じ。

あと健さん自身もそういうパターンが好きだったのかもね。例えば『暗黒街のふたり』とか。

本当はフランスのフィルムノワールみたいなのが好きだった人だから、、
具体的にはジョゼ・ジョバンニとかああいうの、、だから『海へ See You』では
「原案=ジョゼ・ジョバンニ」となっている(尤も倉本聰はジョバンニが書いて寄越した
プロットは殆ど使わなかったらしいが、、)

健さん自身は「本当にやりたかったこと」は実は生涯に殆ど出来なかったのではないかな、、
例えば『神戸国際ギャング』のギャングファッションに身を包んで、、みたいなのが本当の
健さんの理想だった様に思うが、、
ちなみに『神戸国際ギャング』じたいは日活から招かれた監督・田中登と東映京撮側スタッフの
確執で現場は難渋の極みだったというが、、これも田中を東映に招いたのは「菅原文太」説と
「俊藤浩滋」説がある、、「文太の推薦で俊藤が動いた」とすればどっちも正しいけど、、

本当はジャン・ギャバンとかああいうのが理想だったんだよなあ、、でもそれは日本では
なかなか通らないので、、