気恥ずかしさを感じつつ野暮を承知で書くけれども、
食パンにジャム、というのは彼のこれまでの食生活と性格を物語っていると思うな。
派手な物は食べ慣れてないという感じね(直後に中華料理を囲む場面があるわけだが)。
『黄ハンカチ』スレで「出所後にまず所望する食べ物は、かつ丼やラーメンなどではなくて
白米であるべきじゃないか?」というような書き込みがあったけど、
あれも「味の濃いもの」を嗜好しがちだったあのキャラの食生活と彼の若さの
表現であったと思う。ソースをいっぱいかけて倍賞千恵子に笑われるシーンも然り。

瓶の蓋を開けて、ジャムの匂いをかぐと、健がほんのりいい顔をする。
ひと掬いをパンに塗り、なんだかためらいを見せて口元に運んで、
やっぱりもうひと掬い塗る。いいねえ。
※もちろん、この書き込みはピアノコンチェルトを聴きながらしてますが?
おじさま、近所のビデオ屋ではこの作品が「人情・喜劇」のコーナーに置かれているの。
おかしい?