仁義の墓場
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
脚本完成までのイザコザについて、誰か解説してください。 ビルからの「飛び降り」が妙に印象に残ってるが・・あれ、やっぱり「JAC」? >>4
何のことか判らないが、、、
シナリオに掲載されていた脚本を読んだ。
出来上がった映画は、鴨居達比古の書いた全く日活調の部分を見事に殺ぎ落とした内容となっている。
それには鴨居も、僕とは資質の違う監督さんだが、もう一度仕事をしてみたいとヤンワリと不満を述べていた。
多分、答えにはなっていないのだろうな。 >>6
それはどの段階での脚本でしょうかね? 神波史男と松田寛夫がかなり直したそ
うだけど。撮影中も毎日号外が出ていたとか。
元々は一般映画末期の日活で渡哲也主演の伊地智啓の監督デビュー作として用意された
企画らしいね。結局、伊地智さんは監督としてはデビューしないままに終わった。
その時も鴨井さんが書いていたのかな?
ちなみにjmdbの「仁義の墓場」の項には、なぜか鴨井さんの名前しか載っていない。
ttp://www.jmdb.ne.jp/1975/cy000370.htm >>7
鴨居達比古の最終稿だと思うよ。雑誌に載せたぐらいだから。(映画は仕上がっていた)
>神波史男と松田寛夫がかなり直したそうだけど。
深作だけじゃなかったのか?
先ほども書いたとおり鴨居の脚本は、かなり日活的(渡の人間の良さ==人斬り五郎的性格)な性格をかなり残していたのだが、深作自身が[彼(渡)の育ちのよさ、礼儀正しさを殺ぎ落としてゆく楽しい作業だった]と語っているように、殺伐なヒ−ロ−像となっている。
鴨居が書いた脚本を(元)日活の監督が撮っていればまったく別の作品になっただろう。
それにしても、東映作品でありながらなぜ鴨居が書いたのか?
まさか、渡が推薦したとも思えないが・・・
>>8
>深作だけじゃなかったのか?
いや、神波と松田も入ってるはず。ちなみに、冒頭のインタビューは撮影中に「ここで
何か欲しい」と思った深作が急遽提案して採りに行かせた。インタビュアーは助監督だった梶間俊一らしい。
>それにしても、東映作品でありながらなぜ鴨居が書いたのか?
考えられる理由としては、元々は71年頃に日活で鴨居が書いたホンが底本になっている(?)から。>>7
伊地智さんはあるエッセイで「あれは元々は自分が考えていた素材だった」と書いているのだが、それがどこで
東映に繋がったのか、それとも東映版「仁義の墓場」は日活の未映画化企画とは無関係なのか、鴨
居さんは日活の企画時にも関わっていたのか・・・このあたりははっきりとは書いていない。 >いや、神波と松田も入ってるはず。
付記すれば、封切まで時間がなく、鴨井の決定稿(とりあえず印刷された台本)
で見切り発車的にクランクインした、ということだったと思う。
深作がなかなか鴨井と意見が一致せず、インの前後から神波・松田が加わり、
インまでには仕上がらずに毎日号外を出して撮影していたらしい。
ちなみに「月刊シナリオ」「ドラマ」やキネ旬・シナリオブック等は、とりあえず撮入時にスタッフに
配布された印刷台本をそのまま活字化することが多い。
だが作品によっては撮影中にやっと「決定稿」が配布されたり(それまではとり
あえず完成している台本だけで撮影)、活字化には別稿が載ったり、印刷台本ではなく完成作品から起こ
されたスクリプトを掲載するケース、脚本家が若干ト書きや台詞に手を入れ直すケースもある。
このあたりのテクストの厳密性は難しいところ。 なんとなく鴨居の無念さが判ったような気がする。
監督だけならまだしも、ライタ−まで出てこられたとあっちゃ立つ瀬がないだろう。 『実録・私設銀座警察』と並ぶ救いの無さ
兄弟そろって鬼畜の役w >>1
これに匹敵するのは
「おしくなか 俺の一生 こげなもの」だな
力夫は遺骨を食べた。
リリーフランキーも遺骨を食べた。
おまいらはどうだ? 円尾さんが、ワイズ出版に関わるようになる以前に発行していたミニコミ誌で、神波史男にインタビューしていて、
これが全編に渡って「仁義の墓場」についての問答ばかりを収めたものだった。
深作版作品の完成までのいきさつにも言及されているが、
ここで神波は「仁義の墓場」を‘自分の作品’として語っている。 三部作
仁義の墓場
やくざの墓場 くちなしの花
悪魔の墓場 この映画結構マンセーされてるけど大して面白くなかった
まあ渡哲也に関しては裕次郎の下でやってるよりかはよっぽど輝いてたけど
>20
同意。
「人斬り与太」や「仁義なき戦い」は、滑稽な部分が救いになっていたが、
この映画では笑える部分がほとんど無く、娯楽映画として見た場合は、失敗
作の部類でしょう。ただ、とことん救いの無い展開には魅かれるものがある。
>>22
↓こおゆう映画。ネタとして書きました。すまそw
ttp://www.nbj.co.jp/newline/video/LET_SLEEPING_CORPSES_LIE.html
3作目は正しくは『太陽の墓場』かな?(それも違 >>23 お前それって、ほりのぶゆきの漫画でやってたネタみたいじゃないか(^^)
参考までにその漫画の事書くけど、「野菊の墓」を「野菊の墓場」と勘違いして
「仁義の墓場」「やくざの墓場」と続く三部作って登場人物が言ってたんだ。 この映画は傑作なんだけど
見終わると悲しくなんない?
特に、部屋の窓から風船が見えるシーンがね
あとは、石川が大阪ではじめてペイを覚えるシーンの強烈さ
ありゃすげえ >>冒頭のインタビューは撮影中に「ここで 何か欲しい」と思った深作が
急遽提案して採りに行かせた。
にしては、実話とかなり違った話になってるな。
藤田五郎の原作が実話かどうかも微妙だが。「無頼」だって全然違う映画だし。
>>29
>にしては、実話とかなり違った話になってるな。
深作は、単に「実録」的なムードがもう一押し欲しかっただけでしょ? 実在
の石川を語る声があればそれっぽくなるからね。 「大笑ひ 30年の 馬鹿騒ぎ!」
ショックだったね。 >>35
『東京流れ者』
まぁ、演技よりも演出のほうがアレだが。 三池好きだから先に"新"を観ちゃったんだけど、やっぱりコッチも面白い?
脚本って結構違うんですか!?
"新"は岸谷五朗のキレっぷりが見事でした。。 あんな重度のシャブ中になっても骨をぽりぽりかじれるってのはどうかなw
歯がボロボロに弱くなるのが通例だと思うが・・・。
・「石を投げろ〜!!」
・「何言ってんだ、このキ○ガイ野郎!!」
・「この厄病神のような男はそれでもまだ死ななかった。恐るべき生命力で奇跡的に生き延びた彼は・・・」
>>39
その唄は、スクールウォーズで大木君が沢君とのタイマンの最中に口ずさんでいた歌ではないですか? そう、喧嘩する時唄ってたなw元は凄い古くからある歌らしいけど
清順の東京流れ者で団長がこの歌唄ってる キムタクと出てるコーヒーのCMで
自動販売機のパネルに”純金名刺が当たる!”って
広告が貼られてるんだけど、純金名刺を持ってる渡哲也の表情が
昔のヤクザ役、墓場系の欲がある顔で、実にイイ感じ。
力夫なんて名づけられたら、もうヤクザになるしかねえよな。 やくざの立てこもりというと、「仁義の墓場」を連想する奴はたぶんいい人だ。 芹明香がシャブ中の売春婦役で迫真の演技してるけど、あとで覚醒剤取締法違反で逮捕されてるね。
あれは演技ではなかったんだな。 迫真の演技してるけど、〜 あれは演技ではなかったんだな。
これ観た後、「蒲田行進曲」なんか観るとその落差に驚くね。
売春宿でシャブを打つ時の何とも言えない堕落した感じが好き。 ブッ壊れた大門団長もいいんですが、
すっかりシャブ中の黒板も(・∀・)イイ!
とはいえ、大門とかマグロとか硬派な役が多くなって
から生まれた俺にとっては、ここに出てくる渡哲也は
強烈ですなあ。
賭場でムカついて博徒の大親分の車爆破した後、ハナ肇に
ボコボコにされるとこなんて傑作。
グラサンでうつむいてばかりいて、これでは演技を評価しようがないではないの。 >>41
俺も三池版の”新”を先に見たよ。
キレっぷりも凄かったけど、
あのシャブたれのリアルさには驚いた!
岸谷ってスゲ−って素直に思ったよ。 有森はちゃんと脱いでなかったがな
多岐川も脱いでないが >>71
僕も「新」から見ました。
「新」も面白いです。有森がすっかりシャブ中になっちまうところとか。
あと、片思いの友情だな。深作の方だと、梅宮も結構早めに縁切りしちゃ
うんだけど、こっちは……この辺は、武知先生らしいと思った。
ただ、弾けぶりはやっぱり深作の方がすごいな。芹とか三谷昇とかの脇の
脇も光ってるし。 新は観てないが、渡版はラストの渡の体から血しぶきが上がる場面が良かった。
「新〜」も良い作品であることは確かだが、岸谷がどうあがいても、渡から感じた幽気のようなものが全く感じられない。
アパートに立て篭もって、警官隊に乱射するとこなんてコメディにしか見えないし。
パンチにして、ソリいれて頑張ったけど、役者としての小物感が拭えないよ、岸谷じゃ。
外見で何とかしようってな言い訳にしか見えてこない。 岸谷は身長無いから、何も映えないんだよね。
で、師匠が犬ヅラの三宅裕司だもんな。
役者みたいに振舞っても、ただのお笑い芸人だよ。 病み上がりの渡哲也が真冬にこの映画をわずか18日で撮りました。
・・・・・そしてまたぶっ倒れました。
・・・・・そして県警対組織暴力の出演予定がパーになりました。 >>77
ロケもあるし深作は粘るし、たった18日間で撮れる映画じゃないよ。B班も入
れたんですかね。渡はほぼ全編出ているから休めない。毎日徹夜か。
本編と同時並行で撮っていたせいか、予告編には予告編にしかないカットもあるね。
昔の映画にはよくあることだけど。 「新」で石川が警官にアパートから発砲するとこよかったと思うけどね。
「もう弾切れた〜」とかいって白旗揚げるのとか。
ヤクザのファニーさというか、コメディ的な要素は実際あると思うよ。
深作の仁義の墓場でも警官とヤクザが入り混じって石投げたりするのも
コメディっぽいし。結構好き。
>>79
確かにあの間抜けな感じはそう悪くない。
薬物中毒者が持っているであろう珍妙な部分が良く描けていた。 ドヤ街の木賃宿で娼婦とともに覚醒剤を打つシーンが刹那的で好き。 飛び降り自殺のシーンで一瞬、血糊袋が映ってるっぽい。 >>82
それはきづかなかった。初めて見たときはあのシーンは強烈だった
最初の闇市のシーンで出てきた時から三十歳位に見える力夫たん。 これと「やくざの墓場」の渡哲也は、生え際がVの字に後退していたが、いつの間にか
元に戻っていた。
弟と同じ遺伝子を受け継いでいる筈なのに、神田正輝といい、石原軍団は流石だなあ。 もうなんというかね
人間のクズっぷりに笑うしかない映画だな
多岐川もハナも辰ちゃんも、いい迷惑だ
つか成田ですらいい人に見える
普通アウトロー物って主人公に感情移入したりするもんだが
これにかんしては「早くこいつ殺せよ」としか思わない
完全自己中のシャブ中なんだもんw
まあ序盤で三国人打ち殺す(殺してないか?)シーンは
痛快だけどねw 渡さんの大根&エセ任侠が赤裸々に描かれた作品ですねコレw
リアリティーもクソもない唯のポン中キチガイ映画。
なんでこんなんに病み上がりを押してまで出演したんだろ?
深慎モノだから?
新のがまだリアリティーあったよね。
あのベランダからの銃撃シーンでヒョイヒョイと行ったり来たり
しながらの発砲。あれこそポン中のポン中たるリアリティー。
三池大嫌いだけど、ちゃんと見れた。最後の流血の量は
本家の狂気を過激に伝えたかったってのは分かるけどやりすぎ。
だったら冒頭での飛び降りシーンはいらないよ。 これは東映東撮が無理やり・強引に・やぶれかぶれに作った映画なんです 北米盤DVDって画質良いの? 国内盤とどっちを買うか検討中なんだが >>5
近代映画のJAC特集号には春田純一と書いてあったような。
DVDの映像特典、フォトギャラリーと予告編に加えて小平裕が撮った
とかいう“特報”も入れて欲しかった(予告編の「身体売ってゼニ稼いで
来い…あ…どうなんだよ!」は恐らく特報から抜いたもの)。
ところで
最近入手した未映画化シナリオ「狼の仁義」脚本=長田紀生/監督=野田
幸男(予定)
月刊シナリオ50年2月号に掲載された鴨井の一文「笑顔のない青春」でも
触れられていた、石川力夫を素材とする云わば“もう一つの仁義の墓場”。
藤田五郎の原作(現在文庫化されている、仮名での小説仕立ての方)を
忠実になぞったような内容だが、このテの作品の監督に野田を起用するとは
極めて意外。「0課の女」ぐらいの完成度だったらノー問題だが、下手すれば
……な出来になっていたかも。 ハナ親分は貫禄不足だったな。
あの役はぜひ三國連太郎にやって欲しかった。
>>93
「組長最後の日」ではかっこいい殺し屋役で期待したが、最後がトンチキでがっかり・・・。
ハナや梅宮みたいな普通の連中が、渡みたいなキチガイのわけわからん行動に悩まされる、
という構造だから、あれでいいんだよ。
最近浅草名画座でみましたが・・・
つまらなかった!!!! >>97
骨ポリポリシーンのハナ肇の表情なんて良かった。
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています