>>17
香港では劇場用映画を4本撮ってますね。60年代にも、日活制作のTV映画を撮った
ことはあるらしい。遺作は土ワイの「涙・暗くなるまで待って」とかいう作品。オードリーの
「暗くなるまで待って」の翻案。この頃にはもう胃ガンでボロボロだったみたいね。
それでも「変奏曲」で大損したから、少しでも仕事をして返そうとした。

小林信彦の連作「ビートルズの優しい夜」に、TV映画を書いている中堅の脚本家が、代
理店絡みの映画制作話にクビを突っ込むが、監督がカネだけ引っ張って何もせず、企画が壊れて
しまう、という話がある。あの、かつては気鋭だったが今は落ちぶれて不義理を重ねる
監督のイメージは中平さんに重なる。映画界には時々いる人種なのだろうけど。