洗練の美学 中平康
二年前にスレがあったのだが・・・
デビューから晩年まで広く語ろう。 ラピュタモーニングにて『密会』。日曜日だったんで、補助椅子出現。モノクロシネスコ、プリントの状態は良好。
のっけから濃厚な性愛描写、その教え子に狂ふ教授夫人が桂木洋子なんで、なかなか見応えがある。 しかし、その
後もさしたる展開はなくサスペンスが高まらないのは、やはりこの主演男女のせいか? 細川ちか子がシレッと、あ
んたら3か月に1回くらい? と言うあたりと、桂木の甘ったるい声の落差が、どうしてもつらい。お気に入りの峰
品子の存在も、いいんだか悪いんだか。 監督としてはどうしても撮りたかった作品で、自ら脚本も執筆している。
『学生野郎と娘たち』が、いろいろな点から問題作で、
会社からにらまれるきっかけになったようだ。 「若くて、悪くて、凄いこいつら」の時は、クランクイン前まで
高橋英樹ら若手俳優を相手に、芝居の稽古を連日熱心にやっていたらしい。
完成した映画はめちゃくちゃ(だが、そこがいい)だったが。 「狂った果実」「猟人日記」「砂の上の植物群」…。
全部なつかしい。また見てみたい。特に「猟人」と「砂…」。稲野と西尾…。
どちらもファンになってしまったが、実際にはあまり他には見たことがないな。 ラピュタ中原早苗特集モーニング
『紅の翼』『才女気質』『学生野郎と娘たち』『当りや大将』連続上映
文芸座サスペンス特集 『猟人日記』上映
2008春のプチ中平祭age ラピュタにて『才女気質』。モノクロシネスコ、多少キズあったが、全体としては良好なコンディション。
ピザ化が完了した轟夕起子をもってして、小走りでタッタッタ、と1週間ロケを行った1950年代末期の京都
木屋町の街並(貴重!)を駆けさせる奇跡の作品。ダンナ役の大坂志郎との組み合わせが絶妙で、彼の役者と
しての評価がどうだったのか、思わず辿り直そうとしてしまう。誰もが指摘するように吉行和子のオボコっぷ
りはタダゴトではないし、バアさん役の細川ちか子、惚れっぽい渡辺美佐子、お約束そのままに立候補→最下
位落選してくれる殿山泰司、そして中平ヒロインの中原早苗がガッチリ固めて、葉山良二までもがよく見えて
しまうほど。イノダコーヒで適宜サボりつつ、適当に仕事して、碁盤の目の中だけでじっと暮らしたくなる。
やはり公開当時は批評的には完全に無視されているようだが(キネ旬ベストでは杉山平一だけが「描写の手段
としての笑い」を評価し年間8位に位置づけ)、テンポとリズム、すべてのイベントにタメを作らず湿っぽく
もならずエピソードを次々と畳み掛けてあたりは、今日でも存分に堪能できる。 『猟人日記』面白いなあ。
『学生野郎と娘たち』は全然ダメ。
『才女気質』は吉村公三郎が撮りそうな話で面白かった。 文芸座にて『猟人日記』。モノクロシネスコ、ほぼニュープリントもわずかに雑音あり。日曜16時の回、
入りは6割程度。 いくらなんでも分かるだろうな仲谷のなりすましフランス2世などには苦笑しつつも、
お縄になるまでのちょいピンク映画風な前半部分は尻上がりに結構盛り上がる。まさか今日には逮捕され
ないだろうとのモノローグの瞬間、手錠→収監となる呼吸はさすが。 北村和夫が登場してからの後半部分
も悪くないが、ちょっと薄味というのか、もっと緊迫した謎解きモノが邦画でもいくつもある気がしたので、
どうにも物足りない。60分を30〜40分に凝縮してテンポよくみせてくれれば、作品としてももっと評価さ
れるものになったか? 戸川の画もかなりキテいるが、2カットあった骨無し新生児の動く人形はNG。 ラピュタにて『当りや大将』。モノクロシネスコ、ニュープリント。
オープニングだけは快調だったが、全体としては掌中のオリジナル脚本を強奪された新藤兼人が
「キラキラするような才気の片鱗もなく、どんよりよどんだものがみなぎっていた」と遠慮がち
に述べている(『わたしの出会った人たち』)のが妙に納得できる出来。終盤の湿っぽい展開は
カンベンだし(ブランコは『生きる』のパロディなのか?)、オチも安直に過ぎる。
ガラス修理屋のネタはそこそこ面白いが、序盤、期待の当たり屋アクションが足りない。長門の
放蕩生活がダラダラ。スチール写真も含めて、ドキュメンタリーっぽく釜ヶ崎の猥雑さを出そう
として、役者も熱演するんだが、何だか綺麗キレイになっているのが不思議。中原は大胆にチラ
シどおりの素晴らしさ、哀れ過ぎるピザ轟も好演。姫田キャメラマンによれば、片っぽの靴でさ
え油断していると盗まれるというシビアな状況でロケセット作って頑張ったということだが・・。 『狂った果実』は分かりやすいんだろうが、『紅の翼』の位置づけなんかが難しいのかな。
当時、荻昌弘がアレコレ理屈つけて好意的な評論を残しながら、ベストテン投票では入れてなかっ
たのを娘さんがちょっと怒ってる。淀川さんは、8位に入れている(総合40位)。 『闇の中の魑魅魍魎』、恒例シネマヴェーラ異形特集にて、ついに上映age。 ♪ひーとあわ ふかせろ
にーくいやつ
さんざんいいこと
しーやがって
ごうつくばりの
ろくでなし
しちめんどうだ
はっとばせ
くせーになるから
とっちめろ…だっけ? うろ覚え
むかし、深夜テレビで「若くて、悪くて、凄いこいつら」を見たけど、
印象に残ったのは、タイトルバックで流れたこの歌。
今、“食わず嫌い”に高橋英樹が出ているのを見て思い出した。
シネマヴェーラにて『闇の中の魑魅魍魎』。カラーシネスコ、ほぼニュープリント。
序盤はロリ全裸→ハラキリスプラッターで飛ばすものの、以降中盤までは監督が最後まで保持したと
思われるプログラムピクチュア的な一定水準でサクサク進んでしまうのが惜しい。タイトルとは真逆
に、昼だろうが夜だろうがやたら照明あてて明るくしているのはカンヌ狙い? 麿赤兒が好青年に見
えてしまうくらい、不潔とも傲慢とも無縁な、猥雑さが全く出てこないのは何故なのか。いくらでも
面白くなりそうな素材。脚本の新藤本人とか吉村公三郎アタリが撮ったらどうなったかと、つい妄想
してしまうが。 それでも傲慢不遜そのままな加賀まり子とか零落ながら輝く扇ひろ子のがんばりで、
後半になるとわりと力作じゃねえ?と評価を上げながら、ラストの血糊ドバドバ総集編をバックでの
シークエンスはもう一つカタルシス高まらず、チョン。金蔵もあのオカンの存在はツライと同情するが、
今後はwikiに過剰明記されているように、本作を中平自伝としてどう観ていくかという展開になるのか。 ラピュタ女優特集総集編第1弾にて、
意欲作『密会』&怪作『結婚相談』上映age 「密会」始めてみたけどやっぱりうまいね。
桂木洋子さんもよかった。
相手の学生の役どころがちょっと描き足りないかな。
正義感で証言するってだけで、自分や家族の将来について、
ほとんど何も描かれていない。妹との生活もゲームみたいだな。
まあ中平さんはこの学生にはあまり興味がいないんだろうけども。 神保町シアターにて『美徳のよろめき』。モノクロスタンダード、16ミリフィルムニュープリントとの
ことだが、若干キズ、このときの映写は下部少々はみ出し、雑音も少なからず。 全裸deごはんを熱望
する葉山良二は、彼がスカした役で出てくる瞬間、どんな映画でも瓦解の予兆を感じさせる気がするの
だが、本作でもかなりマイナス感。粗暴な男爵役の三国快演、宮城千賀子もかなりハジけ、渋谷映画の
暴力破壊キャラを彷彿させる安倍徹なんかも良好ながら、原作者三島がこんな愚劣な映画はちょっと考
えられないって怒ったのとはまた別に、監督が自ら語り意図しチラシアオリに書かれているほどコメディ
には徹しきれていない印象で、場内の反応も “苦笑” が多めだった。 月丘をフォトジェニックに捉える
という点では悪くないというのか、銀座のテーラーを引き回してハナ高々なエピソードを思い起こさせて
くれるが。
神保町シアター、森雅之特集にて、『光る海』(2時間6分)上映age ラピュタにて、“孤高のニッポン・モダニスト 映画監督中平康” 特集上映age
4月12日〜5月30日、フィルセン所蔵6プリント含め、34作品一挙上映。 ラピュタにて『狙われた男』。モノクロスタンダード、フィルセンプリント。ほとんどキズなし。
殿山泰司、北林谷栄が特出扱いという超地味キャストながら、ロマンポルノ転換後も出演を続けた南寿美子が
ヒロインだったりするのはマニヤ心をそそる。 銀座裏通りのオープンセットと夜間ロケのみで展開、2、3
ハッとさせるショット、最後のほうフィルムノワールタッチになるあたり、力作ながら全体としては才気溢る
るというまでには至らず。キャスト以上に、新藤兼人によるお話しの筋がツラい。それでも浜村純の過剰な造
形は後年の中平キャラだし、ラストのゾンビグロ描写、その毒消しかのごときエピローグなど、らしさは存在。
音楽ドラム担当としてフランキー堺がクレジット。 監督としては自信作で、ボクのデビュー作はコレですと
言い張っていたが『狂った〜』の評価が高まると言わなくなったというエピソード(西河克己監督による)が
微笑ましい。 ラピュタにて “女太陽族映画” な『夏の嵐』。モノクロスタンダードのフィルセンプリントは、相変わらず
良好なコンディション。 モラル云々以前に、今日からすると相当イタいだけの自意識過剰女子学生執筆
原作で、岸恵子とか久我美子がヒロインやってたら相当辛かったと思われるが、北原三枝は裕次郎カミさん
に収まってしまったのがやはり残念に思われる手足腕腿出し惜しみなしの、堂々たる佇まい。津川雅彦の立
ち位置が序盤から面白くて、いっそのこと北原と、と乱暴に考えていると、終盤本当にそうなるんで、ちょ
っと驚かされる。こりゃあ、当時、非難囂々だろうなァ。 それでも力まず、撮っている。
お父さんの設定、お母さん、本人特別擁護学校の女教師、ネコさんが準二枚目で処女捨て場とか、三橋達也
の影がすっかり薄くなる、監督の怖いモノなし爆走の初期作品。
続いてラピュタにて『地図のない町』。モノクロシネスコ、プリント状態良好。
監督どーしちゃったの? と言いたくなるくらいの大マジ社会派作品で、葉山良二のラストでの市民正義の
カタマリみたいな台詞にひっくり返ってしまう。全盛期、橋本忍の脚本でオレだって本格作品も撮れるんだ
ぜ、ということか。ハッタリ&ケレン味はないが、会社に反対されてボツとなった幻の裕次郎主演への当て
つけか、映画内映画館で『狂った果実』が上映されて、画面にもハッキリ出る。裕次郎映画であれば、後年
再上映の機会もケタ違いだったろうし、葉山だとどうにもシビアさが感じられないのが辛い。
滝沢修は映画では悪役のときのほうがよいと思うが、本作では大暴走で、ちょっと凄いことになっている。 「地図のない町は」60年安保の年に「デモよりテロ」を主張したとして
小川徹が熱く論評していたのを思い出す。
「誘惑」や「街灯」とはがらっとタッチを変えた
骨太な演出に改めて天才たるを実感。 「砂の上の植物群」を見ると田中登、小沼勝、加藤彰ら、ロマンポルノ映像派の監督たちの前史的存在だったといえるんじゃないか。
田中のデビュー作「花弁のしずく」で中川梨絵がスタンドの明かりをを明滅させるシーンは「地図のない町」の南田洋子の同様の仕草を想起させる。
そういえば田中登が「女郎責め地獄」で新人監督賞を受賞したときの審査員の一人が中平であったはず。 ラピュタにて『誘惑』。モノクロスタンダード、これもフィルセンプリント、状態たいへん良好。
文句なく面白い。左幸子はもちろん特筆すべきイキイキぶりだが、全体としては達者な群像劇。
千田是也がいい味を出しているし、もちろん轟夕起子は巨体を揺らしつつノリノリ。渡辺美佐子
が化粧を始める呼吸がとにかく可笑しいし、安井昌二のとぼけた佇まいもいいんだな。
登場人物それぞれの音量を抑えたモノローグが多用されていて、普通これは煩わしかったり、安
易な手法だと感じられがちなのに、本作では全くそうなっていない。洋品店&画廊と向かいの喫
茶店の2階建てのセット、それを活かしたパンフォーカスのロングショットなどなど、細部もい
くらでも語れそう。あと小沢昭一、中原早苗、殿山泰司そして芦川いづみ、みんな、よかった。 増村は「巨人と玩具」のころ、中平作品では「誘惑」が一番面白いといっていた。 『殺したのは誰だ』。日曜日なので阿佐ヶ谷に上映50分前に行くが、すでに整理番号41番。
モノクロスタンダード、またまたフィルセンプリント、状態良好。最終的な入りは補助席追加の満席。
菅井一郎主演の地味作で、お話し自体もラストを含め、いくらなんでも暗すぎると思うのだが、中盤
過ぎの、伝説の13日間完徹の夜間撮影の成果という “仕事” をやろうとする千駄ヶ谷での何かの裁き
を受けているかのようにさえ映る絶望感にあふれたシークエンスが凄い。フランク殿山がふらりとやっ
てきて、それをさらって逝くあたりもまた運命の綾を観る者に深く刻む。一方、これも丸4日間これだ
けを撮り続けたというハスラー旭のシーンはストーリーとうまくなじんでないように感じられ残念。
それでもスターになる以前の彼は本作でキラリと光っていた。ぶらぶら下がるハエとり紙も印象的。
公開当時の批評もよかったのは、“生活苦”のリアリティが、当時はより痛切だったからかな。 ラピュタにて『混血児リカ』。カラーシネスコ、退色が進み、時折キズ目立つが、わりと状態のよい
プリント。チミモーリョーの後の作品で、あまり期待していなかったのだが、結構面白かった。
必然性なくビキニ姿で歌い踊る棒読みハーフのヒロインの図のシーンで観客一人壊れる。細かくカット
割ってテンポよく3本分くらいのお話しを展開。サッサと殺人犯して感化院にぶち込まれてもタイマン
1回後、即脱出。ただ東宝マークのせいか(?)、血の噴出シーンをはじめとする数々の残虐描写がカ
ットされていたような・・・。 ラストの木下カルメンのパクリ大字幕にも場内爆笑。この時期になって
も映画的センスは健在だ。内田良平は友情出演とのこと。 第一作が面白かったので、翌日『混血児リカ ひとりゆくさすらい旅』。カラーシネスコ、一転して
ほぼニュープリント。 テンポのよさ相変わらずも、ストーリー自体は先が読めないことはなく少し
は真っ当になったか(良くも悪くも)。スプラッタ&残虐描写もだいぶ控え目。
本作でも歌い踊るヒロインながら、脱ぎは全くなくなる。その分(にはならないが)、銃刀にも素
手で立ち向かう格闘があまりにも非現実的な強さ。序盤、汽車旅グルメを満喫しつつ北へ向かうリ
カに次々と襲い掛かるがなぜかアッサリかわされグモり続ける刺客たちのグラサンアップ&へんな
効果音の繰返しシークエンス、中盤、効果音風フォントのサイレント映画っぽい字幕かぶせての浜
辺でのほのぼのレイプ、終盤の船内日本人多数(ヤクザ連&慰安婦)を白人たちがアラホラサッサ
と片付けちゃうとことか、“らしさ”存分。 ベンチャーズ作曲の主題歌流してのラストのキャスト、
スタッフロール(YouTubeで観れます)もカッコよい。
吉村大兄を災難にあわせず、第三作も撮ってほしかったですね。 1973年頃、当時人気番組だった「ラブラブショー」に「混血児リカ」に出ていた宗田政美が登場したことがあった。彼女の父親がわりということで中平康が出ていたが、ベレーをかぶった初老の人という印象だった。もっともまだ40半ばだったのだけれども。 ラピュタにて『街燈』。これもフィルセンプリント、スタンダードキズわずかの状態のよいプリント。
すでに多くが指摘しるように、この映画のそこかしこに漂う圧倒的な幸福感は何なのか。美しく、しかし
幼女的な甘さからは遠く離れた南田洋子との塩鮭の切身を半分こする朝食のシーンを頂点として、ロケと
セットを気合い入れてギリギリまで融合させて、岡田眞澄と月丘との関係性も独自の展開で葉山&南田を
引き立たせる展開。靴磨きの少女(天使!)が仲間kids集めての、草薙との決闘のシークエンスも凄い。
そういった豊穣な映画世界で、相変わらず中原早苗が、あの一人乗り車とともに突出。 私的中平作品BEST10
1四季の愛欲
2その壁を砕け
3誘惑
4殺したのは誰だ
5地図のない町
6紅の翼
7猟人日記
8砂の上の植物群
9あいつと私
10狂った果実 『四季の愛欲』試写後重役連中に「やっぱり山田五十鈴はうまいよね」と言われたら負けだという壮大な
野望のもとに演出した作品とのことだが、さる5月24日(日)満席のラピュタ観客一同、あのラストシ
ーンに、ひっくり返る。 中平娘本に引用されたドナルドリチーのいうところの、「入念な社会批評」と
いうアタリは十分に感知できていないと思うが、この引用は以下、「この社会批評は正面から太刀をふり
かざすたぐいのものではなく、いわゆる芸術的な香りをすら漂わせている。平行進行形の構成をとりなが
らプロットがすすめられ、それが充分に視覚面にあらわされてゆく」と続くことを原典確認。
ラピュタ阿佐ヶ谷、歌謡映画特集にて『赤いグラス』上映age
4月にWOWOWで中平康特集
危いことなら銭になる
学生野郎と娘たち
密会
砂の上の植物群
猟人日記 神保町シアターにて『泥だらけの純情』。小池朝雄嬉しくもあまりにも美味し過ぎる
のではないかと思いつつ、トータルの中平作品への貢献度をはかれば、当然か。
浜田のチンピラ役には無理があるだろうと感じた瞬間に、じゃあ小百合の外交官令嬢
だってムリムリという反論がブーメランで成り立つが、時代とはいえ諸々のコントす
れすれの描写を中平テンポで一気に終盤まで持ってきて、タンメンと村田英雄じっく
り→雪山で戯れるシーン技巧カット割りから、あまりにも鮮やかな省略話法。
現代音楽のコンサート、官能ホステス、ルパン風一般市民通報シーンにも、ニヤニヤ。 神保町シアターにて、後期性愛三部作のうちの2作品『砂の上の植物群』&
『おんなの渦と淵と流れ』上映age 今さらながら、神保町シアターにて『月曜日のユカ』。
もっと、クールで(!)、スタイリッシュな(!!)作品だと、
長年アオられ、妄想も拡張してきたが、意外に女女したジメジメ
印象。ラストもあまりにも読みやすい、パパ役の加藤武先輩が、
強烈なミスキャスト感強い。変に残存させたモラルがカマトト
ちっくで辛い。 この人、評価されないね
世代、活動時期の近い清順、今平、増村等に比べて実際つまらんけど 狂い咲きとも言われる性愛三部作最終章『おんなの淵と渦と流れ』。
モノクローム、冴える。洪水で?落ちた橋の淵で佇む仲谷のショット、
2回くらい出てきたが、壮絶。 これら作品のヒロイン、稲野和子のテ
ンションもなかなか見応えあるが、神山繁の冷静さも印象に残る。
おじさんの家に残る石像の退廃ぶりも、一見の価値がある。
1回見て、どうこうという映画ではないのかもしれない。 雨が、時に
激しく、降っていた。
存命の西村昭五郎監督に、もう一度徹底インタビューをしたほうがいいのか。
それとも西村監督作品自体を聞いたほうがいいのか。
後者は、煙にまかれてしまうかな? 日本映画専門チャンネルで12月に「変奏曲」、1月に「当りや大将」、さらに衛星劇場で1月に「密会」を放送予定 神保町シアターで「砂の上の植物群」と「美徳のよろめき」を上映予定 神保町シアター女優モード特集にて、フィルセンからプリント借りて、
傑作『街燈』上映age 5月にチャンネルNECOの小林旭特集で「殺したのは誰だ」を放送予定 神保町シアターの芦川いづみ&司葉子特集で「誘惑」「あいつと私」「結婚相談」、
ラピュタ阿佐ヶ谷の日活青春映画特集で「泥だらけの純情」を上映予定 神保町シアターにて、傑作『誘惑』フィルセンプリント借り出し上映age シネマヴェーラATG映画特集にて、遺作『変奏曲』上映age 8月にチャンネルNECOで「狙われた男」「地図のない町」「その壁を砕け」の3本を放送予定 変奏曲ツマラナイって言われてるけど、そこまでじゃなかった
まあ、他の傑作と言われてる作品と比べるとどうなのか知らないけど 「泥だらけの純情」を完全にパックたという韓国映画「裸の青春」が見てみたい。 ラピュタ阿佐ヶ谷、8月末からの特集「昭和夫婦百景」で「おんなの渦と淵と流れ」を上映予定
10-11月発売の「日活100周年邦画クラシック GREAT20」のシリーズで「危いことなら銭になる」のDVD化決定
この他「狂った果実」「月曜日のユカ」「黒い賭博師」も同シリーズで再DVD化。 >>179
みたよ。オ−プンカ−が良く似合ういい女。
スレチだけど日専よりNecoのほうがずっといいね、最近。
司、日専酷すぎだよ。 「狙われた男」なかなか面白いね。俺、アシを洗ったんだよというような
演出がイイ。牧真介いい味だしてたよ。
画面がクリヤ−で当時の銀座が凄くシュ−ル
今日は「地図のない町」を留守録。 シネマヴェーラでの上映作品18本が決定
狂った果実
牛乳屋フランキー
美徳のよろめき
才女気質
その壁を砕け
密会
地図のない町
あした晴れるか
あいつと私
当りや大将
若くて、悪くて、凄いこいつら
現代っ子
月曜日のユカ
猟人日記
砂の上の植物群
現代悪党仁義
黒い賭博師
野郎に国境はない 10月にチャンネルNECOの日活パールライン特集で「学生野郎と娘たち」を放送予定 大雑把に同時代の日活の監督では
・井上、舛田、松尾、牛原、江崎・・・職人
・清順・・・プログラムピクチャーの異端
・今平、浦山・・・作家
・熊井・・・社会派
・中平・・・? 狂った果実のスピード感は当時は衝撃だったろうな
でもこの人の映画、作家性を発揮したという感じでもないし、プログラムピクチャーに徹したわけでもないし
あざといというか面白くないよね 『狂った果実』よかったわ。
津川雅彦があんなにかっこよかったなんて。 今平がNHKの番組で中平のことを、あまりよく言ってなかったな。
大船調とかなんとか、中平みたいなスケこまし系の男は
キライみたいだったな今平は。
助監督してた浦山もスケコマシ系だと思うが、朝鮮人をあつかっていたりして
ちょっと違うのかな。 阿部徹って東映の人だとばかり思っていたら、日活でも活躍していたんですね ヌーベルバーグうんぬんの話は、いつごろ日本に伝わってきたんだろ?
リアルタイムではないよね? >>192
日活時代の悪役の方がいいね。
東映の悪役は戯画化されてるから。 チャンネルNECO 12月の石原裕次郎シアターで「あいつと私」、1月の日活ダイヤモンドライン特集で「アラブの嵐」を放送予定 中平康は ともかく
中平まみは嫌だな。あの人の本は、人の道から はずれてる
特に「小百合ちゃん」は! アサヒ芸能で吉永小百合 メッタ斬り。
ネタ元は中平まみ先生様の「小百合ちゃん」 吉永小百合の趣味は夜の●八みたいだって書いてあるぞ! 中平まみは電波だろ。
一時期WIKIが膨大に書き込まれていて、凡庸な監督なのになんで、と思ったが、
こいつの仕業と俺は睨んでいる。
吉永小百合さんだけでなく 芦川いづみさんも巻き込む 恐ろしい 女だ。確かに 中平康の WIKI の文字数は尋常ではない。 だから素直に「私の父のDVD・BOXを出して!」と書けばいいんだよ。小百合さんを中平康讃歌に利用するのは、はっきり言って卑怯だと思う。 神保町シアター、2月からの特集で「四季の愛欲」を上映予定
フィルムセンターからのレンタルなので状態は良いだろうね 『四季の愛欲』も、桂木洋子とか、渡辺美佐子にも注目なんだが、
トドメの五十鈴が凄過ぎるという、これもいっぺん観ただけでは
真価が測れないような、ぶっ飛んだ作品だった感。 いっぺん観ただけでは真価が測れない作品というのは、単に監督が力量不足だからだろ。 何でアンチが常駐してるんだろうね。嫌いな映画監督のスレになんか来なきゃいいのに。 それだけ日本が平和だってこと
暇を持て余してるやつが一杯いるんだよw 衛星劇場、3月のGSムービー特集で「ザ・スパイダースの大進撃」を放送予定