幼き頃、映画館へ「まんがまつり」観に行くのって
まだ、娯楽の少ない自分たちの年代ではその日一日がお祭りだった。
学校で割引券を夏休み前とかに配布するから、
クラスのほとんどが見に行く事になる。
登校日には話題になるから、観てないとのけ者にされるんだけど、これがつらい。
我が家は貧乏だったが、俺が泣きながらねだると母が上映最終日に千円札をくれた。
それを握り締め映画館に喜々としてでかけたんだが
「海底三万マイル」を観ながら、なぜか罪悪感に苛まれた思い出がある。