左幸子。
この人の演技力に今見ても脱帽。

三國が本当に北海道函館での事件で真実を語っていたのか、
語っていたとして、本土での成功と最後の殺人での過ちとの断絶を
どうとりつくろうのか、また刑事達はどうやって自白に至らしめるか、
という未解決な問題を残しつつ、三國は海峡へ・・・。

あのもどかしいラストシーンが「海峡」で隔てられたもののイメージを
浮かばせる。

今なら犯人から手錠をはずしたのは合理的、法的な観点から
警察の失態になるのだろうが、
当時はそういう追及は甘かったのだろう。