飢餓海峡
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>>251
「飢餓海峡」の上映で来たんだから当たり前だろーが。
三國の代表作が「飢餓海峡」の他は釣りバカぐらいとか、おまえらアホか。 文芸座とトークとしか書いてないから、飢餓海峡の上映なんて知らんかったよ。
一年おさめの日までカリカリしなさんなや。 疑わしきは罰せよという法システムが生んだ悲劇ですね。 犬飼多吉は杉戸八重に札束やったけど
あれいくらぐらいあげたのすか?
>>258
一万円札の発行は昭和33年。
だから、渡した札束は千円札か百円札。
そんなに大金じゃないだろう。 林鉄ファンにとって興味深いシーンは、ほんのわずかですが、
協三製4.8tDL?の走行シーン、エンジン音、タイホン、簡易客車内での走行中のシーンなどは、
実際に搭乗している雰囲気を味わえます。 この間、初めて原作を読んだんだが(水上勉の小説読むのもこれが初めて)、
映画があれだったので、もっと情念ドロドロの描写を予想してたんだが、
案外、淡々とした文体だったんで意外だった。
ストーリーは小説の方が分かりやすいし、さすがにいろいろ詳しかったが
やっぱりイタコや、あのエフェクト、さば折り殺しなんかの、映画オリジナルの
インパクトを知ってると、もの足りない印象が。
なにより映画は、三國のキャラづくりが凄かったんだなと。 洞爺丸沈没事故の時に実際に身元不明の遺体が2体あって、
それにヒントを得て水上をこの小説を書いたんじゃなかったっけ? あれほどおにぎりを美味しそうに食べる俳優は他に
座頭市の勝新太郎だけだと思った。 >>245
遅レスだが、鈴木尚之が200枚書いたのに、トムにその場で破られたってのは嘘だろう。
鈴木本人が、全部書いて持っていったら、その場では「いいんじゃないか」って言われたが、
あとで酒の席で酔っ払ったトムが「お前、あんなホンでいいと思ってんのか?
あんなのダメだ!」って本音をぶつけてきたので、書き直したって
「私説・内田吐夢伝」に書いてた。
その際、「どこがダメなんですか?」って聞いたら「そんなの自分で考えろ!
おまえホン屋だろ!」って言われたとかw
でも三國に海に飛び込ませたってのは、その本にも書いてあったので、
本当のようだ。 >>38
そうそう、朝からやってた。最初は何気に見てたのに
すぐに引き込まれて、終った後は呆然としている自分がいた・・・。
しかも自分の地元の舞鶴だし。 >>267
NHKで祝日に限って連続テレビ小説(いわゆる朝ドラ)が終わった
直後の朝8時半から邦画の名作を放送してたときが一時期あったね ドラマ版がビデオ出てるみたいだが、レンタル店で見たことがない。
映画に負けないくらい名作らしいんだが・・・。 >>269
うちの地元(けっこう田舎)のTUTAYAにはあったよ。 >>269
浦山と恩地のヤツね
若山の演技は臭いけど傑作だよ 満州からの引き揚げ者だけど
戦時中か混乱期に銃弾あたったかケガしたんじゃない?
東京に出てきて、やりたくない客引きやってる
杉戸八重の割烹着姿。
当時、ああいう女って東京の夜の街に沢山いたな。
昭和32年。
売春防止法施行前年の赤線の姿もよく描いてくれた。
杉戸八重みたいな男好きで、無防備で世話好きな女っているよね。
親指の爪に話し掛ける八重を演じる左幸子にもそういふところがあんたべか
いやはや名優だなや。 犬飼さんだぁ〜アヒャヒャヒャ〜のシーン、雷が光る演出が狂気を
増幅してて良かったです。
三国が留置場で灰をバンバンは原作にないオリジナルだが、三国の名演の
賜物ですな。 もちろん先に観たからだけど、マルサの女2を思い出してしまった。
映画としての評価は知らないが、あれも三国連太郎のオーラがほとばしってた。
伊丹監督は樽見京一郎のあの感じを欲しがってたんじゃないかな。 ラストシーンは本当に飛び込んだらしいね。それ聞いて驚いた。 ところで、佐藤浩市がデビュー作の「デスパウダー」では犬飼多吉という芸名だったことについては、
どう考えれば良いのだろう。
数年前に和解するまで、父親とは犬猿の仲だったらしいのに。 数年前ってことはないだろう。
20年以上前の「人間の約束」で共演してるのに。 必要最低限のこと以外は口をきかなかったらしいよ。
一人暮らしするより以前に、家庭内でどんなことがあったのか知らないが。 どうも間違えてるような気がして検索してみたら、「デスパウダー」は佐藤のデビュー作ではなかった。
デビューして5,6年後の作品だった。
何で、あの作品だけ違う名前で、それも「犬飼多吉」だなんて名前で出演したんだろう。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=87260 板橋で飢餓海峡殺人事件起こったね。
タンス預金の資産家強殺で放火。 久々にDVDで見た。名作だと思う。同じく名作の「砂の器」と根本の部分
が似ているんだが。(当時は、問題になんなかったのかね)犯罪によって名声を得た
主人公の元に、過去を知る人間が来て・・殺してしまうという。まあ、「砂の器」
が好きなんだけど、人間の魅力では樽見京一郎かな。
ところで、感激して久々に原作読んだんだけど、あの刑事より先に親戚だと名乗って
八重を嗅ぎまわっていた男(刑事は、樽見が監視させていたというが、そういう事実はない)
って、誰だったの?単に、俺が気付かなかっただけかなあ・・。あれだけ頻繁にでてきたのに、
最後の刑事の謎解き、それを受けての樽見の自供シーンには書いてないみたいなんだけど。
公開されたのは完全版じゃなかったって聞いたことあるけど?
部分的にカットされてしまったんじゃないかな。
バンジュンも今年生誕100年だっけ? 「何も悪いことした金やあらへん、闇で儲けた金や…」 面白かった、ただ犬飼を追究するところでなぜ仲間の二人の額の傷のところを出さなかった
のか不明???
しかしこのスレ5年前からあるんだね 左幸子が役にハマりすぎ。美人じゃないとこがらしくてよい。
八重の存在がこの映画を名作にしてる。
健さんはなんか嫌な刑事に思えた。 TV版でイマヘイが藤真理子を無理矢理脱がせたんだっけ? そういや、これもどこかの局がまた再ドラマ化やりそう気がするな。 若山版は78年なのに、おっそろしく貧乏臭い画面づくりだった。
カラーでも68年製作くらいに見える。
あまりに古臭いんで、長谷川初範が出演してるのが不自然なくらい。
でもそれが飢餓海峡の世界にハマってる。 あの三国さんが、青函連絡船から飛び込むシーンはどうみても、CGだよな。
というのも、本当に船から飛び込んだら100%助からないよ。
あぁ、その通りだ。
この頃のコンピュータは真空管式とリレー式だったから、あの短いシーン計算させるためだけに、
日本中のコンピュータを総動員しても2年かかったんだぜ、当時はたいそう話題になったモンだ。 あの海が、本当に津軽海峡で撮影したのかが気になるんだが。 多分違うんじゃないですかね、白黒映像だから、海の色がさらに不気味だ >>95
なんかわろタ。
犬飼さんに殺されるときの気の狂ったようなシーンが凄いね
爪で遊ぶところとか
爪が犯罪を断定するための証拠たりえないものである以上、三國は世俗的な意味での破滅を悲観して
身を投げたのではないとおもう。
しかし、それでもあの爪は極めて重要だとおもわれ。三國はあれを見ていったい何を思ったか?
人間の神秘に関わる部分なのでうまく言い当てることはできんけど、少なくとも贖罪意識なんかじゃないな。
なんつーか、もっと不可解な、それでいて脳天をガツンとやられたような感覚に囚われたはず。
生き続けることの途方も無いむなしさに襲われる一方で、あーして生きてあーして死んだ、
いうなればアヒャヒャな、左のことが、ことのほか羨ましく思えて仕方がなくなったのだろう。
(死に際しての左の笑顔の意味はここにある。映画史における最も幸福な女の一人に数えても良いくらいだ。)
三國は、だから、ある種の憧れから左と同じところに無性に行きたくなったんだよ。 今日「さんまのまんま」の新春スペシャルに三國出てたが、
例のシーンで左幸子のパンツ本気で脱がそうとしてたことを西田敏行に思いっきりバラされてたな。 若山版のドラマが運良くレンタル店にあって観れたんだが、
こっちもすごくいいね。
映画と甲乙つけがたい。
すでに78年なのに、映画版に匹敵するくらい、戦後のドロドロした
混沌が活写されてると思う。
長谷川初範が出てるのが、かえって違和感があるくらいだった。 ちょっと上みたら、>>299も同じこと言ってるw
やっぱ、あの制作年のわりには重厚な画面に、
ウルトラマン先生は違和感あるんだなあ。
もう彼は「現代の役者」さんって感じだし。 若山のテレビ版が映画版に匹敵するという感想が
信じられん。
雲泥の差だよ。
若山は健闘しているが、映画の伴淳には及ばない。
ただ最も大きな差は杉戸八重の役者。
映画版の左幸子と比較しては可哀相だが、
はっきりいってテレビ版の女優さんは学芸会レベル。
演出もなにかダラダラしていてしまりがない。
比較にならないほどの差があると思うが。 この映画の伴淳って彼の良さが全く出てないね。
監督が彼をかなりしごいたって聞いたけど、
それで萎縮しちゃって精彩を欠いてしまったんだろうな。
>310
こういう作品で見せられる伴淳の良さって何?
今までとは違う面を出すためにしごいたんだと思うけど。 だからあの役は彼には合ってないってことだよ。
まあキャスティングミスだろう。 別にミスキャストじゃないよ。渋い演技じゃないか。
監督が狙った通りでしょ。 伴淳は、この映画で始めてシリアスな役で賞を貰って、
大変感激して、内田監督のことを「先生」と呼んでいた。
撮影中はしぼられて愚痴っていたけれど。
一般的には伴淳の持ち味をいかした上で、
新境地を拓いたいい配役と考えられている。
>>312がそういう感想を持つのは個人、感性の自由なので構わないが。 >>312
俺もこの映画の伴淳って嫌いだね。
伸び伸び演技してないし、単なるしょぼくれたジジイになってる。 しょぼくれたジジイを演じているわけだから、しょぼくれているのは当然だ。 犬飼が海に飛び込んだら驚いて「アジャパー!」と叫ぶのが、いちばんありそうなオチだと思うが。 >>309みたいな他作品誉める話題を叩かずにはおけない信者は若い奴に多いのだが、還暦過ぎにもいるんだなあ 伴淳に関してはあのみすぼらしいヨレヨレが執念を燃やす老刑事の姿に見えて
この上ない適役だし、それが結果的に薄幸ながらも逞しい生気を放つ八重との対比になる。
したがって>>309のいう事も分からんではない。
なんたって捜査打ち切りの悔しさでトンボを切る和歌山刑事は元気が良すぎる。
これでは対比が成り立たず八重がただの不幸な女に見えてしまう。
庶民、貧乏人はただ不幸だね、というありきたりな物語になってしまう。
ドラマ版はその類型から逃れられなかった。かように思います。
※鰐淵晴子はエロかった。
○思い入れがある方を面白いと感じる
○先に観た作品の方に思い入れを持つ
○先に観た作品のキャストこそ最高
無意味な比較は意味なし 再度ドラマ化するほど有名にしたのは映画の方。
映画の方は評価が確立している。 結局自分が好きな作品が一番なんだから、子供みたいなことはやめようぜ
「飢餓海峡」をみて邦画にも凄みのある映画があると思った。
ひと言でいえば「混沌の映画」。
飢餓と混乱の敗戦直後という時代を、犬飼の犯罪をとおして描いた傑作。
くれぐれも「砂の器」などと比較してはいけない。 >>326
それはその通り。しかし一言言いたいのもムベなるかなと。
浦山さんは八重のその後より刑事と犬飼、その妻の側を描く事に比重を置いた訳だが
その結果八重の印象が薄れたと。
一種の退廃したブルジョア批判になってしまってるんじゃないか。 だれか、もう書き込んでいるかも知れないが、
最後のほうだと思ったが、伴淳が船から海へ投身するシーンがあったろ?
あのとき、ああ〜と驚いたな。
この映画の伴淳は渋くて良かったな。
アジャ・パーって知ってるヤツも少なくなったろうな。 突然海に身を投じる伴淳
犬飼「え゛?」
エンドロール
完 突然海に身を投じる健さん
犬飼「え゛?」
エンドロール
完
山崎努の蓮根池のシーンとか演説シーンが印象残ってる
このシーンは映画もありますかね 三國版だけ観たことあります
どろぼうが後に名士になってって、なんかジャンバルジャン物語みたいなとこありますね。
三國が、尋ねてきたオナゴを殺す動機がよくわかりませんでした。
ゆすられるとでも思ったのかな。
この映画ちょいと話題に出たことがあって、「これって松本清張だっけか?」と言い出したのがいた。
そのときは「そうだったかなそうかも」で終わってしまったのだが・・・清張ではなかったw
左幸子は、この映画のほか「にっぽん昆虫記」「幕末太陽傳」「真昼の暗黒」といった
日本映画史に残る傑作、名作で主演もしくは重要な役どころを演じているのに
大女優といわれない
若尾文子と対照的だ 若尾文子は当時を知らなくても美人だが
左幸子は当時を知らなきゃブスだからな
舞鶴がひとつのポイントになってるが、『炎上』という三島由紀夫原作の
金閣寺放火の映画も主人公は舞鶴のうらぶれた寒村の出身。
裏日本にイメージがなにか共通してる。 この映画、室田日出男が何処に出ているのかいまだにわからん。 左幸子は当時も美人には見えない
年取ってからはその辺のおばさんよりブスだった 日本映画五指に入る大傑作
人が ふと気まぐれにかけた情けによって
追い詰められ、情けによって破滅させられ
るという 日本人にしか書けないであろう
脚本。
若いとき 名画座で見て打ちのめされたの
は良い思いで。
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