この当時の大映は、もう潰れかけてたから、かなりの低予算映画。
一作目だけは大映東京だが、2作目以降は京都制作。京都が本拠の
雷蔵のスケジュール調整というより、雷蔵&スタッフのアゴ足代を
ケチったという感じがする。

コスチュームプレイにも拘わらず、ほとんど素の町並みでの野外ロケ。
いくら京都や神戸の年代をの感じさせ難い場所を選んでいるとは言え、
カラーでは時代感がバレてしまう。それを誤魔化す為に白黒作品。
ついでに制作費も安くついてウマー。

ところが、不思議な物で、この白黒の野外ロケ多用がいい味を出してる
から面白い。何と言うか、金と暇をかけずにサクッと作ったところが
このシリーズの良さのような気がするな。