『正義派』(昭和32年)◎「清兵衛と瓢箪」「正義派」ともに既読だが、忘却のかなた。
闇屋のおばさんのリアルで圧倒的な存在感(いい顔をしている)と、「正義」に対する
各人のスタンスの違い、悪事がばれたときの闇屋のおばさんの悲哀に満ちた醜悪さ、
闇屋の息子の絶望感をよく表現していたと思います。身につまされました。
果たして「清兵衛と瓢箪」を絡ませる必要があったのだろうか、と思いながら観ていましたが、
終わりまで見て納得。

この渋谷実特集は、チラシに「正義派」の佐田啓二と久我美子のツーショットが使われており、
私は佐田啓二の甘いマスク目当てに観にいったようなものですが、
「正義派」はもう一度観たい作品です。1日4作は疲労困憊でしたが、
来週も観にいく予定です。