見て頂きました。
出番が少ない。そういう見方もありますか。
それでも、以下のシーンでは、もう見ている観客の中では登場しています。
・・・・
 兄の風間重吉(池部良)が飲み屋に入ってきて、
妹の文代(藤純子)に「秀さんから手紙がきているよ」というくだり。
 鳶政一家の仲間である聖天の五郎(水島道太郎)、ベス虎(大村文武)、活弁(曽根晴美)、二銭鮨(須賀良)もいて、
ヒヤかすシーンの微笑ましさ。が、何ともアットホーム的な雰囲気を醸し出しています。
ヒーロー・健さん(まだ登場はしていませんが)とヒロイン・純子の絡みが、ここから始まります。
・・・・
(風間) 「おい、文代」
(文代) 「(まァ)、兄さん」、「ちょっと待ってて」
・・・・
(文代) (お酒を運んできて)「お待ちどうさま」
(ベス虎)「つかまってしまったね、文ちゃん」
(二銭鮨)。。「誰かさんが誰かさんを待っているみたいにヨ!」
(当然、秀次郎を待っているのだけど)
(文代)。。。。「誰のこと?」
(ベス虎)「おっ、言ってやれ、言ってやれ」
(文代)。。。。「バカ!」
(ベス虎)「(こいつ)嫌われやがった」
・・・・
(文代) (兄さんに向かって)「なに?」
(風間) 「今日、来たんだハガキが。秀さんの」
(文代) 「秀さん!やーめた。」
(風間) 「どうして?」
(文代) 「だって、また兄さん宛てなんでしょ」
     「あたしには、2年前からくれないんだもの」
(風間) 「へェー、読みたくない?!」
     「文代と書いてあるヨ」
     「ちょっと、皆んなコレを読んであげてくれ!」
(文代) 「うそ、うそ」
(活弁)(大きな声で)「文代さま。台湾にて花田秀次郎と、書いてあるよ。オイ!」
文代、その手紙をすぐさま取って。
(二銭鮨)「オレたちも読ませてくれよ!」
(文代) 「イヤよ、イヤよ」
(仲間) 「ハハハハ〜」。。。
(ベス虎)「重さん(池部)に、「一杯、いきましょう。」
・・・・
 文ちゃん、店の表へ出ると、そこへ、坊主竹(津川雅彦)がやってくる。
(文代) 「竹さん。あたしの名前でハガキがきたのよ」(嬉しそうに話す)
(坊主竹)「よッ、よッ、よかったなァ」(いつもドモっている)
(文代) 「でしょう」。。。「お酒、飲まない。皆んながいるわよ」
・・・・
(ここのシーンは、秀逸ですよね。メチャクチャ、藤純子さんがキレイです。)
健さんと純子は、まだ絡んでいませんが、
その予感!!!
(マキノ雅弘の世界が、堪能できます!)