『破れ傘』では、鶴田さんが「しでじろうさん」ですか。
全然、気が付かなかったですね。
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 ところで、「血染の唐獅子」のラストシーン。
(このシーンが、また良かったんです!二人の絡みが、まるで絵にかいたような。
殴りこみが終わって(親分を斬って)手錠をはめられた秀次郎(健さん)が、サツに連れられて、阿久津組の家から出てくると。
鳶政一家の仲間が集まって来て、心配そうに「カシラ!」〜、「秀さん!」と呼び合う。
 警察が人垣を開けると、こちらに向かって、
ゆっくりと寄ってくる文ちゃん(純子)が、道の向こうに見える。
 そこで立ち止まり。すると、秀次郎の着流し(上半身)が肩からパラリと落ちて、
背中の「唐獅子牡丹」の刺青がぱっと咲く。(目が釘つけになるところですかね)
 そして、文ちゃんが寄ってくる。
見つめる秀次郎に、はにかみながら下を向く文ちゃん。
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近寄った二人は、背中と背中で一瞬、すり寄ったあと、
 文ちゃんが、くるりと回って。
下がった(上半身の)着流しを左肩、右肩と、丁寧に懸けてやり、
うつ向いた目を上げて、秀次郎を憂いたっぷりに見つめる。
そして、秀次郎、なにも言わずに、向こうを見ながら歩いて行く。
。。(唐獅子牡丹のメロディとともに)
 この愛情表現、マキノさんならでは、という感じですね。
ここで、ジ・エンドですが。メチャクチャ余韻が残ります。